1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:07:04.867 :g7syIh+l0.net
-街中-
サァァァァッ
タプリス(最近、雨が多いですね……)
タプリス(こう湿気が多いと、髪がゴワゴワしてしまって)
タプリス(まとまらなくて困ってしまいます)
タプリス(いつもサラサラな髪の方に憧れちゃいますね)
タプリス(あの頃の天真先輩のような……)
タプリス(まぁ、お手入れしなさすぎだと)
タプリス(今のような先輩みたいになってしまうんですけど)
タプリス(……いけない、もうこんな時間。そろそろ家に帰りましょうか)
タプリス(あ、こっちの方が近道かな)
タプリス(通ったことはありませんけど……)
タプリス(探検のつもりで行ってみましょう!)
-街中-
サァァァァッ
タプリス(最近、雨が多いですね……)
タプリス(こう湿気が多いと、髪がゴワゴワしてしまって)
タプリス(まとまらなくて困ってしまいます)
タプリス(いつもサラサラな髪の方に憧れちゃいますね)
タプリス(あの頃の天真先輩のような……)
タプリス(まぁ、お手入れしなさすぎだと)
タプリス(今のような先輩みたいになってしまうんですけど)
タプリス(……いけない、もうこんな時間。そろそろ家に帰りましょうか)
タプリス(あ、こっちの方が近道かな)
タプリス(通ったことはありませんけど……)
タプリス(探検のつもりで行ってみましょう!)
2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:10:21.979 :g7syIh+l0.net
-路地裏-
タプリス(うっ、雨は止みましたが、思った以上に暗くて怖いです)
タプリス(ひ、引き返そうかな……)
老婆「……そこのお嬢さん」
タプリス「ひっ!」
タプリス(び、びっくりしたぁ……お、お婆さん?)
老婆「そう、驚きなさるな。取って食ったりはせんよ」
タプリス「は、はぁ」
タプリス(な、何でしょう。何やら、いろんな物を並べているみたいですけど)
タプリス(露店? ってやつでしょうか)
老婆「あんた、何かに悩んでいる相が出てるね」
タプリス「え、えっと……」
老婆「例えば……髪のこととか」
タプリス「えっ、どうしてわかるんですか!?」
老婆「わたしゃ占いもやってるからね。そのくらいお茶の子さいさいさ」
タプリス「す、すごいです!」
老婆「ふぁふぁふぁ、よかったら悩みを聞いてあげるよ」
タプリス「じ、実は……」
-路地裏-
タプリス(うっ、雨は止みましたが、思った以上に暗くて怖いです)
タプリス(ひ、引き返そうかな……)
老婆「……そこのお嬢さん」
タプリス「ひっ!」
タプリス(び、びっくりしたぁ……お、お婆さん?)
老婆「そう、驚きなさるな。取って食ったりはせんよ」
タプリス「は、はぁ」
タプリス(な、何でしょう。何やら、いろんな物を並べているみたいですけど)
タプリス(露店? ってやつでしょうか)
老婆「あんた、何かに悩んでいる相が出てるね」
タプリス「え、えっと……」
老婆「例えば……髪のこととか」
タプリス「えっ、どうしてわかるんですか!?」
老婆「わたしゃ占いもやってるからね。そのくらいお茶の子さいさいさ」
タプリス「す、すごいです!」
老婆「ふぁふぁふぁ、よかったら悩みを聞いてあげるよ」
タプリス「じ、実は……」
3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:10:22.766 :KPHcDJlKd.net
ヘアヘア
ヘアヘア
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:11:06.609 :bx8cJUZPa.net
また髪の話してる
また髪の話してる
5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:13:17.848 :g7syIh+l0.net
老婆「つまりあんたは、さらさらの髪に憧れている、ということかい?」
タプリス「は、はい」
老婆「それなら良い物があるよ」
タプリス「本当ですか!?」
老婆「これさ」
タプリス「……せ、世界が嫉妬する髪になれるシャンプー?」
老婆「今ならお安くしとくよ」
タプリス「ちなみに……お、おいくらですか?」
老婆「100円ぽっきりさ」
タプリス「や、安いですね……」
タプリス(かなり怪しいですけど……)
タプリス(どうせ100円なら、髪に合わなくても捨てれば良いだけですし)
タプリス「わかりました、買います!」
老婆「ひひっ、お買上げどうも」
タプリス「それでは、ありがとうございました、お婆さん!」
老婆「ふぇふぇふぇ、またのお越しを」
老婆「つまりあんたは、さらさらの髪に憧れている、ということかい?」
タプリス「は、はい」
老婆「それなら良い物があるよ」
タプリス「本当ですか!?」
老婆「これさ」
タプリス「……せ、世界が嫉妬する髪になれるシャンプー?」
老婆「今ならお安くしとくよ」
タプリス「ちなみに……お、おいくらですか?」
老婆「100円ぽっきりさ」
タプリス「や、安いですね……」
タプリス(かなり怪しいですけど……)
タプリス(どうせ100円なら、髪に合わなくても捨てれば良いだけですし)
タプリス「わかりました、買います!」
老婆「ひひっ、お買上げどうも」
タプリス「それでは、ありがとうございました、お婆さん!」
老婆「ふぇふぇふぇ、またのお越しを」
6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:13:43.045 :VPUuYuKa0.net
ほ
ほ
7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:13:50.991 :Mx5Hp7yX0.net
ほ
ほ
8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:14:01.746 :VPUuYuKa0.net
ほ
ほ
9:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:14:02.753 :VPUuYuKa0.net
ほ
ほ
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:14:18.022 :Mx5Hp7yX0.net
ほ
ほ
11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:14:23.562 :VPUuYuKa0.net
ほ
ほ
12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:14:24.443 :VPUuYuKa0.net
ほ
ほ
13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:16:16.962 :g7syIh+l0.net
-下界のタプリスの家 お風呂場-
タプリス「さっそく、買ったシャンプーを試してみましょうか」
タプリス「匂いは……そんなにしませんね、仄かに石鹸の香りがします」
スッスッスッ
タプリス「あ、でもなんか、髪に馴染んでいく気がしますね」
タプリス「良い感じかもしれません」
ちゃぷん
タプリス「はぁ……いいお湯。生き返りますぅ……」
タプリス「このシャンプーが100円だなんて、かなりお買い得ですね」
タプリス「でも、あのお婆さん……」
タプリス「あんな路地裏で商売していて、儲かっているんでしょうか」
タプリス「人もほとんど来ないでしょうし」
タプリス「もしかすると、知る人ぞ知る名店なのかもしれませんね」
タプリス「でもまあ髪にだって、すぐ効果が出るものでもないでしょうし」
タプリス「少しずつ様子を見ながら、使っていきましょうか」
-下界のタプリスの家 お風呂場-
タプリス「さっそく、買ったシャンプーを試してみましょうか」
タプリス「匂いは……そんなにしませんね、仄かに石鹸の香りがします」
スッスッスッ
タプリス「あ、でもなんか、髪に馴染んでいく気がしますね」
タプリス「良い感じかもしれません」
ちゃぷん
タプリス「はぁ……いいお湯。生き返りますぅ……」
タプリス「このシャンプーが100円だなんて、かなりお買い得ですね」
タプリス「でも、あのお婆さん……」
タプリス「あんな路地裏で商売していて、儲かっているんでしょうか」
タプリス「人もほとんど来ないでしょうし」
タプリス「もしかすると、知る人ぞ知る名店なのかもしれませんね」
タプリス「でもまあ髪にだって、すぐ効果が出るものでもないでしょうし」
タプリス「少しずつ様子を見ながら、使っていきましょうか」
14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:19:22.381 :g7syIh+l0.net
-翌朝 タプリスの家-
サラサラッ
タプリス「……」パクパク
タプリス(……な、なんということでしょう)
タプリス(わたしの、あのくせっ毛が、こんなにもサラサラヘアーに……)
タプリス(しかも今日、雨予報ですよね。湿気も多いはずなのに)
スッスッ サラッ
タプリス(ゆ、指通りが気持ちいい……こんなの初めてです)
タプリス(まさかこれが、あのシャンプーの効果なんでしょうか)
タプリス(すごいです、すごすぎます!)
タプリス(良い買い物をしてしまいました! お婆さんありがとう!)
タプリス(こんなにサラサラだったら……)
タプリス(せっかくなので、もっと伸ばしてみようかな)
タプリス「えへへ」
タプリス「ん?」
タプリス(あれ? 何か違和感が……)
タプリス(まぁ気のせいですかね)
-翌朝 タプリスの家-
サラサラッ
タプリス「……」パクパク
タプリス(……な、なんということでしょう)
タプリス(わたしの、あのくせっ毛が、こんなにもサラサラヘアーに……)
タプリス(しかも今日、雨予報ですよね。湿気も多いはずなのに)
スッスッ サラッ
タプリス(ゆ、指通りが気持ちいい……こんなの初めてです)
タプリス(まさかこれが、あのシャンプーの効果なんでしょうか)
タプリス(すごいです、すごすぎます!)
タプリス(良い買い物をしてしまいました! お婆さんありがとう!)
タプリス(こんなにサラサラだったら……)
タプリス(せっかくなので、もっと伸ばしてみようかな)
タプリス「えへへ」
タプリス「ん?」
タプリス(あれ? 何か違和感が……)
タプリス(まぁ気のせいですかね)
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:22:38.752 :g7syIh+l0.net
-ガヴリールの家-
タプリス「ふぅ……やっと掃除が終わりました」
ガヴリール「おつかれさん」
タプリス「もう! 少しは自分でやってくださいよ」
ガヴリール「ほら、私タプリスに全幅の信頼を置いてるからさ」
ガヴリール「邪魔しちゃ悪いと思って」
タプリス「要は、面倒くさいだけじゃないですか……」
ガヴリール「そうともいう」
タプリス「仕方がない先輩です……、それよりも」
ガヴリール「ん?」
タプリス「何か、気づきません?」
ガヴリール「何かって?」
タプリス「ほら」
サラッサラッ
ガヴリール「ああ、首振りダンス? 今流行ってるの?」
タプリス「そんなわけないじゃないですか!」
タプリス「もう知りませんっ! 失礼します!」
バタンッ
ガヴリール「なんだあいつ……」
-ガヴリールの家-
タプリス「ふぅ……やっと掃除が終わりました」
ガヴリール「おつかれさん」
タプリス「もう! 少しは自分でやってくださいよ」
ガヴリール「ほら、私タプリスに全幅の信頼を置いてるからさ」
ガヴリール「邪魔しちゃ悪いと思って」
タプリス「要は、面倒くさいだけじゃないですか……」
ガヴリール「そうともいう」
タプリス「仕方がない先輩です……、それよりも」
ガヴリール「ん?」
タプリス「何か、気づきません?」
ガヴリール「何かって?」
タプリス「ほら」
サラッサラッ
ガヴリール「ああ、首振りダンス? 今流行ってるの?」
タプリス「そんなわけないじゃないですか!」
タプリス「もう知りませんっ! 失礼します!」
バタンッ
ガヴリール「なんだあいつ……」
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:23:26.042 :cVIZoR2Op.net
分かった
ローリングガールズだ!
分かった
ローリングガールズだ!
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:25:24.753 :g7syIh+l0.net
-その日の夜 タプリスの家 お風呂場-
タプリス「もう、先輩ったらひどいです」
タプリス「この髪に全く気づいてくれないなんて」
タプリス「……こうなったら、髪をもっと伸ばして」
タプリス「絶対に気づかせてみせるんですから!」
タプリス「そのためにも、この髪質をキープしないといけませんね」
タプリス「今日は少し多めに使いましょう……」
-翌朝 タプリスの家-
タプリス「……」パクパク
タプリス(……な、なんということでしょう)
タプリス(これは夢では……ないですよね)
タプリス(絶対、髪が10cmくらい伸びてます……)
タプリス(まさかあのシャンプーには、髪を伸ばす効果もあるんでしょうか)
タプリス(昨日の違和感は、これだったんですね……)
タプリス(す、すごすぎて、震えが止まりません)
タプリス(でもこれならすぐに……)
タプリス(あの頃の天真先輩のようなロングヘアーになれます!)
タプリス(カット代はちょっと高くついちゃいそうですが……)
タプリス(やるしかありません!)
-その日の夜 タプリスの家 お風呂場-
タプリス「もう、先輩ったらひどいです」
タプリス「この髪に全く気づいてくれないなんて」
タプリス「……こうなったら、髪をもっと伸ばして」
タプリス「絶対に気づかせてみせるんですから!」
タプリス「そのためにも、この髪質をキープしないといけませんね」
タプリス「今日は少し多めに使いましょう……」
-翌朝 タプリスの家-
タプリス「……」パクパク
タプリス(……な、なんということでしょう)
タプリス(これは夢では……ないですよね)
タプリス(絶対、髪が10cmくらい伸びてます……)
タプリス(まさかあのシャンプーには、髪を伸ばす効果もあるんでしょうか)
タプリス(昨日の違和感は、これだったんですね……)
タプリス(す、すごすぎて、震えが止まりません)
タプリス(でもこれならすぐに……)
タプリス(あの頃の天真先輩のようなロングヘアーになれます!)
タプリス(カット代はちょっと高くついちゃいそうですが……)
タプリス(やるしかありません!)
18:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:27:27.482 :WGGfyDwM0.net
週刊ストーリーランド思い出した
週刊ストーリーランド思い出した
19:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:28:21.992 :g7syIh+l0.net
- 一週間後 タプリスの家 -
ファサッ サラサラッ
タプリス「ふふっ、うふふっ」クルクルー
タプリス「ついにわたしは、やったんです」
タプリス「憧れのサラサラロングヘアーを、手に入れました!」
タプリス「なんだか自分が自分でないみたいですね」
タプリス「おほんっ」
タプリス「タプリス、タイが曲がっていてよ」
タプリス「な、なんちゃって……えへへ」
タプリス(冗談は置いておきまして)
タプリス(あれから先輩たちには、なるべく会わないようにして)
タプリス(やっと、この日を迎えることができました)
タプリス(いざ、リベンジです!)
- 一週間後 タプリスの家 -
ファサッ サラサラッ
タプリス「ふふっ、うふふっ」クルクルー
タプリス「ついにわたしは、やったんです」
タプリス「憧れのサラサラロングヘアーを、手に入れました!」
タプリス「なんだか自分が自分でないみたいですね」
タプリス「おほんっ」
タプリス「タプリス、タイが曲がっていてよ」
タプリス「な、なんちゃって……えへへ」
タプリス(冗談は置いておきまして)
タプリス(あれから先輩たちには、なるべく会わないようにして)
タプリス(やっと、この日を迎えることができました)
タプリス(いざ、リベンジです!)
20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:31:17.282 :g7syIh+l0.net
-ガヴリールの家-
タプリス「お、お邪魔します……」
ヴィーネ「あら、えっと……」
タプリス「あ、月乃瀬先輩もいらっしゃったんですね」
ヴィーネ「えっ、タプちゃん? か……」
タプリス「か?」
ヴィーネ「かわいい! かわいいかわいいかわいい!!」
ぎゅぅぅ
タプリス「つ、月乃瀬先輩!?」
ヴィーネ「どうしたの、この髪!? お人形さんみたい!」
ガヴリール「おーおー、これはまた随分変わったな」
ガヴリール「ウィッグってやつか?」
タプリス「いえ、これはその……自毛です」
ヴィーネ「えっ? でも前にあった時から、そんなに経ってないわよね」
タプリス「実は……」
-ガヴリールの家-
タプリス「お、お邪魔します……」
ヴィーネ「あら、えっと……」
タプリス「あ、月乃瀬先輩もいらっしゃったんですね」
ヴィーネ「えっ、タプちゃん? か……」
タプリス「か?」
ヴィーネ「かわいい! かわいいかわいいかわいい!!」
ぎゅぅぅ
タプリス「つ、月乃瀬先輩!?」
ヴィーネ「どうしたの、この髪!? お人形さんみたい!」
ガヴリール「おーおー、これはまた随分変わったな」
ガヴリール「ウィッグってやつか?」
タプリス「いえ、これはその……自毛です」
ヴィーネ「えっ? でも前にあった時から、そんなに経ってないわよね」
タプリス「実は……」
21:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:34:16.628 :g7syIh+l0.net
ヴィーネ「へぇ、そんなものがあるのね……」
ガヴリール「ふーん」
タプリス「それでその……天真先輩、どうでしょうか」
ガヴリール「なんか昔の私を思い出すから、むずむずする」
タプリス「そ、そうですか……」
ヴィーネ「こら、ガヴ! タプちゃんはそういうこと聞きたいんじゃ……」
ガヴリール「……まぁ、良いんじゃないか」
タプリス「えっ」
ガヴリール「あの頃の私の後釜として、これから頑張ってくれ」
タプリス「天真先輩……」
ヴィーネ「もう素直じゃないんだから。かわいいって言ってあげればいいのに」
ガヴリール「それ言ったら、なんか自分のこともかわいいって」
ガヴリール「言ってるみたいで嫌なんだよ」
ヴィーネ「なるほど。つまり、かわいいとは思ってるわけね」
ガヴリール「なっ!? ……そ、そうだよ、悪いか!」
ガヴリール「ああ、かわいいよ! かわいい! タプリスかわいい!」
タプリス「えへへ、本当にうれしいです……」
タプリス「ありがとうございます、天真先輩っ」
ヴィーネ「へぇ、そんなものがあるのね……」
ガヴリール「ふーん」
タプリス「それでその……天真先輩、どうでしょうか」
ガヴリール「なんか昔の私を思い出すから、むずむずする」
タプリス「そ、そうですか……」
ヴィーネ「こら、ガヴ! タプちゃんはそういうこと聞きたいんじゃ……」
ガヴリール「……まぁ、良いんじゃないか」
タプリス「えっ」
ガヴリール「あの頃の私の後釜として、これから頑張ってくれ」
タプリス「天真先輩……」
ヴィーネ「もう素直じゃないんだから。かわいいって言ってあげればいいのに」
ガヴリール「それ言ったら、なんか自分のこともかわいいって」
ガヴリール「言ってるみたいで嫌なんだよ」
ヴィーネ「なるほど。つまり、かわいいとは思ってるわけね」
ガヴリール「なっ!? ……そ、そうだよ、悪いか!」
ガヴリール「ああ、かわいいよ! かわいい! タプリスかわいい!」
タプリス「えへへ、本当にうれしいです……」
タプリス「ありがとうございます、天真先輩っ」
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:37:16.428 :g7syIh+l0.net
-その日の晩 タプリスの家-
タプリス(天真先輩に、かわいいって言ってもらえちゃった)
タプリス(しかも、あんなに顔を真っ赤にして、何度も……)
タプリス「……」
タプリス(きゃー)
ゴロゴロッ
タプリス(本当に、あのシャンプー様様です)
タプリス(お婆さんには足を向けて寝られませんね)
タプリス(これからもがんばって、この髪を維持していかないと!)
-その日の晩 タプリスの家-
タプリス(天真先輩に、かわいいって言ってもらえちゃった)
タプリス(しかも、あんなに顔を真っ赤にして、何度も……)
タプリス「……」
タプリス(きゃー)
ゴロゴロッ
タプリス(本当に、あのシャンプー様様です)
タプリス(お婆さんには足を向けて寝られませんね)
タプリス(これからもがんばって、この髪を維持していかないと!)
23:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:40:17.899 :g7syIh+l0.net
-数日後 タプリスの家-
タプリス(あ、前髪少しだけ長いかな?)
タプリス(ちょっとなら、自分ででも……)
チョキッ ガチッ
タプリス「えっ? 嘘……切れない?」
チョキッ ガチッ
タプリス「そ、そんなに髪が硬いはずないのに……」
タプリス「指で触ってもサラサラだし」
タプリス「う、後ろは……」
チョキッ ガチッ
タプリス「こっちも切れない……ど、どうして?」
タプリス(まさか……そんな……)
タプリス(もしかして、あのシャンプーのせい?)
-数日後 タプリスの家-
タプリス(あ、前髪少しだけ長いかな?)
タプリス(ちょっとなら、自分ででも……)
チョキッ ガチッ
タプリス「えっ? 嘘……切れない?」
チョキッ ガチッ
タプリス「そ、そんなに髪が硬いはずないのに……」
タプリス「指で触ってもサラサラだし」
タプリス「う、後ろは……」
チョキッ ガチッ
タプリス「こっちも切れない……ど、どうして?」
タプリス(まさか……そんな……)
タプリス(もしかして、あのシャンプーのせい?)
24:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:42:42.849 :qtBmfU/qd.net
クライムエッジが必要だな
クライムエッジが必要だな
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:43:18.330 :g7syIh+l0.net
-さらに数日後 タプリスの家-
タプリス(あのシャンプーを使うのやめて、数日……)
タプリス(切れないのが直るどころか、さらに髪が伸びています……)
タプリス(シャンプーの容器には、それらしい記載は何もないですし)
タプリス(どうしましょう……)
タプリス(そ、そうだ! あのお婆さんのところに!)
-路地裏-
タッタッタッ
タプリス(あ、あれ、いない!?)
タプリス(今日はお休みなんでしょうか……)
タプリス「お婆さん! おばあさーん!」
タプリス(どうしよう、このままじゃ……)
タプリス(後ろ髪はもう、太ももまで伸びてますし……)
タプリス(と、とりあえず、明日も来てみましょう)
-さらに数日後 タプリスの家-
タプリス(あのシャンプーを使うのやめて、数日……)
タプリス(切れないのが直るどころか、さらに髪が伸びています……)
タプリス(シャンプーの容器には、それらしい記載は何もないですし)
タプリス(どうしましょう……)
タプリス(そ、そうだ! あのお婆さんのところに!)
-路地裏-
タッタッタッ
タプリス(あ、あれ、いない!?)
タプリス(今日はお休みなんでしょうか……)
タプリス「お婆さん! おばあさーん!」
タプリス(どうしよう、このままじゃ……)
タプリス(後ろ髪はもう、太ももまで伸びてますし……)
タプリス(と、とりあえず、明日も来てみましょう)
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:46:15.537 :g7syIh+l0.net
-さらに数日後 タプリスの家-
タプリス(……あれから毎日、路地裏に通いましたが)
タプリス(結局、お婆さんに会うことはできませんでした)
タプリス(後ろ髪はそろそろ、地面まで届きそうです……)
タプリス(前髪も長すぎて、オバケみたいですし)
タプリス(どうしてこんなことになったんでしょう)
タプリス(わたしはただ、綺麗な髪になって)
タプリス(天真先輩に褒めてもらいたかっただけなのに……)
タプリス(努力もせずに、欲に目がくらんで)
タプリス(調子に乗りすぎてしまったせい、でしょうか)
タプリス(こんな姿じゃ、先輩たちに顔向けできません……)
しゅるしゅる
タプリス(ん? 何か今、髪が……動いたような)
タプリス(……気のせいですよね)
-さらに数日後 タプリスの家-
タプリス(……あれから毎日、路地裏に通いましたが)
タプリス(結局、お婆さんに会うことはできませんでした)
タプリス(後ろ髪はそろそろ、地面まで届きそうです……)
タプリス(前髪も長すぎて、オバケみたいですし)
タプリス(どうしてこんなことになったんでしょう)
タプリス(わたしはただ、綺麗な髪になって)
タプリス(天真先輩に褒めてもらいたかっただけなのに……)
タプリス(努力もせずに、欲に目がくらんで)
タプリス(調子に乗りすぎてしまったせい、でしょうか)
タプリス(こんな姿じゃ、先輩たちに顔向けできません……)
しゅるしゅる
タプリス(ん? 何か今、髪が……動いたような)
タプリス(……気のせいですよね)
27:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:49:19.518 :g7syIh+l0.net
-さらに数日後 タプリスの家-
ピンポーン
ヴィーネ『タプちゃん、家にいるのかしら』
サターニャ『そういえば最近、会ってなかったわね』
タプリス「せ、先輩たち!? 駄目です! 中に入っちゃ!!」
しゅるしゅる
ヴィーネ『えっ、今のタプちゃんの声じゃない!?』
しゅるしゅる カチャ
サターニャ『あ、鍵があいたみたいだけど』
タプリス「ドアを開けちゃだめぇぇぇ!!」
ガチャ
ヴィーネ「お邪魔しま……って!?」
しゅるしゅるしゅる うねうねうね
サターニャ「な、なによこれ!? 毛? 毛が部屋中に広がってる!?」
-さらに数日後 タプリスの家-
ピンポーン
ヴィーネ『タプちゃん、家にいるのかしら』
サターニャ『そういえば最近、会ってなかったわね』
タプリス「せ、先輩たち!? 駄目です! 中に入っちゃ!!」
しゅるしゅる
ヴィーネ『えっ、今のタプちゃんの声じゃない!?』
しゅるしゅる カチャ
サターニャ『あ、鍵があいたみたいだけど』
タプリス「ドアを開けちゃだめぇぇぇ!!」
ガチャ
ヴィーネ「お邪魔しま……って!?」
しゅるしゅるしゅる うねうねうね
サターニャ「な、なによこれ!? 毛? 毛が部屋中に広がってる!?」
28:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:52:17.453 :g7syIh+l0.net
ヴィーネ「この金色の毛は……まさか!?」
タッタッタッ
バタンッ
ヴィーネ「タプちゃん!? って、何これ! 毛の塊!?」
タプリス「月乃瀬先輩ぃ……き、来ちゃダメですぅ……」
ヴィーネ「ま、まさか、その中にいるの!? タプちゃん!?」
タプリス「は、はいぃ……」
サターニャ「うえ、気持ち悪い……毛が壁中に這ってて蠢いてるわ」
ヴィーネ「だ、大丈夫!? 怪我はない!?」
タプリス「怪我はしてませんが、身動きが全く取れないです……」
ヴィーネ「この毛って、まさか、タプちゃんの髪の毛?」
タプリス「はい、そうですぅ……」
サターニャ「何がどうなったら、こんなに伸びるのよ!」
タプリス「あ、あのですね……」
ヴィーネ「この金色の毛は……まさか!?」
タッタッタッ
バタンッ
ヴィーネ「タプちゃん!? って、何これ! 毛の塊!?」
タプリス「月乃瀬先輩ぃ……き、来ちゃダメですぅ……」
ヴィーネ「ま、まさか、その中にいるの!? タプちゃん!?」
タプリス「は、はいぃ……」
サターニャ「うえ、気持ち悪い……毛が壁中に這ってて蠢いてるわ」
ヴィーネ「だ、大丈夫!? 怪我はない!?」
タプリス「怪我はしてませんが、身動きが全く取れないです……」
ヴィーネ「この毛って、まさか、タプちゃんの髪の毛?」
タプリス「はい、そうですぅ……」
サターニャ「何がどうなったら、こんなに伸びるのよ!」
タプリス「あ、あのですね……」
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:55:19.329 :g7syIh+l0.net
ヴィーネ「つまり、そのシャンプーを使い続けたら髪がどんどん伸びて」
ヴィーネ「おまけに切ることもできず、さらには勝手に動くようになったと……」
サターニャ「おかしいでしょ、そんなの!」
タプリス「でも、本当なんですぅ……」
ヴィーネ「とりあえず、タプちゃんを助けるわよ、サターニャ」
サターニャ「そ、そうね」
ぐいっ ぐいっ
サターニャ「なによこれ! 全然ほどけないじゃない!!」
タプリス「あっ! 駄目です! 近づくとみなさんにも!」
ヴィーネ「えっ!?」
しゅるしゅるしゅる ガシッ
サターニャ「な!? 毛が手足に絡まって……」
ヴィーネ「う、動けない……ッ」
ぐわんっ ぷらーん
ヴィーネ「きゃぁぁぁぁっ!!」
タプリス「先輩!? 大丈夫ですか!?」
サターニャ「このっ! 離しなさいよ!! 降ろしなさいぃ!!」
ヴィーネ「つまり、そのシャンプーを使い続けたら髪がどんどん伸びて」
ヴィーネ「おまけに切ることもできず、さらには勝手に動くようになったと……」
サターニャ「おかしいでしょ、そんなの!」
タプリス「でも、本当なんですぅ……」
ヴィーネ「とりあえず、タプちゃんを助けるわよ、サターニャ」
サターニャ「そ、そうね」
ぐいっ ぐいっ
サターニャ「なによこれ! 全然ほどけないじゃない!!」
タプリス「あっ! 駄目です! 近づくとみなさんにも!」
ヴィーネ「えっ!?」
しゅるしゅるしゅる ガシッ
サターニャ「な!? 毛が手足に絡まって……」
ヴィーネ「う、動けない……ッ」
ぐわんっ ぷらーん
ヴィーネ「きゃぁぁぁぁっ!!」
タプリス「先輩!? 大丈夫ですか!?」
サターニャ「このっ! 離しなさいよ!! 降ろしなさいぃ!!」
30:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 21:58:18.715 :g7syIh+l0.net
しゅるしゅるしゅる うねうねうね
ヴィーネ「ひゃっ!? ど、どこ触って!?」
サターニャ「だ、だめっ! くすぐったい! くすぐったいじゃないっ!!」
タプリス「先輩、ごめんなさいごめんなさいぃ……」
ヴィーネ「やめっ、やめて……そこは絶対ダメ!!」
サターニャ「足の裏っ、だめっ……だめだったらっ! し、死ぬぅ!」
タッタッタッ
ガヴリール「おい、どうした!? って、なんだよこれ……」
タプリス「天真先輩ですか!? と、とりあえず、近づかないでください!」
ガヴリール「タプリス!? その毛玉の中か!?」
ラフィエル「サターニャさんたちが、触手プレイを……」パシャパシャ
サターニャ「撮らなくていいから、助けなさいよバカ!」
しゅるしゅるしゅる うねうねうね
ヴィーネ「ひゃっ!? ど、どこ触って!?」
サターニャ「だ、だめっ! くすぐったい! くすぐったいじゃないっ!!」
タプリス「先輩、ごめんなさいごめんなさいぃ……」
ヴィーネ「やめっ、やめて……そこは絶対ダメ!!」
サターニャ「足の裏っ、だめっ……だめだったらっ! し、死ぬぅ!」
タッタッタッ
ガヴリール「おい、どうした!? って、なんだよこれ……」
タプリス「天真先輩ですか!? と、とりあえず、近づかないでください!」
ガヴリール「タプリス!? その毛玉の中か!?」
ラフィエル「サターニャさんたちが、触手プレイを……」パシャパシャ
サターニャ「撮らなくていいから、助けなさいよバカ!」
31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:01:22.126 :g7syIh+l0.net
ガヴリール「なるほど、髪が自我を持って、人を襲っているのか……」
ラフィエル「厄介ですね。どうやらタプちゃんの生命力を吸いあげて」
ラフィエル「それをエネルギーにして活動しているようです」
ラフィエル「よく見ますと、髪の中から、さらに新しい髪が伸びているので」
ラフィエル「頭皮から、直接伸びてきているわけではないみたいですね」
ガヴリール「……仕方がない、燃やすか」
ラフィエル「ガヴちゃん、それはさすがに……髪は女の命ですよ」
ガヴリール「いやいや、これもう、化け物の命じゃん……」
ラフィエル「要は、タプちゃんからのエネルギー供給が止まれば」
ラフィエル「次第に、髪も大人しくなる、ということですよね」
ガヴリール「おいおい、供給を止めるって、まさか……」
ラフィエル「そのまさかです。それしか方法はありません」
ガヴリール「でも、具体的にはどうやって?」
ラフィエル「まずは、髪にまんべんなく水をかけるのを手伝ってください!」
ガヴリール「そういうことか、わかった」
ガヴリール「なるほど、髪が自我を持って、人を襲っているのか……」
ラフィエル「厄介ですね。どうやらタプちゃんの生命力を吸いあげて」
ラフィエル「それをエネルギーにして活動しているようです」
ラフィエル「よく見ますと、髪の中から、さらに新しい髪が伸びているので」
ラフィエル「頭皮から、直接伸びてきているわけではないみたいですね」
ガヴリール「……仕方がない、燃やすか」
ラフィエル「ガヴちゃん、それはさすがに……髪は女の命ですよ」
ガヴリール「いやいや、これもう、化け物の命じゃん……」
ラフィエル「要は、タプちゃんからのエネルギー供給が止まれば」
ラフィエル「次第に、髪も大人しくなる、ということですよね」
ガヴリール「おいおい、供給を止めるって、まさか……」
ラフィエル「そのまさかです。それしか方法はありません」
ガヴリール「でも、具体的にはどうやって?」
ラフィエル「まずは、髪にまんべんなく水をかけるのを手伝ってください!」
ガヴリール「そういうことか、わかった」
32:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:04:24.864 :g7syIh+l0.net
バシャァ
ヴィーネ「冷たっ!」
サターニャ「何するのよ!?」
ラフィエル「みなさん! 少しだけ我慢していてくださいね」
ラフィエル「きついのは、一瞬ですから!」
タプリス「白羽先輩、いったいなにを……」
ラフィエル「タプちゃん。必ず助けますから、私たちを信じてください」
タプリス「わ、わかりました!」
ガヴリール「よし、こっちは終わったぞ!」
ラフィエル「では準備に移りましょう」
ガヴリール「これは……二人がかりだな」
ラフィエル「ええ、こうやって二人で協力するのも久しぶりですね」
ガヴリール「そうだったっけ、まぁいいや」
ガヴリール「じゃあ行くぞ!」
ラフィエル「せーのっ!」
『神足通!!』
バシャァ
ヴィーネ「冷たっ!」
サターニャ「何するのよ!?」
ラフィエル「みなさん! 少しだけ我慢していてくださいね」
ラフィエル「きついのは、一瞬ですから!」
タプリス「白羽先輩、いったいなにを……」
ラフィエル「タプちゃん。必ず助けますから、私たちを信じてください」
タプリス「わ、わかりました!」
ガヴリール「よし、こっちは終わったぞ!」
ラフィエル「では準備に移りましょう」
ガヴリール「これは……二人がかりだな」
ラフィエル「ええ、こうやって二人で協力するのも久しぶりですね」
ガヴリール「そうだったっけ、まぁいいや」
ガヴリール「じゃあ行くぞ!」
ラフィエル「せーのっ!」
『神足通!!』
33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:07:54.270 :g7syIh+l0.net
-南極のどこか-
シュンッ
カチカチカチッ
タプリス「ひえぇぇぇぇっ!」
ヴィーネ「な、なによこれぇぇぇぇ!」
サターニャ「うぎゃぁぁぁぁっ!」
ガヴリール『タプリスの家に宇宙服があって助かったな』シュコー
ラフィエル『ええ、そうですね』シュコー
コチコチコチッ
タプリス「」
ヴィーネ「」
サターニャ「」
ガヴリール『よし、みんな仮死状態になったみたいだ』
ラフィエル『化け髪の活動も停止して、色も白くなってますね』
ガヴリール『じゃあ、天真流彫刻術のお披露目といこうか』
ラフィエル『よっ、ガヴちゃん、天界一!』
ガヴリール『匠の技を見せてやんよ!』
カンカンカンッ
-南極のどこか-
シュンッ
カチカチカチッ
タプリス「ひえぇぇぇぇっ!」
ヴィーネ「な、なによこれぇぇぇぇ!」
サターニャ「うぎゃぁぁぁぁっ!」
ガヴリール『タプリスの家に宇宙服があって助かったな』シュコー
ラフィエル『ええ、そうですね』シュコー
コチコチコチッ
タプリス「」
ヴィーネ「」
サターニャ「」
ガヴリール『よし、みんな仮死状態になったみたいだ』
ラフィエル『化け髪の活動も停止して、色も白くなってますね』
ガヴリール『じゃあ、天真流彫刻術のお披露目といこうか』
ラフィエル『よっ、ガヴちゃん、天界一!』
ガヴリール『匠の技を見せてやんよ!』
カンカンカンッ
34:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:10:30.447 :g7syIh+l0.net
ガヴリール『ふぅ……これで髪とみんなの分離は終わったか』
ラフィエル『素晴らしいですね、タプちゃんの以前の髪の長さ』
ラフィエル『覚えていたんですか?』
ガヴリール『……まぁな』
ラフィエル『あ、切り離した方の化け髪は全て、氷の中に埋めておきました』
ガヴリール『サンキュー、よし、じゃあ帰るぞ』
ラフィエル『はいっ』
-タプリスの家-
シュンッ
タプリス「」
ヴィーネ「」
サターニャ「」
ガヴリール『あとはこいつらを……温めるか』
ラフィエル『あ、私サターニャさんやります』
ぎゅぅぅぅ
ヴィーネ「はっ!?」
サターニャ「なはっ!?」
ガヴリール「おう、気づいたみたいだな」
ヴィーネ「ここは……あ、髪の毛が解けたのね」
ラフィエル「ガヴちゃん! タ、タプちゃんが蘇りません!」
ガヴリール「な、なんだって!?」
ガヴリール『ふぅ……これで髪とみんなの分離は終わったか』
ラフィエル『素晴らしいですね、タプちゃんの以前の髪の長さ』
ラフィエル『覚えていたんですか?』
ガヴリール『……まぁな』
ラフィエル『あ、切り離した方の化け髪は全て、氷の中に埋めておきました』
ガヴリール『サンキュー、よし、じゃあ帰るぞ』
ラフィエル『はいっ』
-タプリスの家-
シュンッ
タプリス「」
ヴィーネ「」
サターニャ「」
ガヴリール『あとはこいつらを……温めるか』
ラフィエル『あ、私サターニャさんやります』
ぎゅぅぅぅ
ヴィーネ「はっ!?」
サターニャ「なはっ!?」
ガヴリール「おう、気づいたみたいだな」
ヴィーネ「ここは……あ、髪の毛が解けたのね」
ラフィエル「ガヴちゃん! タ、タプちゃんが蘇りません!」
ガヴリール「な、なんだって!?」
35:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:13:33.051 :g7syIh+l0.net
タプリス「」
ガヴリール「おい、しっかりしろ!」
ラフィエル「おそらく、化け髪に生命力を多く吸われていたせいで……」
ガヴリール「くそっ、こうなったら最終手段だ」
ラフィエル「ガヴちゃん、いったい何を!?」
ガヴリール「私の命を、こいつに分けてやる! とりあえず風呂場に運ぶぞ!」
ラフィエル「は、はい!」
-タプリスの家 お風呂場-
ガヴリール「タプリスの服を脱がしてくれ」
ラフィエル「えっ? あ、なるほど……わかりました!」
ガヴリール「私も脱いで……」ポイポイッ
ガヴリール「よし、準備OKだ。お、お前はちょっと外に出ててくれ」
ラフィエル「え?」
ガヴリール「え? じゃない! 恥ずかしいだろ!」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
ガヴリール「い、い、か、ら! 早く出ろ!」
ラフィエル「うふふ、あとはお二人でお楽しみをー」
タプリス「」
ガヴリール「おい、しっかりしろ!」
ラフィエル「おそらく、化け髪に生命力を多く吸われていたせいで……」
ガヴリール「くそっ、こうなったら最終手段だ」
ラフィエル「ガヴちゃん、いったい何を!?」
ガヴリール「私の命を、こいつに分けてやる! とりあえず風呂場に運ぶぞ!」
ラフィエル「は、はい!」
-タプリスの家 お風呂場-
ガヴリール「タプリスの服を脱がしてくれ」
ラフィエル「えっ? あ、なるほど……わかりました!」
ガヴリール「私も脱いで……」ポイポイッ
ガヴリール「よし、準備OKだ。お、お前はちょっと外に出ててくれ」
ラフィエル「え?」
ガヴリール「え? じゃない! 恥ずかしいだろ!」
ラフィエル「そうですかそうですかぁ」
ガヴリール「い、い、か、ら! 早く出ろ!」
ラフィエル「うふふ、あとはお二人でお楽しみをー」
36:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:16:31.979 :g7syIh+l0.net
タプリス「」
ぴとっ
ガヴリール「はぁ、こんなに体冷たくして」
ぎゅぅ
ガヴリール「お前はどれだけ、私に心配をかけたら気が済むんだよ」
ガヴリール「ほら……私の命、もっていけ」
ぎゅぅぅ パァァッ
タプリス「」
ガヴリール「……くそっ、まだ足りないのか!」
ガヴリール「こうなったら……私の本気を見せてやるッ!」
ぎゅぅぅぅぅ
ガヴリール「はぁぁぁぁぁっ!!」
ゴゴゴゴゴゴッ
ガヴリール「燃え上がれぇぇぇ、私の小宇宙ぉぉぉぉ!!」
ガヴリール「帰ってこいぃぃぃっ!! タプリスゥゥゥッ!!!」
ピカァァァァァァッ
タプリス「」
ぴとっ
ガヴリール「はぁ、こんなに体冷たくして」
ぎゅぅ
ガヴリール「お前はどれだけ、私に心配をかけたら気が済むんだよ」
ガヴリール「ほら……私の命、もっていけ」
ぎゅぅぅ パァァッ
タプリス「」
ガヴリール「……くそっ、まだ足りないのか!」
ガヴリール「こうなったら……私の本気を見せてやるッ!」
ぎゅぅぅぅぅ
ガヴリール「はぁぁぁぁぁっ!!」
ゴゴゴゴゴゴッ
ガヴリール「燃え上がれぇぇぇ、私の小宇宙ぉぉぉぉ!!」
ガヴリール「帰ってこいぃぃぃっ!! タプリスゥゥゥッ!!!」
ピカァァァァァァッ
37:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:19:29.782 :g7syIh+l0.net
タプリス「……んっ」
ガヴリール「気づいたか」
タプリス「天真……先輩?」
ガヴリール「ああ、私だ」
タプリス「ここは……お風呂場? って!?」
タプリス「あわっ、あわわわわっ!!」
タプリス「な、ななななな、なんでわたしたち裸で抱き合って!!??」
ガヴリール「えっ? あ、これにはワケがだな……」
タプリス「せ、先輩のぉ……えっちぃぃぃっ!!!!」
パシンッ
ガヴリール「へぶっ!!」
――
タプリス「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃ!!」
ガヴリール「いいってもう。とりあえず一件落着なんだし」
タプリス「で、でも……」
ガヴリール「今後は怪しい奴の言うことは、聞かないように、な」
タプリス「は、はい……すみませんでした」
ガヴリール「それと、私は……い、一回しか言わないぞ」
タプリス「はい?」
ガヴリール「前の髪型だって……お、お前らしくて似合ってると思う」
タプリス「せ、先輩……」
ぎゅぅぅ
タプリス「ありがとうございます、先輩……」
タプリス「……んっ」
ガヴリール「気づいたか」
タプリス「天真……先輩?」
ガヴリール「ああ、私だ」
タプリス「ここは……お風呂場? って!?」
タプリス「あわっ、あわわわわっ!!」
タプリス「な、ななななな、なんでわたしたち裸で抱き合って!!??」
ガヴリール「えっ? あ、これにはワケがだな……」
タプリス「せ、先輩のぉ……えっちぃぃぃっ!!!!」
パシンッ
ガヴリール「へぶっ!!」
――
タプリス「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃ!!」
ガヴリール「いいってもう。とりあえず一件落着なんだし」
タプリス「で、でも……」
ガヴリール「今後は怪しい奴の言うことは、聞かないように、な」
タプリス「は、はい……すみませんでした」
ガヴリール「それと、私は……い、一回しか言わないぞ」
タプリス「はい?」
ガヴリール「前の髪型だって……お、お前らしくて似合ってると思う」
タプリス「せ、先輩……」
ぎゅぅぅ
タプリス「ありがとうございます、先輩……」
38:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:22:29.934 :g7syIh+l0.net
-タプリスの家-
サターニャ「結局、私たち悪魔組は死に損じゃない!」
タプリス「す、すみません、本当にすみません!」
ヴィーネ「タプちゃんが気にすることはないのよ」
ヴィーネ「気にするのは……そこの先輩天使ども!」
ヴィーネ「もうちょっと、穏便な方法はなかったのかしら!?」
ラフィエル「燃やす……よりはだいぶ穏便だったかと」ニコッ
ガヴリール「お前たち、悪魔の生命力は大したものだな、見直したぞ」
サターニャ「そ、そう? わ、わかればいいのよ、わかれば!」
ヴィーネ「はぁ……もうあんなのこりごり……」
――
ラフィエル「それでは、私たちはこれで失礼しますね」
タプリス「は、はい! みなさん、今日は本当にありがとうございました!」
バタンッ
タプリス「あれ、天真先輩?」
ガヴリール「ああ、今日ここに泊まってくわ」
タプリス「あ……」
ガヴリール「いいだろ?」
タプリス「はい、先輩っ」
-タプリスの家-
サターニャ「結局、私たち悪魔組は死に損じゃない!」
タプリス「す、すみません、本当にすみません!」
ヴィーネ「タプちゃんが気にすることはないのよ」
ヴィーネ「気にするのは……そこの先輩天使ども!」
ヴィーネ「もうちょっと、穏便な方法はなかったのかしら!?」
ラフィエル「燃やす……よりはだいぶ穏便だったかと」ニコッ
ガヴリール「お前たち、悪魔の生命力は大したものだな、見直したぞ」
サターニャ「そ、そう? わ、わかればいいのよ、わかれば!」
ヴィーネ「はぁ……もうあんなのこりごり……」
――
ラフィエル「それでは、私たちはこれで失礼しますね」
タプリス「は、はい! みなさん、今日は本当にありがとうございました!」
バタンッ
タプリス「あれ、天真先輩?」
ガヴリール「ああ、今日ここに泊まってくわ」
タプリス「あ……」
ガヴリール「いいだろ?」
タプリス「はい、先輩っ」
39:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:25:44.833 :g7syIh+l0.net
ガヴリール「とりあえず、風呂借りるぞー」
タプリス「あ、はい、どうぞ!」
――
タプリス「じゃあ、もう電気消しますね」
ガヴリール「ああ」
パチッ
タプリス「先輩……わたしが寂しそうにしてたから、残ってくれたんですか?」
ガヴリール「ちげーよ、帰るのがめんどかっただけ」
タプリス「そ、そうですか……えへへ、ありがとうございます」
ガヴリール「……もう寝るぞ。おやすみ」
タプリス「はいっ、おやすみなさい、先輩」
-翌朝-
タプリス「ふわぁぁ……、おはようございます」
ガヴリール「おはよう」
タプリス「先輩? ど、どこですか? って!?」
ガヴリール「お前なぁ……、シャンプーちゃんと捨てとけよ」
しゅるしゅるしゅる
タプリス「はわ、はわわわわ……先輩の髪が……」
うねうねうね うねうねうね
タプリス「もう勘弁してくださいぃぃぃぃっっ!!!」
おしまい
ガヴリール「とりあえず、風呂借りるぞー」
タプリス「あ、はい、どうぞ!」
――
タプリス「じゃあ、もう電気消しますね」
ガヴリール「ああ」
パチッ
タプリス「先輩……わたしが寂しそうにしてたから、残ってくれたんですか?」
ガヴリール「ちげーよ、帰るのがめんどかっただけ」
タプリス「そ、そうですか……えへへ、ありがとうございます」
ガヴリール「……もう寝るぞ。おやすみ」
タプリス「はいっ、おやすみなさい、先輩」
-翌朝-
タプリス「ふわぁぁ……、おはようございます」
ガヴリール「おはよう」
タプリス「先輩? ど、どこですか? って!?」
ガヴリール「お前なぁ……、シャンプーちゃんと捨てとけよ」
しゅるしゅるしゅる
タプリス「はわ、はわわわわ……先輩の髪が……」
うねうねうね うねうねうね
タプリス「もう勘弁してくださいぃぃぃぃっっ!!!」
おしまい
40:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:34:21.899 :xC82GEwk0.net
いい話だった乙
いい話だった乙
41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:35:01.218 :YER81GR3a.net
千咲ちゃんシリーズ好きなんだぎゅーってしたいんだ
千咲ちゃんシリーズ好きなんだぎゅーってしたいんだ
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/05/02(火) 22:50:20.990 :g7syIh+l0.net
タプリスは誘惑
タプリスは誘惑