【静岡入り前日　車内】

志希「ふにゃあ……。ねむねむ～……」zzz

飛鳥「志希、しっかりしてくれよ。
まだ朝の4時だぞ?」

フレ「昨日はアタシとお菓子食べながら夜更かしちゃったんだー♪　大目に

飛鳥「……明日の天気は小雨か。服が濡れそうだ」

フレ「鶏のようにかわしたねー。だけど、肉屋さんには勝てないぞー?!」

悠貴「なんか、用字が違ってるように感じます……」

訂正【静岡入り前日　スタジオにて】

志希「……なんか面白そうだから、志希ちゃん起きちゃう」

飛鳥「狸寝入りだったのかい?　……全く」

フレ「飛鳥ちゃん、ついに地元へ凱旋だね!
おめでと?」

飛鳥「なぜ投げキッス……?」

悠貴「まあ、まあ、まあ」

悠貴「そう言えば飛鳥さんって方言とか話せますか?!　実はちょっと興味が湧いてましてっ!!」

飛鳥「……いや。静岡は"伊豆・駿河・遠江"と分類されるかことが多いし、普段は標準語を
使うわけだし、さすがにそれは特定するのはむ

フレ「そういうと思って、実家のお母さんに話を伺ってきたよー♪」

志希「ちなみにお父さんがカメラ撮影してるよー。」

飛鳥「やめてくれないか。何してんだよ、母さんは……」

志希「いや、『是非取材をお願いしたいんですが……』て、お母さんから直々に」

飛鳥「……何も、………言うまい」

悠貴「あははは……。
それでは、どうぞ。」

[VTR]飛鳥の母「あすちゃーん、見てるー?
ママだよー」

[スタジオ]飛鳥「全く。その名前で呼ばないで
欲しいと何度言ったことやら……」

[VTR]フレ「単刀直入ですけど、飛鳥ちゃんって、方言を使うことあるんですか?」

[VTR]飛鳥の母「あの子、意外と恥ずかしがり屋だから、あまり人前では使わないわ。でも電話で報告するときとかにポロッと出すことはしばしばあるわね……」

[VTR]フレ「ほうほう」

[スタジオ]飛鳥「なあ、志希。本番中で悪いけれど途中退席したいんだが」

[スタジオ]志希「んー。『待てば海路の日和あり』てとこじゃない?　ここは」

[スタジオ]飛鳥「このままだとサルガッソーへでも行きそうだよ、ボクは」

[VTR]フレ「ちなみに、飛鳥ちゃんって小さい頃はどんな性格の子だったんですか?」

[VTR]飛鳥「そうね……。とにかく縛られることを嫌う子だったわねぇ。
無理して哲学書ベラ読みしたり、お出かけするとすぐ迷子になったり、ホントいろいろやんちゃしてたと思うわ」
[スタジオ]志希「へー……」

訂正

[VTR]フレ「ちなみに、飛鳥ちゃんって小さい頃はどんな性格の子だったんですか?」

[VTR]飛鳥「そうね……。とにかく縛られることを嫌う子だったわねぇ。
子供なのに無理して哲学書をベラ読みしたり、お出かけするとすぐ迷子になったり、ホントいろいろやんちゃしてたと思うわ」

[VTR]フレ「あまり今と変わりませんねー」

[スタジオ]志希「へー……」ﾆﾏﾆﾏ

[スタジオ]飛鳥「何だい、狩るべき草食獣を見つけたとでも言わんばかりのその眼は?
言っておくけど、ボクは猛禽だ。キミに狙われるほどヤワじゃないよ」

[スタジオ]志希「そう強がってはいるけどさあ、顔色悪いよ?」

[スタジオ]飛鳥「誰のせいだと思ってるのさ……」

[スタジオ]悠貴(珍しく飛鳥さんが弱気になってます……)

[VTR]飛鳥の母「でも、そうね……」

[VTR]フレ「?」

[VTR]飛鳥の母「恒常的かつ普遍的すぎる日々から抜け出せす鍵となるような、
あの子が煌めける『ナニカ(欠片)』を、自身の手で確固たるモノとして確保できたという事象については悪くない。
少なくとも、そう思うの」

[VTR]フレ「シュペール!!」

[スタジオ]悠貴「かっこいいですっ……!!｣

[スタジオ]志希「え、ちょっと待って?!　まさか遺伝なの?!」

[スタジオ]飛鳥「いや、違う。ボクの言い回しはボク固有のものだ。
恐らく、これは……」

[VTR]飛鳥の母「……なーんてね。
1回でいいから言ってみたかったのよー♪　あすちゃんの言い回し!
いやぁ、一回決まるとクセになるわね!」

[スタジオ]飛鳥「やっぱりな!　大概にしてくれよ、母さん!」

[VTR]飛鳥の母「んー……。
今度はスタジオの方へあs、……、あいさつ巡りに行こうかしらね。
今日はありがとう、フレちゃん」

[VTR]フレ「こちらこそメルシー、飛鳥ちゃんのお母さん♪」

飛鳥「もう煮るなり焼くなり和えるなり、好きにしてくれ……。
ボクはもうダメだ」

悠貴「落ち着いてくださいっ」

志希「あれれ?　さっきからフレちゃんいないけど、どうしたのかにゃ～??」

フレ「おーい!!　お待たせ―!!」

飛鳥「まったく、どこへ行ってk」ﾋﾟｼｨ

飛鳥の母「やっほー♪　あすちゃん」

飛鳥「志希、悠貴!!　頼む、助けてくれえ!!!」

これにて終わります。