ガヴのおぱんつもぐもぐ

>>2
タプちゃんかな？

　ｳｨｰﾝ

店員「いらっしゃいませー」

ガヴリール「……カップルードルってんじゃないしな……」

ガヴリール「おにぎりだけってのも……いや別にそれでもいいか……？」

ガヴリール「ん」

ガヴリール「カボチャのスープ……？　そういえば前にヴィーネが作ってたな……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「買ってみるか」

ガヴリール「となるとカボチャのスープと一緒に食べて相性の良い奴……」

ガヴリール「……弁当にそれっぽいのは無さそうだな……せっかくだし何か探すか」

ガヴリール「カゴ持ってこ」

ガヴリール「ビーフシチュー？　そういうのもあるのか」

ガヴリール「でも汁っぽいのはスープと被るよなぁ……」

ガヴリール「ハンバーグにしよう。カボチャのスープとそんな反発しねーだろこれなら」

ガヴリール「目玉焼きハンバーグにしてみたいけど……」

ガヴリール「……流石に目玉焼きのレトルトはねーよな」

ガヴリール「作るのは面倒くさいな。例えそれが目玉焼き一つでも」

ガヴリール「卵焼き買って気分だけ目玉焼きハンバーグにしよう。目玉ねーけど」

ガヴリール「あ、ゆで卵買ってそれを切ってハンバーグに乗せ……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「面倒だからいいや卵焼きで」

ガヴリール「サラダも買おう。健康気にしてるわけじゃないけどそういう気分になってきた」

ガヴリール「コーンサラダは美味いけど容器の底にコーンが残るのがイラつく。却下」

ガヴリール「ポテトサラダか……割とでかいハム入ってるな。気に入ったぞ。買ってやろう」

ガヴリール「っと、これドレッシング別売りか……あぶねーあぶねー」

ガヴリール「あと米な。レトルトのご飯。これ忘れてたらマヌケすぎる」

ガヴリール「ふふ……ちょっとした夜食のフルコースだ」

ガヴリール「こうなったら……デザートも買うか」

ガヴリール「プリンもいいけど今日はティラミス買っちゃおう」

ガヴリール「うんうん、ほとんど持ち合わせてない女子力が少しだけ上がった気がする」

ポテトサラダにドレッシングかけるのか

店員「いらっしゃいませ」

店員「御飯温めますか」

ガヴリール「あー……いやいいっすウチで温めるんで……」

ガヴリール「……あ」

ガヴリール「あとそこのチキンください」

あとでコンビニ行って夜食買ってくる
お前のせいだぞ

　白米――レトルト　温めるだけ超簡単

　卵焼き――既に切れているのが楽でありがたい

　カボチャのスープ――これも温めるだけ　冷製スープもあったがこれは温かい方

　ハンバーグ――案の定パッケージの写真と比べると実物の方がマズそう

　コンビニチキン――勢いで買った

　ポテトサラダ――ドレッシングは和風醤油

　ティラミス――たぶん女子力を３ぐらい上げてくれる


ガヴリール「うわぁ……何だかすごいことになっちゃったぞ」

ガヴリール「あー腹減った。頂きま……」

ガヴリール「ん……」

ガヴリール「何か動画でも見るか」

ガヴリール「うーん……公式配信されてるアニメでいいか……」

ガヴリール「小林さんちのメイドラゴンにしよう」

ガヴリール「頂きます」

ガヴリール「まず最初に取ったカボチャのスープ……」

　ｽﾞｽﾞｩ

ガヴリール「ん？　甘い」

ガヴリール「何だこれ妙に甘いな……いやこれはこれで美味いんだけど……」

ガヴリール「……塩胡椒でも振ろう。ハンバーグと一緒に食うには複雑な甘さだ」

ガヴリール「やっぱヴィーネのスープとは違うな……失敗した」

　もぐ　もぐ

ガヴリール「しかし……目玉焼きハンバーグの代わりとはいえ」

ガヴリール「卵焼きとハンバーグなんて考えてみたらデタラメな組み合わせだったな」

　むぐ

ガヴリール「それに……サラダのドレッシングは和風を選んだわけで……」

ガヴリール「ハンバーグのサラダに和風ドレッシングという組み合わせが」

ガヴリール「なんだかデタラメすぎて……何故和風を選んだんだ私は……」

ガヴリール「そもそもドレッシングいらなかったか……？　味が足りなけりゃマヨぐらい冷蔵庫にあった……」

ガヴリール「『ドレッシング別売り』の文字を見つけて軽く焦っちゃったからな……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「まあでもこの組み合わせも無くは無いか……コンビニフーズらしさ満載」

　むしゃ　むしゃ　　むしゃ

ガヴリール「あー……ポテトサラダの感じがたまらなく庶民的」

　はふ　はふ

　むしゃ　むしゃ

ガヴリール「ム……ハンバーグとチキン……肉が重なったな」

ガヴリール「やっぱりちょっと買い過ぎたか……」

ガヴリール「……ってか……」

ガヴリール「……もう食えん……」

ガヴリール「ティラミスは余分だったな……残すしかないか」

ガヴリール「冷蔵庫に入れといて……んで明日食おう」

ガヴリール（つーかこの一食のためだけに結構な出費をしてしまった……）

ガヴリール（私……一体何やってんだろ……）

うん

あの漫画ほど食欲を掻き立てるものはない

　ヴィーネの豚肉炒めライス


ヴィーネ「まったく……またこんな時間まで寝てるんだから……」

ガヴリール「まだ昼過ぎじゃないか……」

ヴィーネ「もうお昼過ぎでしょうが……」

ガヴリール「日曜だしいいじゃん……」

ヴィーネ「よくない」

ガヴリール「へいへい……で？　何の用？　今日は特に予定無かったと思うけど……」

ヴィーネ「うん、特に予定無かったから、お昼でも作ってあげようかと思って」

ガヴリール「……普通にありがたくて追い返す理由が見つからねえ」

通い妻来た

ヴィーネ「どうせまたコンビニ弁当とかカップラーメンとかが続てるんでしょ？」

ガヴリール「ん……まあ……」

ヴィーネ「ダメよ？　ちゃんと栄養バランス考えて食事しないと」

ガヴリール「気を付けまーす。で、今日のメニューは？」

ヴィーネ「豚肉炒め。あと、レトルトで悪いけどごはんと……インスタントのお味噌汁」

ガヴリール「何か地味だな」

ヴィーネ「文句言うなら食べなくてよろしい」

ガヴリール「文句言わずいただきます」

ヴィーネ「はーい、お待ちどうさま」


　豚肉炒め――豚バラのみを炒めたものと思っていたら
　　　　　　　　　 予想に反して野菜炒めの中に豚バラ肉が入っている

　味噌汁――なめこ汁　インスタント食品らしいが普通に立派な味噌汁だ

　ライス――レトルト品　そういえば昨日も食べた


ガヴリール「これ豚肉炒めってか野菜炒めだよな」

ヴィーネ「だって普段からあんまり野菜食べてないでしょ？　こうしたら食べやすいかと思って」

ガヴリール「……お前ホントに悪魔なんだよな？」

ヴィーネ「……たぶん」

ガヴリール「おい」

ヴィーネ「それじゃ、頂きます」

ガヴリール「頂きまーす」

　ハフ　ハフ

ガヴリール「ウンうまい」

ヴィーネ「そう？　よかった」

　ｽﾞｽﾞｩｩ

ガヴリール「この味噌汁インスタントなのか……」

ガヴリール「味噌汁自体あんま飲んでないから味とかよく知らんが……コレ普通に美味いな……」

ヴィーネ「インスタント食品っていうのもバカにできないわよね」

ヴィーネ「そうそう、パッケージ見たけど生味噌仕立てらしいわ」

ガヴリール「ほほう。生味噌仕立てか」

ガヴリール「野菜炒めの内容は人参、玉葱、キャベツか」

ヴィーネ「豚肉と合うし、食感がいいし、あと人参は彩りがよくなるのよね」

ガヴリール「ふむ……うん、確かに」

ガヴリール（昨日はポテトサラダでしっとり系だったからなぁ）

ガヴリール（一緒に入ってたキャベツもそんなシャキっとしてなかったし）

ガヴリール（こういうシャキシャキ系の野菜は随分久しぶりな気がする）

ヴィーネ「やっぱりこの人参は正解よね。地味な色合いの中ですっごく綺麗な存在だもの」

ガヴリール「そこまで言うか……人参如きに」

元ネタしらんけどこんなんなのか

ガヴリール「ご馳走様でしたー」

ヴィーネ「お粗末様でした」

ガヴリール「……あ、そだ」

ガヴリール「冷蔵庫にコンビニのティラミスあるんだけど食う？」

ヴィーネ「ティラミス？　いいの？」

ガヴリール「ま、お礼にゃしょぼいけど……」

ヴィーネ「別にいいわよお礼なんて……」

ガヴリール「んー、でも何かなー……」

ヴィーネ「じゃあ、半分こする？」

ガヴリール「……それで」



ヴィーネ「はい、あーん」

ガヴリール「スプーンぐらい２つ出せよ……あむ」


　おわり

おちゅ

乙

ええやん

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