1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 15:29:12.58 :ArZVNf+DO
AM4:00
男「なにって、ジャガイモだろ」
女「……はぁ?」
男「ああ、メークインが良かったのか? でもコンビニだし男爵しかなくてさー」
女「……呆れました。無能ですね」
男「あれあれ、なんで僕は罵倒されているんだろう。女がイモを買ってこいと言うからわざわざ買ってきたのに」
女「イモと言えばマックのポテトでしょう!」
AM4:00
男「なにって、ジャガイモだろ」
女「……はぁ?」
男「ああ、メークインが良かったのか? でもコンビニだし男爵しかなくてさー」
女「……呆れました。無能ですね」
男「あれあれ、なんで僕は罵倒されているんだろう。女がイモを買ってこいと言うからわざわざ買ってきたのに」
女「イモと言えばマックのポテトでしょう!」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 15:37:01.08 :ArZVNf+DO
男「知らねえよ! ポテトならポテトって言えよ!」
女「あの、あなた誰ですか?」
男「お前の彼氏だよ! 両親にも挨拶したよ!」
女「なんですか妄想ですかキモいですね。私の彼氏なら、
私が普段、マックのポテトをイモと呼称していることは、当然知っていて然るべきです」
男「……ぐ、もちろん知ってるさ。僕のストーキング性を見くびるなよ女。こと女に関して、
僕の知らないことは何もない。例えば、君の今朝の朝食は目玉焼きだ。どうだ図星だろう、はっはっはー」
女「いえ、朝食は食べていません。ダイエット中です」
男「知らねえよ! ポテトならポテトって言えよ!」
女「あの、あなた誰ですか?」
男「お前の彼氏だよ! 両親にも挨拶したよ!」
女「なんですか妄想ですかキモいですね。私の彼氏なら、
私が普段、マックのポテトをイモと呼称していることは、当然知っていて然るべきです」
男「……ぐ、もちろん知ってるさ。僕のストーキング性を見くびるなよ女。こと女に関して、
僕の知らないことは何もない。例えば、君の今朝の朝食は目玉焼きだ。どうだ図星だろう、はっはっはー」
女「いえ、朝食は食べていません。ダイエット中です」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 15:43:15.94 :ArZVNf+DO
男「おかしいな。今朝僕は確か、キュートな女の子と一緒に朝食をとっていたんだけど……」
女「……そうでしたねうっかりしていました。ていうか同棲してるんですから、毎日一緒ですよね」テレ
男「あ、デレた超可愛い!
……まあ、なんにせよ安心したよ。僕が彼氏だと証明できて。危うくストーカーに逆戻りするところだったぜ」
女「いや、まだですよストーカーさん」
男「やめて。自分で言うのは良いけど、女に言われたら凄い傷つくから」
女「スーさんは嘘をつきました」
男「アダ名にしないで! 定着しちゃうから! 友だちに『どうしてスーさんなの?』とか聞かれて、
『ストーカーさんの略だよ』と答えなければいけない僕の気持ちを考えて!」
女「じゃあどうしろと言うんですか。ワガママですね」
男「おかしいな。今朝僕は確か、キュートな女の子と一緒に朝食をとっていたんだけど……」
女「……そうでしたねうっかりしていました。ていうか同棲してるんですから、毎日一緒ですよね」テレ
男「あ、デレた超可愛い!
……まあ、なんにせよ安心したよ。僕が彼氏だと証明できて。危うくストーカーに逆戻りするところだったぜ」
女「いや、まだですよストーカーさん」
男「やめて。自分で言うのは良いけど、女に言われたら凄い傷つくから」
女「スーさんは嘘をつきました」
男「アダ名にしないで! 定着しちゃうから! 友だちに『どうしてスーさんなの?』とか聞かれて、
『ストーカーさんの略だよ』と答えなければいけない僕の気持ちを考えて!」
女「じゃあどうしろと言うんですか。ワガママですね」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 15:51:14.64 :ArZVNf+DO
男「今まで通りダーリンにしてください」
女「わかりましたダーリン」
男「……ごめんなさい。僕が悪かったです男くんにしてください」
女「ふん、肝っ玉の小さい野郎ですね男くんは」
男「言わないで。それ気にしてるやつだから……ていうか、僕が嘘をついたってどういう意味だ?」
女「ようやく本題に戻りましたか。そう、嘘をついたんです。
なぜなら、私は普段ポテトをイモとは呼んでいません。ポテトはポテトです」
男「嘘をついたのお前かよ! いや僕もついたけど!」
女「よって、あなたが彼氏であるという証明は成り立ちません。さあ、帰ってください」
男「今まで通りダーリンにしてください」
女「わかりましたダーリン」
男「……ごめんなさい。僕が悪かったです男くんにしてください」
女「ふん、肝っ玉の小さい野郎ですね男くんは」
男「言わないで。それ気にしてるやつだから……ていうか、僕が嘘をついたってどういう意味だ?」
女「ようやく本題に戻りましたか。そう、嘘をついたんです。
なぜなら、私は普段ポテトをイモとは呼んでいません。ポテトはポテトです」
男「嘘をついたのお前かよ! いや僕もついたけど!」
女「よって、あなたが彼氏であるという証明は成り立ちません。さあ、帰ってください」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 15:58:37.31 :ArZVNf+DO
男「捨てないで! 何でもするから!」
女「ポテトを置いてとっとと消えてください! 目障りです!」
男「あ、ポテトならほら」
女「それはイモでしょう! 私が言っているのはマックのポテ……しまった!」
男「はっはー、引っ掛かったな女。お前は今、ポテトをイモと呼称した自分のミスを認めたのだ!」
女「うぐぐ……」
男「さてと、僕に非はないと分かったことだし、そろそろ部屋に上がって良いか? いい加減足も疲れたし」
女「ま、まだです! まだあなたが彼氏であると証明されていません!」
男「捨てないで! 何でもするから!」
女「ポテトを置いてとっとと消えてください! 目障りです!」
男「あ、ポテトならほら」
女「それはイモでしょう! 私が言っているのはマックのポテ……しまった!」
男「はっはー、引っ掛かったな女。お前は今、ポテトをイモと呼称した自分のミスを認めたのだ!」
女「うぐぐ……」
男「さてと、僕に非はないと分かったことだし、そろそろ部屋に上がって良いか? いい加減足も疲れたし」
女「ま、まだです! まだあなたが彼氏であると証明されていません!」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 16:06:26.19 :ArZVNf+DO
男「……やれやれ」カベドン
女「ななな!? いったいなにをs
男「女」アゴクイ
女「あうあう」
男「……口を結ぶな。ベロチューができないじゃないか」
女「……分かりました。100歩譲って彼氏であることは認めましょう」
男「なら――」
女「キ、キスは駄目です! なんなんですかあなたは!? 馬ですか鹿ですか!?」
男「……やれやれ」カベドン
女「ななな!? いったいなにをs
男「女」アゴクイ
女「あうあう」
男「……口を結ぶな。ベロチューができないじゃないか」
女「……分かりました。100歩譲って彼氏であることは認めましょう」
男「なら――」
女「キ、キスは駄目です! なんなんですかあなたは!? 馬ですか鹿ですか!?」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 16:15:37.53 :ArZVNf+DO
男「じゃあ逆に聞くけどさ、どうしたら僕はベロチューができるんだ?」
女「議題がすりかわってますよ! 欲望の赴くままに!」
男「落ち着けって。ほら、シチューでも食べてさ」
女「ないですよそんなもの……てまさか、シチューを作らせるためにイモを買って来たんじゃ――」
男「女、愛してる」キリ
女「す、すぐそうやって誤魔化すんですから……」
男「I love you」
女「……コホン、分かりました。このままじゃ埒があかないので妥協案を出しましょう」
男「じゃあ逆に聞くけどさ、どうしたら僕はベロチューができるんだ?」
女「議題がすりかわってますよ! 欲望の赴くままに!」
男「落ち着けって。ほら、シチューでも食べてさ」
女「ないですよそんなもの……てまさか、シチューを作らせるためにイモを買って来たんじゃ――」
男「女、愛してる」キリ
女「す、すぐそうやって誤魔化すんですから……」
男「I love you」
女「……コホン、分かりました。このままじゃ埒があかないので妥協案を出しましょう」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 16:21:02.88 :ArZVNf+DO
男「妥協案?」
女「はい。まず男くんはポテトを買ってきてください。そこは譲れません。
そして、その間に私はシチューを作ります。あなたの冷えきった身体をポカポカ暖める、極上のシチューです」
男「なるほど。して、そのあとは?」
女「……と言いますと?」
男「冷えきった身体は暖まりましたが、冷えきった心がまだ解凍されていません」
女「……本当に馬鹿ですねあなた」
男「からの~?」
女「私が暖めてあげますよこんちきしょー!」
男「妥協案?」
女「はい。まず男くんはポテトを買ってきてください。そこは譲れません。
そして、その間に私はシチューを作ります。あなたの冷えきった身体をポカポカ暖める、極上のシチューです」
男「なるほど。して、そのあとは?」
女「……と言いますと?」
男「冷えきった身体は暖まりましたが、冷えきった心がまだ解凍されていません」
女「……本当に馬鹿ですねあなた」
男「からの~?」
女「私が暖めてあげますよこんちきしょー!」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 16:26:39.16 :ArZVNf+DO
男「よし、そうと決まったらさっそく、ポテトを買いにいくか」
女「私は急いでシチューを作らなきゃですね。すでにクタクタですが……」
男「栄養ドリンクも買ってきた方が良いか? まだまだ先は長いんだし」
女「要りません!………………あなた用だけ買っておいてください」ボソ
男「オーケーオーケー! じゃあ、行ってくるよハニー!」
女「はいはい、行ってらっしゃいダーリン」
ガチャバタン
タッタッタッタッタ……
女「もう、何も走らなくても……」
男「よし、そうと決まったらさっそく、ポテトを買いにいくか」
女「私は急いでシチューを作らなきゃですね。すでにクタクタですが……」
男「栄養ドリンクも買ってきた方が良いか? まだまだ先は長いんだし」
女「要りません!………………あなた用だけ買っておいてください」ボソ
男「オーケーオーケー! じゃあ、行ってくるよハニー!」
女「はいはい、行ってらっしゃいダーリン」
ガチャバタン
タッタッタッタッタ……
女「もう、何も走らなくても……」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/18(金) 16:31:07.71 :ArZVNf+DO
AM5:30
男「ただいまー。お、良い匂いがする」
女「おかえりなさい。今夜はシチューですよ」
男「もう朝だけどな。ほら、ポテト」
女「わーい! ポテト♪ ポッテト♪」
男「冷めてないかな? いやー、結構急いだんだけど、コンビニとは逆方向だったから時間食っちゃってさー」
女「良いですよう別に。男くんの気持ちだけでおなかいっぱいで――」
男「ん? どうしたんだ?」
女「なんですかこれ」
俺「なにって、ポテトだけd
女「ハッシュドポテトじゃないですか!!!」
fin
AM5:30
男「ただいまー。お、良い匂いがする」
女「おかえりなさい。今夜はシチューですよ」
男「もう朝だけどな。ほら、ポテト」
女「わーい! ポテト♪ ポッテト♪」
男「冷めてないかな? いやー、結構急いだんだけど、コンビニとは逆方向だったから時間食っちゃってさー」
女「良いですよう別に。男くんの気持ちだけでおなかいっぱいで――」
男「ん? どうしたんだ?」
女「なんですかこれ」
俺「なにって、ポテトだけd
女「ハッシュドポテトじゃないですか!!!」
fin