1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:01:37.12 :rJAVSuWF0
紬「ふ~ん♪」
紬「ふっふふふ~ん♪」
紬「ふっふっふっ♪ ふふふ~ん♪」
紬「ふ~ん♪ ふふふふ~♪」
紬「ふ~~~む・・・」
菫「大きなため息」
紬「あ、菫、いたんだ」
菫「うん。ずっと前からいたよ」
紬「ごめんなさい。気づかなくて」
菫「ううん、いいよ、お姉ちゃん。それで、新しい曲でも考えてたの?」
紬「ええ、でもなかなかいいメロディーが出てこなくて・・・」
紬「・・・そうだ! ちょっと出かけようかしら」
紬「ふ~ん♪」
紬「ふっふふふ~ん♪」
紬「ふっふっふっ♪ ふふふ~ん♪」
紬「ふ~ん♪ ふふふふ~♪」
紬「ふ~~~む・・・」
菫「大きなため息」
紬「あ、菫、いたんだ」
菫「うん。ずっと前からいたよ」
紬「ごめんなさい。気づかなくて」
菫「ううん、いいよ、お姉ちゃん。それで、新しい曲でも考えてたの?」
紬「ええ、でもなかなかいいメロディーが出てこなくて・・・」
紬「・・・そうだ! ちょっと出かけようかしら」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:04:58.89 :PQcsRwW+0
大福おっぱい
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:05:48.63 :s+p/+l4p0
おもちか
おもちか
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:06:50.37 :rJAVSuWF0
菫「え、寒いよ?」
紬「菫もくる?」
菫「う~ん・・・」
紬「ふふ。いいわ。1人で行ってくるから」
菫「うん。いってらっしゃい」
雪は積もっていないけど、とても寒い。
完全防備で出てきたのに。
菫「え、寒いよ?」
紬「菫もくる?」
菫「う~ん・・・」
紬「ふふ。いいわ。1人で行ってくるから」
菫「うん。いってらっしゃい」
雪は積もっていないけど、とても寒い。
完全防備で出てきたのに。
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:08:14.88 :ycWeHBjoP
揉みたい
揉みたい
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:09:36.19 :rJAVSuWF0
ゆっくりと歩道を歩く。
一歩一歩が一小節。
その間にリズムを刻む。
それを何度も繰り返す。
何度も何度もやり直す。
気に入ったリズムが生まれたら、今度は気に入ったリズムを歩幅で刻む。
テンポよく、快活に。
ちょっと恥ずかしいけど、幸い人通りは少ない。
雪が積もっていたら、足あとが楽譜になったかな--
--と。
澪「ムギ」
ゆっくりと歩道を歩く。
一歩一歩が一小節。
その間にリズムを刻む。
それを何度も繰り返す。
何度も何度もやり直す。
気に入ったリズムが生まれたら、今度は気に入ったリズムを歩幅で刻む。
テンポよく、快活に。
ちょっと恥ずかしいけど、幸い人通りは少ない。
雪が積もっていたら、足あとが楽譜になったかな--
--と。
澪「ムギ」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:15:41.16 :rJAVSuWF0
紬「・・・!」
澪「こんな寒い中、何してるの?」
紬「ええ、ちょっと・・・」
澪「えっと、聞いたら不味かったかな?」
紬「ううん。そうじゃないの。そうじゃなくて・・・」
澪「いいっていいって、無理に言わなくても」
紬「ふふっ♪ ふふん♪ ふふふ~ん♪」
澪「あ・・・曲を作ってたんだ」
紬「ええ、正解っ!」
澪ちゃんはにっこりと優しく笑った。
きっと足でリズムを刻んでいた私が子供っぽく見えたんだと思う。
紬「・・・!」
澪「こんな寒い中、何してるの?」
紬「ええ、ちょっと・・・」
澪「えっと、聞いたら不味かったかな?」
紬「ううん。そうじゃないの。そうじゃなくて・・・」
澪「いいっていいって、無理に言わなくても」
紬「ふふっ♪ ふふん♪ ふふふ~ん♪」
澪「あ・・・曲を作ってたんだ」
紬「ええ、正解っ!」
澪ちゃんはにっこりと優しく笑った。
きっと足でリズムを刻んでいた私が子供っぽく見えたんだと思う。
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:16:13.91 :YP+Lfd+d0
④
④
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:18:25.93 :CPdfuk/xO
直は出るのかな
直は出るのかな
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:22:13.64 :U1HNrrzK0
支援
支援
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:25:27.88 :U1HNrrzK0
支援
支援
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:30:43.63 :U1HNrrzK0
支援
支援
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:31:21.76 :rJAVSuWF0
紬「そういう澪ちゃんは?」
澪「あぁ、私か? 私はちょっと・・・な」
紬「意味深ね」
澪「うん。できれば聞いてほしくなかったけど、聞かれたからには教えるよ」
紬「別にいいのに」
澪「雪見だいふくを買いに行くんだ」
紬「雪見だいふく・・・?」
澪「うん」
紬「どこかで名前を聞いたような気がするけど、どこだったかしら」
紬「お月様を見ながら食べる月見団子みたいに、雪を見ながら食べる大福があるの?」
澪「えっと、合ってるような違うような・・・」
澪「そういう名前のアイスがあるんだよ」
紬「冬に食べるアイスなんだ?」
紬「そういう澪ちゃんは?」
澪「あぁ、私か? 私はちょっと・・・な」
紬「意味深ね」
澪「うん。できれば聞いてほしくなかったけど、聞かれたからには教えるよ」
紬「別にいいのに」
澪「雪見だいふくを買いに行くんだ」
紬「雪見だいふく・・・?」
澪「うん」
紬「どこかで名前を聞いたような気がするけど、どこだったかしら」
紬「お月様を見ながら食べる月見団子みたいに、雪を見ながら食べる大福があるの?」
澪「えっと、合ってるような違うような・・・」
澪「そういう名前のアイスがあるんだよ」
紬「冬に食べるアイスなんだ?」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:32:08.33 :s+p/+l4p0
おいしそう
おいしそう
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:36:05.96 :rJAVSuWF0
澪「うん。夏にも食べるけど、今日みたいな寒い日に炬燵に入って食べたくなるアイスなんだ」
紬「ふぅん。おこたに合う味なんだ」
澪「えっと・・・それはたぶんCMのイメージのせいだけど」
澪「でも美味しいんだぞ」
澪「こんな日はホットカーペットの上で溶ける寸前に雪見だいふくを食べるのが最高なんだ」
澪「あの絶妙なやわらかさとまろやかさ、そして口溶けと言ったら・・・」
急に饒舌になる澪ちゃん。
雪見だいふく。ちょっと食べてみたくなっちゃった。
でも、今は曲を作ってる途中だし・・・。
澪「うん。夏にも食べるけど、今日みたいな寒い日に炬燵に入って食べたくなるアイスなんだ」
紬「ふぅん。おこたに合う味なんだ」
澪「えっと・・・それはたぶんCMのイメージのせいだけど」
澪「でも美味しいんだぞ」
澪「こんな日はホットカーペットの上で溶ける寸前に雪見だいふくを食べるのが最高なんだ」
澪「あの絶妙なやわらかさとまろやかさ、そして口溶けと言ったら・・・」
急に饒舌になる澪ちゃん。
雪見だいふく。ちょっと食べてみたくなっちゃった。
でも、今は曲を作ってる途中だし・・・。
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:36:32.99 :l5CqX1xj0
可愛い
可愛い
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:42:53.39 :U1HNrrzK0
支援
支援
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:45:29.41 :rJAVSuWF0
▽
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「ね、澪ちゃん」
澪「うん」
紬「積もってきたね」
澪「あぁ」
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「それで、澪ちゃん」
澪「うん」
紬「雪見だいふくを買いにいくんじゃなかったの?」
▽
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「ね、澪ちゃん」
澪「うん」
紬「積もってきたね」
澪「あぁ」
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「それで、澪ちゃん」
澪「うん」
紬「雪見だいふくを買いにいくんじゃなかったの?」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:51:17.26 :U1HNrrzK0
支援
支援
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:53:18.28 :rJAVSuWF0
澪「あぁ。でも、ちょっとだけムギに付き合ってみるのも面白いかなって思って」
紬「ふふ、こうやって歩きながら曲を考えてるだけなのに」
澪「じゃあ私は詩でも考えてみるよ」
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「何か思いついた?」
澪「ううん。ムギは?」
紬「駄目みたい。澪ちゃんと一緒にいるからかしら」
澪「え、私のせいか?」
紬「うん。だからちょっと付き合って」
澪「あぁ。でも、ちょっとだけムギに付き合ってみるのも面白いかなって思って」
紬「ふふ、こうやって歩きながら曲を考えてるだけなのに」
澪「じゃあ私は詩でも考えてみるよ」
ざっざっ。
ざっざっ。
紬「何か思いついた?」
澪「ううん。ムギは?」
紬「駄目みたい。澪ちゃんと一緒にいるからかしら」
澪「え、私のせいか?」
紬「うん。だからちょっと付き合って」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:54:08.08 :roWeYkua0
韮って誰だっけ
韮って誰だっけ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 00:54:24.34 :ycWeHBjoP
いいぞ
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:00:11.07 :U1HNrrzK0
支援
支援
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:05:24.09 :U1HNrrzK0
支援
支援
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:08:04.19 :rJAVSuWF0
向かったのは、私が通っていた小学校だ。
当直の先生に挨拶してから、目的の場所に向かう。
澪ちゃんは居心地が悪いみたいで、きょろきょろしている。
許可は取ったから大丈夫なのに・・・。
澪「あ、ここは」
紬「ええ、音楽室。このピアノはね。なかなか思い出深いものなのよ」
澪「たとえば?」
紬「う~ん、多すぎて何から話せばいいのかわからないけど、とにかく全部」
紬「はじめて友達ができるきっかけになったのもピアノだったし」
紬「はじめて先生に褒めてもらったのもこのピアノだったの」
澪「へぇ、ムギの大切な相棒だったんだ」
紬「うん。だからね。たまに曲作りに悩むとこうして触りにくるの」
向かったのは、私が通っていた小学校だ。
当直の先生に挨拶してから、目的の場所に向かう。
澪ちゃんは居心地が悪いみたいで、きょろきょろしている。
許可は取ったから大丈夫なのに・・・。
澪「あ、ここは」
紬「ええ、音楽室。このピアノはね。なかなか思い出深いものなのよ」
澪「たとえば?」
紬「う~ん、多すぎて何から話せばいいのかわからないけど、とにかく全部」
紬「はじめて友達ができるきっかけになったのもピアノだったし」
紬「はじめて先生に褒めてもらったのもこのピアノだったの」
澪「へぇ、ムギの大切な相棒だったんだ」
紬「うん。だからね。たまに曲作りに悩むとこうして触りにくるの」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:11:09.31 :rJAVSuWF0
軽く白鍵を叩く。
ぽろんぽろん。あの頃と変わらない音が響く。
澪「いい音」
紬「そうでしょう」
澪「くすっ」
紬「・・・?」
澪「ムギ、自分が褒められたみたいに嬉しそうだ」
笑う澪ちゃんをよそに、私は鍵盤を叩く。
雪の上で描いていたイメージを実際に音にする作業。
鍵盤と向かい合う孤独な作業。
少しずつ自分の意識を溶かして、音だけに集中する。
軽く白鍵を叩く。
ぽろんぽろん。あの頃と変わらない音が響く。
澪「いい音」
紬「そうでしょう」
澪「くすっ」
紬「・・・?」
澪「ムギ、自分が褒められたみたいに嬉しそうだ」
笑う澪ちゃんをよそに、私は鍵盤を叩く。
雪の上で描いていたイメージを実際に音にする作業。
鍵盤と向かい合う孤独な作業。
少しずつ自分の意識を溶かして、音だけに集中する。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:12:09.70 :rJAVSuWF0
その旋律を唯ちゃんだったらどう楽しむのか。
梓ちゃんが満足できるだけの質があるのか。
りっちゃんがノリノリで演れるか。
澪ちゃんがどんな詩をつけてくれるのか。
音と向い合って、ひたすらに。
ただ、ひたすらに。
澪「1人で曲を作るの、久しぶりじゃないか?」
紬「最近はみんなと一緒に作ることが多かったね」
澪「どうしてまた1人で?」
その旋律を唯ちゃんだったらどう楽しむのか。
梓ちゃんが満足できるだけの質があるのか。
りっちゃんがノリノリで演れるか。
澪ちゃんがどんな詩をつけてくれるのか。
音と向い合って、ひたすらに。
ただ、ひたすらに。
澪「1人で曲を作るの、久しぶりじゃないか?」
紬「最近はみんなと一緒に作ることが多かったね」
澪「どうしてまた1人で?」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:12:25.44 :YP+Lfd+d0
お嬢様校か
お嬢様校か
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:16:09.87 :rJAVSuWF0
紬「実はね、ずっと1人でもやってたの」
澪「そうなんだ?」
紬「ええ。みんなで作る曲ばかりだと、自分の色がなくなってしまうから」
紬「みんなの色と混ぜた時、面白いものが出来なくなっちゃうから」
澪「ふぅん、ムギもいろいろ考えてるんだ」
紬「えっへん!」
澪「それで、作曲のほうは?」
紬「もうしばらくかかりそうなんだけど・・・」
澪「待つよ」
紬「退屈じゃない?」
澪「大丈夫」
紬「実はね、ずっと1人でもやってたの」
澪「そうなんだ?」
紬「ええ。みんなで作る曲ばかりだと、自分の色がなくなってしまうから」
紬「みんなの色と混ぜた時、面白いものが出来なくなっちゃうから」
澪「ふぅん、ムギもいろいろ考えてるんだ」
紬「えっへん!」
澪「それで、作曲のほうは?」
紬「もうしばらくかかりそうなんだけど・・・」
澪「待つよ」
紬「退屈じゃない?」
澪「大丈夫」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:16:53.05 :rJAVSuWF0
再び曲作りに没頭する。
澪ちゃんはこちらをじっと見ているわけでもなく、聴き入ってるわけでもなく、ただそこに居てくれた。
たぶん、私を邪魔しないようにしてくれたのだ。
随分長い間ピアノと向かいあっていたと思う。
私はやっと曲を作り終わった。
澪「できたんだ?」
紬「ええ。ちょっと聞いてくれる」
澪「うん」
通して曲を弾いてみる。
澪ちゃんは目を閉じて聴き入ってくれる。
再び曲作りに没頭する。
澪ちゃんはこちらをじっと見ているわけでもなく、聴き入ってるわけでもなく、ただそこに居てくれた。
たぶん、私を邪魔しないようにしてくれたのだ。
随分長い間ピアノと向かいあっていたと思う。
私はやっと曲を作り終わった。
澪「できたんだ?」
紬「ええ。ちょっと聞いてくれる」
澪「うん」
通して曲を弾いてみる。
澪ちゃんは目を閉じて聴き入ってくれる。
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:17:47.25 :rJAVSuWF0
澪「うん・・・うん・・・」
紬「どうかな」
澪「うんっ、すごくよかった!」
紬「そっか」
澪「あれ、喜ばないんだ」
紬「うん。だって澪ちゃんがそう言うのはわかってたから」
澪「むぅ・・・」
紬「澪ちゃんが好きな曲を作ったから」
澪「えっ」
澪「うん・・・うん・・・」
紬「どうかな」
澪「うんっ、すごくよかった!」
紬「そっか」
澪「あれ、喜ばないんだ」
紬「うん。だって澪ちゃんがそう言うのはわかってたから」
澪「むぅ・・・」
紬「澪ちゃんが好きな曲を作ったから」
澪「えっ」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:19:40.04 :rJAVSuWF0
▽
一週間ほど前に遡る。
梓「なるほど、手作りで何かプレゼントをあげたいと」
紬「ええ、でも私は憂ちゃんみたいに上手にお菓子を作れないし」
紬「りっちゃんみたいに編み物のセンスもないから・・・」
梓「普通、こういう場合『下手でも気持ちがこもっていればいいです』というのが常套句だと思います」
梓「でも、ムギ先輩にはあるじゃないですか、上手に作れるものが」
紬「えっと・・・もしかして紅茶のこと?」
梓「紅茶もそうですが、もうひとつ」
梓「曲です」
▽
一週間ほど前に遡る。
梓「なるほど、手作りで何かプレゼントをあげたいと」
紬「ええ、でも私は憂ちゃんみたいに上手にお菓子を作れないし」
紬「りっちゃんみたいに編み物のセンスもないから・・・」
梓「普通、こういう場合『下手でも気持ちがこもっていればいいです』というのが常套句だと思います」
梓「でも、ムギ先輩にはあるじゃないですか、上手に作れるものが」
紬「えっと・・・もしかして紅茶のこと?」
梓「紅茶もそうですが、もうひとつ」
梓「曲です」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:19:59.54 :L7xl3ly5O
支援
支援
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:20:35.04 :rJAVSuWF0
紬「曲をプレゼントするの?」
梓「はいです。澪先輩きっと喜ぶと思います」
紬「ふふ、面白そうね」
梓「決まりですね」
紬「ありがとう、梓ちゃん」
梓「あ、どういたしまして。それにしてもムギ先輩と澪先輩ですか・・・」
紬「うん?」
梓「あ、いえ。なんだか雪見・・・・
そういえばあの時、雪見だいふくって梓ちゃんが言ったような。
なんで言ったんだろ。あの日は雪も振ってなかったのに。
でも、まぁいっか。
紬「曲をプレゼントするの?」
梓「はいです。澪先輩きっと喜ぶと思います」
紬「ふふ、面白そうね」
梓「決まりですね」
紬「ありがとう、梓ちゃん」
梓「あ、どういたしまして。それにしてもムギ先輩と澪先輩ですか・・・」
紬「うん?」
梓「あ、いえ。なんだか雪見・・・・
そういえばあの時、雪見だいふくって梓ちゃんが言ったような。
なんで言ったんだろ。あの日は雪も振ってなかったのに。
でも、まぁいっか。
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:23:12.96 :U1HNrrzK0
支援
支援
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:24:17.34 :U1HNrrzK0
支援
支援
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:25:21.13 :U1HNrrzK0
支援
支援
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:25:45.80 :rJAVSuWF0
▽
紬「ちょっと遅れちゃったけど、誕生日プレゼント」
澪「この曲が?」
紬「ええ」
澪「ムギからの誕生日プレゼントなら、誕生日にもらったのに」
紬「でも、あれは形に残らないから」
澪「くくっ」
紬「・・・?」
▽
紬「ちょっと遅れちゃったけど、誕生日プレゼント」
澪「この曲が?」
紬「ええ」
澪「ムギからの誕生日プレゼントなら、誕生日にもらったのに」
紬「でも、あれは形に残らないから」
澪「くくっ」
紬「・・・?」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:26:25.87 :rJAVSuWF0
澪「ムギは時々抜けてるなって。曲だって形に残らないじゃないか」
紬「あ・・・」
澪「でもさ、ありがと。嬉しいよ、ムギ」
澪「言葉にできないぐらい」
そう言うと、澪ちゃんは私をあたためてくれた。
おしまいっ!
追伸♪
澪ちゃんは言葉にできないなんて言ってたけど、ちゃんと歌詞をつけてくれました。
澪「ムギは時々抜けてるなって。曲だって形に残らないじゃないか」
紬「あ・・・」
澪「でもさ、ありがと。嬉しいよ、ムギ」
澪「言葉にできないぐらい」
そう言うと、澪ちゃんは私をあたためてくれた。
おしまいっ!
追伸♪
澪ちゃんは言葉にできないなんて言ってたけど、ちゃんと歌詞をつけてくれました。
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:28:05.66 :s+p/+l4p0
乙
曲がプレゼントとは粋だねぇ
曲がプレゼントとは粋だねぇ
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:28:20.17 :YP+Lfd+d0
乙!
よかったでー
よかったでー
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:28:43.80 :B/RS1Qfc0
乙凄く良かった
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:28:51.37 :ah+etFRT0
乙
乙
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:29:48.19 :Oc15X2S/0
よきかな
よきかな
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:31:18.00 :rJAVSuWF0
澪ちゃん誕生日おめでとう
遅れてごめん
澪ちゃん誕生日おめでとう
遅れてごめん
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:35:41.92 :ycWeHBjoP
乙そしておめ
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 01:54:39.71 :v14p1NAoi
ほう
ほう
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/16(木) 02:13:37.07 :7JLVFDgQO
おつ
おつ
:::
:::
:::
:::
:::
:::
:::
:::
:::