宿舎前

事件が二回起こった日から、転子は見回りをすることを日課としていました。

茶柱「今日もみんなが何か悪いことをしてないか見回りをしましょうか！特に男死！そのうち絶対ひどいことをしますからね！」

キーボ「あっ、やっと見つけましたよ、茶柱さん！探していたんですよ！」

そのとき、キーボさんが転子に会いにきました。

茶柱「キーボさんですか。転子に何かようですか？」

キーボ「はい！あなたにとってとても良いものを持ってきましたよ！これを見てください」

そう言いながらキーボさんは口から写真を取り出し、転子に渡しました。

茶柱「ん？これは！夢野さんの写真じゃないですか！？」

そこには夢野さんの可愛らしく食事をしている様子が写っていました。

その時は思ってもいませんでした。まさか第三の殺人(ロボ)事件が起こってしまうとは……

キーボ「はい！前に茶柱さんが夢野さんの食事が可愛らしいといっていたので隙を見て写真を撮っておきました。」

茶柱（むむむ。これは可愛らしい写真です！ですが……）

茶柱「キーボさん？これは夢野さんの許可をもらっているのですか？」

キーボ「いえ？こっそり写真を撮ったので許可はもらっていませんが……」

茶柱「うがー！やっぱりあなたも男死なんですね！こんなものこっそり撮るなんて夢野さんに失礼じゃないですか！」

キーボ「た、確かにそうですね……すいませんでした」

茶柱「謝るなら転子ではなく夢野さんに謝ってください！」

キーボ「そうですね。茶柱さんが喜ぶように夢野さんのマジカルショーのシーン、散歩、睡眠、着替えなどを撮っていたのですが……」

キーボ「茶柱さんの言う通りですね。ボクの中で計算した結果、やはり夢野さんに謝ることに……」

茶柱「……！？今なんとおっしゃいましたか？」

キーボ「ですから夢野さんに謝ると……」

茶柱「違います！夢野さんのどんな姿を撮影したんですか？ちょっと見せてください！確認の為です！」

キーボ「はぁ……わかりました。では……」

キーボさんはまた口から写真をだしました。

キーボ「これがマジカルショーの写真で……」

そこには緊張しながらも楽しそうに魔法を使う夢野さんが写っていました。

キーボ「そして次が散歩の写真で……」

そこには眠気まなこで散歩をする夢野さんが写っていました。

キーボ「次に寝ている時の写真で……」

そこには可愛らしい寝顔が写った夢野さんが写っていました。

キーボ「最期にこれが水着に着替えているときの写真です」

そこには転子の望んだ目当ての写真がありました。

茶柱「他には！他にはないんですか？」

キーボ「いえ……これで最後ですが」

茶柱「いいえ。他にも有るはずです！転子が責任もって回収しますから全部だしてください！」

キーボ「だからこれ以外はないんですってば……」

茶柱「キエエェェェェ！！！こういうときはブラウン管テレビのように横を叩けば出るはずです！」

そして転子はキーボさんの側等部、転子の叩きやすい頭の右側をチョップしました。

茶柱「ほら！他にもあるのなら全部出してください！！」ダンダンダン！！

キーボ「痛いです！やめてください！本当に痛いです！」

茶柱「全部の写真を出したらやめますから、早く出してください」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ！！

……………………

………………

…………

……

茶柱「ふう……これだけ叩いても出ないということは本当にもってないようですね」

茶柱「キーボさんも横になって眠ってしまったようですし、人の邪魔にならないように道の端に移動させましょう」

茶柱「さて、転子はこの写真を人の目にはいらないよう転子の部屋に隠してきましょうかね」

図書室の隠し部屋

？？？「いやー仕事の合間に今期のアニメチェックは欠かせませんなｗ」

？？？「平和な日常パートだから地味にできることだよねｗ」

サツジンダヨ！サツジンだよ！

？？？「おっと。殺人を知らせてくれるアラームがなったね。動機も与えてないのにだれが殺人をしたのかなぁ？」

？？？「早速モノチッチが録画したビデオで確認するよ！最近録音機能が壊れているから映像だけでいいやｗ」

？？？は録画したビデオを見て、茶柱さんの犯行を確認しました。

？？？「ふーん。恐ろしく早い手刀だね。ビデオじゃなければ気がつかなかったかも」

？？？「動機はよくわからないけど何かの写真が原因かな？とりあえず食堂に向かおうっと」

再び宿舎前

真宮寺（やれやれ、流石に似たような部屋で同じことを三回やるのも飽きてくるネ）

真宮寺（でも姉サンの為だから我慢だヨ。ここにはとってもいい女子がいるし、この機を逃すわけには行かないからネ。）

真宮寺（今夜も頑張らないとネ）

真宮寺「あれ？こんなところに人形が……」

真宮寺「なんだ、キーボ君じゃないか。こんなところで寝るなんてコロシアイ生活をしているとは思えないネ」

真宮寺「こんなところ最原君や夢野さんが見たらゴミと間違えそうだし、王馬君が見たらきっといたずらでもするだろうから……」

真宮寺（あと、できるだけ殺人の原因になりそうなことは取り除いておきたいしネ）

真宮寺「仰向けにして両手を合わせて、神様に祈っているように見せかけようにしとくかナ」

真宮寺「ククク……ロボットが人間と違って何を考えているか分からないけど……」

真宮寺「君が人間に近づいたときに、人間のような美しさは見れるのかな」

しかし、このときの僕はもうキーボ君が人間に近づくことはないことを知らなかった。ククク…人生って何があるかわからないネ。

真宮寺「さて、食事の時間だし食堂に行こうかナ」

……………………

………………

…………

……


アンジー「にゃはははー、キーボがこんなところで横になってるよー」

アンジー「しかもお祈りしながら寝ちゃってるー」

アンジー「これは黙祷をしながら寝ちゃったんだって、神様が言ってるよー」

アンジー「全く罰当たりなんだからー。しかもみんなの邪魔になっちゃうよー」

アンジー「これは神様が罰を与えろって言っているから罰を与えないとね」

アンジー「寝ているときの罰の定番と言えばー？」

アンジー「もっちもっちー、額に肉だね！」カキカキ

アンジー「さーて、おなか空いたし、ご飯食べてこよー」

食堂

最原（二回目の学級裁判の後、事件は何も起こっておらず、モノクマからの動機も渡されていない…）

最原（ただ、学園の捜索範囲が広がっただけで何も進展していない…）

最原（春川さんが暗殺者って分かった後も、百田君のフォローでなんとかなったし…）

最原（なにも起こらないことは良いことだが、学園の脱出の手がかりも見つけられない。困ったな…）

最原「心配してもしかたない。とりあえずはご飯だ」

ゴン太「あれ？そういえばキーボ君は？」

百田「そういや、見かけないな」

春川「別に食事の時間は食堂に集合って約束しているわけじゃないけどね」

白銀「でもいつも食事の時間には来ているのに地味におかしいね」

王馬「そーそー。自分はご飯を食べられないくせにね」

王馬「ようやく自分の行動の無意味さを理解したのかな？」

王馬「でも春川ちゃんみたいに勝手に来なくなる奴じゃないと思うけどね」

春川「…………」

夢野「んあー。確かに奴は時間になれば食堂に来ると思うぞ。何も言わずに来ない奴じゃあるまいしの」

茶柱「キーボさんなら宿舎前で寝ていると思います」

白銀（ふうん。茶柱さんにとってはもう死体が見つかっても良いわけか。相当裁判に自信があると見えるね）

真宮寺「そうだネ。僕も彼が宿舎前で寝ているのを見かけたヨ」

ゴン太「そうなんだ！今日は天気もいいし眠くなってもしかたないよね！」

アンジー（アンジーも知っていたけど、落書きしたのはバレたくないし黙ってよーっと）

入間「それじゃあ、誰かキーボ呼んでこいよ！一人だけのけ者にするのはかわいそうだからな！」

王馬「さすが入間ちゃん！やさしい発言をする割には自分では呼びには行かないなんて俺には考えられないよ！」

最原（確かに）

入間「そりゃあ、人類の財産である俺様の手を煩わせるのはおかしいからなっ！」

入間「というわけでダサい原！お前が呼んでこい！」

最原「え！？僕が呼んでくるの？」

入間「そうだ！俺様の手を煩わせるなよ！早く行け！」

茶柱「男死は男死が呼ぶべきだと転子もそう思います！」

白銀（ここは茶柱さんに乗っかってあげますかｗ）

白銀「大丈夫だよ最原君！ちゃんとご飯は残しておくから！」

最原（キーボ君が男かどうかは別としてなんで僕なんだ……？）

最原「まあ、別にいいんだけど……」

王馬「なんだか最原ちゃんって尻に敷かれるタイプだよね？」

白銀「あ！それなんだか分かる気がする！」

アンジー「将来は苦労するって神様も言ってるよー！」

百田「終一は断らないからな。たまには断ってもいいんだぜ」

最原「はは…今度からそうするよ。とりあえず呼びに行ってくるよ」

宿舎前

最原「宿舎前で寝ているって聞いたけど……いた」

最原（なんで両手合わせて寝ているんだ？）

最原「おーいキーボ君……」

最原「って…額に肉って書いてあるし…」

最原（こういう意味不明なことをするのを見ると、やっぱりロボットが人間に近づく限界を感じちゃうよね）

ピンポンパンポーン

「死体が発見されましたー！一定時間の捜査の後、学級裁判を行いまーす！」

最原「なんだ！？食堂のほうで何かあったのか？」

そう口では言ったが心の奥底のほうでは

最原（さよならキーボ君）

と思っていたことは否定しない。

それから百田君達と合流し、モノパッドの情報を見た。

僕の中でキーボ君の死が確定した。

拒否するときはにべもないぐらいに否定するけどな
それにしてもこれで何もしてないとは…

まだ粉になってないからセーフ

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モノクマファイル

・被害者　キーボ

・死因　　撲殺　頭部を何度も殴られている　

・見た目　手を合わせている　額に肉　

・死亡時刻　？

・死体発見場所　　宿舎前
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百田「誰がこんなひどいことしたんだ！額に肉とか死んだ後までこんなことするのかよ！」

入間「そんなことよりまたあの命がけの裁判をしなくちゃいけねーのかよ！」

真宮寺「ククク……犯人を当てられないと死。生き残りたいなら頑張らないとネ」

夢野「ウチが頑張ったところで犯人までたどりつかないし…みんな、頼むぞ」

茶柱「いやいやいや、夢野さんも頑張りましょうよ！」

白銀（茶柱さんはしらじらしいな。自分が犯人のくせに）

白銀（だけど彼女は自分を知り尽くしているね！自分が犯人じゃなければこうするって行動を把握している）

白銀（今回も面白い裁判になりそうだよ！）

王馬「それよりモノクマ！これって犯人は死体発見者に含まれるんだっけ？」

モノクマ「うーん。今回は含まれないって宣言しようかな？次回以降はわからないよ！」

王馬「なら、最原ちゃんは犯人じゃないね！」

最原「もちろんだよ。僕は絶対に殺人なんてしないからね」

王馬「それと百田ちゃん！聞きたいことがあるんだけど？」

百田「あ？なんだよ？」

王馬「どうしてさっき、キー坊が死んだ後に肉って書かれたようなことを言ったの？」

王馬「死ぬ前に書くことだってできたはずだよ！」

百田「え？それはだな…」

茶柱「そういえばそうですね…怪しいです！やっぱり男死が犯人なんですか？」

白銀（おーおーｗ怪しい人が現れた瞬間その人に罪をなすりつけようとするとは上手いねｗ）

百田「な、なんとなくだよ」

王馬「えーホントかなー？」

百田「マジだって！それに普通生きている間に肉なんて書けるわけねーだろ！普通抵抗するだろ！」

王馬「そんなことないよ！俺だったら抵抗されたって書いちゃうもんね」

最原「それは王馬君だからできることだよね」

白銀「確かに地味に王馬君ならやりそうだよね」

ゴン太「あれ？王馬君がキーボ君にイタズラしたってこと？」

王馬「いや、してないよ。そんなツマンナイこと誰もしないって！」

春川「もう肉の件は置いといて、調査しようよ。時間ないんだし」

最原「その前に少しいいかな？僕も気になることが…」

王馬「俺もあるんだよねー。多分これは最原ちゃんと一緒だと思うけどさ、最原ちゃんの他にキー坊を発見したのって誰なの？」

茶柱「あれ？確かにおかしいですね？最原さんだけでは死体発見アナウンスは鳴らないはず…」

最原「それなのにアナウンスは鳴ったんだ。他に発見した人がいるはずなんだけど…」

真宮寺「アア、もしかしたらそれは僕だネ」

入間「ハァ？だったらなんで発見したときに言わなかったんだ？」

真宮寺「それは食堂でも言ったと思うけど寝ていると思ったからだヨ。クク…まさか死んでいるなんてね」

真宮寺「ああ……こういうことならもっと観察しておくべきだったヨ…ロボットの死に顔をネ」

最原（別に今見てるけどそんな面白いものでもないと思うけどな。肉に目がいくだけで）

夢野「そんな事に興味を持つでない…それに今からでも観察は出来るぞ」

真宮寺「クク…それはそうとも言えないんだヨ…実は僕が見たときは肉なんて書かれていなかったんだ」

真宮寺「あとついでに言っておくと、キーボ君が手をあわせているのは僕がやったことだから事件に関係ないことだからネ」

最原「それは本当？どうりで変なポーズをしていると思ったら…」

百田「手を合わせているなんておかしな格好だと思ったがお前がやったのかよ…」

真宮寺「もちろん嘘じゃないよ。僕を信じるなら僕が発見したあとに、犯人もしくはもう一人の死体発見者が書いたんだろうネ」

最原（理由は意味不明だけどね）

王馬「でもそれは真宮寺ちゃんが犯人じゃない場合の話だよねー？」

真宮寺「もちろん僕が犯人の可能性もあるし、考察する余地を残すべきだけど…」

真宮寺「僕が犯人だとしてもそんな嘘つく必要ないでしょ。そもそも犯人ならキーボ君を見つけたって言う必要もないし…」

王馬「うーん、それもそうだね」

春川「とりあえずはソイツの言うことを信じて話を進めようよ」

最原「それじゃあ、僕が三人目の発見者で真宮寺君が一番目か二番目とするともう一人発見者がいるはずだけど…」

百田「あれ？そういや茶柱がキーボが寝ているって言っていたけどもしかしてそのときには死んでいたんじゃないのか？」

百田「そう考えれば発見者は終一、真宮寺、茶柱になると思うんだが？どうなんだ？茶柱？」

茶柱（？転子はキーボさんと話していたから発見者じゃないと思いますが…）

茶柱（いえ…よく考えると話している最中突然キーボさんは寝てしまいました。転子はなにもしていないのに）

茶柱（まさか！？あのとき誰かの手によって殺害された！？転子の目の前で？）

茶柱（そう考えれば辻褄が合います！よって転子も発見者のはずです！）

茶柱「はい！もしかしたら転子がキーボさんの死体発見者殺害かもしれません！」

百田「なるほど…やっぱりそうだったか」

白銀（ふーん、発見者を偽ってでてくるんだね？そうすればクロバレしなそうだけど…）

白銀（本当の発見者が出てきた場合、茶柱さんはどう対応するんだろう？見ものだねｗ）

茶柱「さらにいえば転子が見たときには額に肉とは書いてありませんでした！」

最原「なるほど。とういうことは順番はわからないけど、真宮寺君、茶柱さんの二人がキーボ君を発見した後」

最原「なんらかの理由で犯人は額に肉と書いた。その後、僕が発見したってことか」

アンジー「！？」

真宮寺「食堂でキーボ君を見かけたって言った人が僕と茶柱さんだけだし、そう考えるのが妥当だろうネ」

アンジー（あれ？アンジーは額に肉って書いただけだよ？）

アンジー（なんで犯人扱いになっているのかなー？死体発見者が四人になっちゃうよー）

アンジー（というよりアンジーの視点だと、是清か転子が犯人ってことだよねー？）

アンジー（もう少し様子を見よー）

百田「それより、なんで犯人は額に肉って書いたんだ？」

入間「ただのイタズラか？それとも何か意味があるのか？」

最原「事件には意味のない行動はないと思うから、きっと重要な意味があるのかもね」

アンジー（終一、深く考えすぎだよー）

春川「きっとキーボに相当恨みがあったんだろうね」

春川「私の経験だと憎しみのある殺人は殺害したあとでも、死体を痛めつけたり、バラバラ、粉々にしたりするから」

春川「多分今回もそうなんだと思う」

王馬「よっ！さすが暗殺者だね！殺人に関しては詳しいね！」

アンジー（違んだよねー。神様の御告げでやった面白半分で罰を与えた結果だよー）

白銀（うーん、出来たら話し合いは裁判所でやってくれないとやばいんだよね。ゲーム的に）

白銀（そいうか額の肉って誰が書いたんだろう？確認してから部屋を出るべきだったな。失敗失敗ｗ）

白銀「みんな！話し合いなんかより、早くいろいろ調査したほうが…」

入間「ん？なんだ地味女！話していたらなにか不都合なことでもあんのか？」

白銀「別にないけど時間がもったいないかなーって」

王馬「白銀ちゃんの言うとおりだね！話し合いは裁判でも出来るし、今は調査をしよう！」

王馬「そしてにっくき、キー坊を殺した奴を調査しよう！」

王馬「まずは、キー坊の死体を見てみるかな？ん？なんだこれ？」

王馬君はそう言うとキーボ君の口元から何かを引っ張り出した。

王馬「！…なるほどね。俺、犯人わかっちゃったよ」

ゴン太「え？すごいよ！王馬君！」

夢野「なんじゃと？一体誰なんじゃ？」

最原「いま手に持っているものになにかあるの？」

王馬「そうだよ。これは写真でね…きっとキーボのダイイングメッセージだよ！」

そう言いながら王馬君は写真を見せた。

そこには夢野さんの姿が写っていた。

面白い

今回はどうするんだろう
流石にオシオキ不可避な気がするが

タイトルでもう笑う

今回は粉なしか……？

夢野「んあー？なんでそんなものが？」

王馬「やれやれとぼけちゃって…夢野ちゃんがやったんでしょ？」

夢野「んあー！？ウチではない！」

ゴン太「まさか夢野さんが……キーボ君を…」

アンジー「秘密子…正直に言えば神様だって許してくれるよー」

アンジー（死体発見人数の謎は残るけど、犯人は秘密子だったのかー）

王馬「きっと死ぬ間際、最期の力を振り絞って犯人の写真を印刷したんだね…」

王馬「うわーん！かわいそうだよー！キー坊！」

白銀（まさか、写真を出させることによって茶柱さんは夢野さんに罪をかぶせようとしたのか）

白銀（すごいね。なかなかやるじゃんｗ）

入間「でも良かったじゃねーか！犯人が見つかってよ！キーボも報われるってもんだ！」

春川「キーボにとって幸運なところは肉と書かれたときでも、写真を気がつかれなかったところだね」

夢野「だからウチではない！ウチはやってない！」

王馬「じゃあなんで夢野ちゃんの写真なんか印刷するのさ？犯人を示すためっていうのがしっくりくると思うけど？」

真宮寺「たしかに最期に思い人を…ってわけでもなさそうだしネ…」

夢野「知るか！そんなもの！キーボに聞け！」

白銀「夢野さん、キーボ君はもういないんだよ…」

茶柱「ちょっと待ってください！夢野さんが殺人をするわけないでしょ！」

白銀（アンタがクロだしね。でも普段の茶柱さんでもそう言うから上手い演技だね。）

王馬「でも、この写真の説明がつかないじゃん。なんで犯人でもない夢野ちゃんの写真を印刷したの？」

茶柱「いいえ！その写真の説明は転子ができます！」

王馬「へえ、それじゃあ説明してみてよ」

茶柱「いいですか？その写真は転子がキーボさんに頼んで印刷してもらったんです！」

茶柱「だから、夢野さんは犯人じゃありません！わかりましたか？男死！」

白銀（いくら庇うためとはいえ、そこまで言っていいのかな？裁判に勝つ気あるの？）

白銀（というか罪を擦りつける為にアンタがやったんでしょｗ)

最原（やれやれ、夢野さんを庇うためとはいえそんなバレバレな嘘をつくなんてね）

最原（それにそれが事実としたらやっぱり茶柱さんにはそっちのケがあったんじゃないか）

王馬「はあ、それ本当に言っているの？」

春川「正直、あんたが夢野を庇っているようにしか思えないんだけど？」

入間「その通りだな！バレバレな嘘をつくなよ！」

王馬「みんな何言っているんだよ！茶柱さんは嘘をついてないよ！」

最原「え？王馬君、それは本当？」

白銀「さっき、茶柱さんが言っていたことは本当なの？」

王馬「にしし、もちろん嘘だよ」

王馬の方がよっぽど魔法使いみたいなもんだよな

百田「また、王馬は場を乱しやがって…」

ゴン太「でも、茶柱さんならやりかねないってところもあるよね」

白銀「それ…地味に賛成しちゃうね…」

入間「茶バネゴキブリなら写真を印刷しまくって部屋中に飾りそうだよな！」

最原「茶柱さん…写真を印刷してもらったってそれはいつのこと？」

最原「少なくともキーボ君は生きている時の話だよね？」

最原（そしてそのままキーボ君は写真を口に挟んだままにしたことになるけど…）

茶柱「もちろん、キーボさんが死んでしまう直前の話です！」

最原「え？」

白銀（あれ？そこまで言っていいの？）

茶柱「転子がキーボさんに印刷してもらっていました」

茶柱「その最中です！キーボさんは動かなくなりました。転子は寝てしまったと勘違いしましたが…」

茶柱「キーボさんはその時すでにお亡くなりになっていたんですね」

茶柱（みんなに分かりやすくするために大事な部分は省きました！）

白銀（なるほど、犯人を隠すために大事な部分は黙っているんだね）

最原「なんだかツッコミどころがたくさんあるんだけど…」

最原「茶柱さんはキーボ君がインク切れでも起こして印刷エラーが起きたとでもいいたいの？」

王馬「茶柱ちゃん、目の前でいきなり死んじゃうなんてロボットのバッテリー切れくらいだよ！」

王馬「そんなのありえないよ！嘘つかないでよね！」

茶柱「嘘じゃありません！転子の目の前でキーボさんは殺されたんです！」

最原「でも嘘の根拠はあるよ。モノパッドでキーボ君の死因を見てみなよ」

・死因　　撲殺　頭部を何度も殴られている　

最原「茶柱さんに気がつかれずに何度も殴るなんてそんなの無理だと思うけど…」

春川「そうだね。一流の殺し屋とかでも無理だと思うよ」

茶柱「確かにそうですが……ん？」

茶柱（なんども殴るといえば…………）

************************

茶柱「ほら！他にもあるのなら全部出してください！！」ダンダンダン！！

キーボ「痛いです！やめてください！本当に痛いです！」

茶柱「全部の写真を出したらやめますから、早く出してください」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ！！

************************

茶柱「そうでしたか…、まさかあの時に…」

百田「なにか思うところでもあったか？茶柱」

茶柱「今分かりました。キーボさんを殺してしまったのは転子だったのです！」

最原（なんでこんな言っていることが二転三転するんだ？）

白銀（いったい茶柱さんは何を考えているの？）

今までになかった展開だな

入間「はあ？結局オマエがやったのかよ！」

春川「さっきまでそんなそぶり見えなかったけど、いったい何があったっていうの？」

茶柱「キーボさんに写真を印刷してもらった後、転子はキーボさんの頭をチョップしました」

最原「どうしてそんな恩を仇で返すようなことを…」

茶柱「ブラウン管テレビも映らなくなったら横をたたくでしょう。それと同じですよ」

茶柱「何回もチョップしました、その衝撃でキーボさんは亡くなったのでしょう」

最原「さっきまでそんな事をしたなんて言ってなかったじゃない…」

茶柱「いえ…まさかこんなことで死んでしまうとは思いもしませんでした」

茶柱「だから言わなかったんです」

茶柱「夢野さんごめんなさい。転子のせいで疑われてしまって…」

夢野「別にいいわい…じゃが写真は回収させてもらうぞ！」

茶柱「そ、そんな！ひどすぎます！」

夢野「何を言うておるんじゃ！人の写真欲しさに殺人なんていくら魔法が使えるウチでも怖いわ！」

茶柱「故意にやったんじゃないんですよ！夢野さん！」

百田「それにキーボ殺すほうがひどいだろ…」

王馬「でもそれって本当かな？」

白銀「確かに茶柱さんが夢野さんを庇うためにその場の思いつきの嘘をついているとしか…」

真宮寺「何度も叩いたくせに死んだのに気がつかないのはおかしいよネ」

百田「そもそも、殴るだけでキーボを壊せるのか？」

王馬「それに茶柱ちゃんは死体発見者なんだから犯人じゃないよ！」

白銀「あれ？そういえばそうだね」

白銀（茶柱さん、まさかここまで計算していたのかな？）

春川「前提として死体発見者に犯人は含まれないとなると、茶柱は犯人じゃない」

春川「だから、さっきまでの話は嘘になるよね」

茶柱「そんな！転子は嘘をついていませんよ！」

最原「茶柱さんが嘘をついてないとなると他に死体発見者がいて黙っていたことになるんだよ」

最原「そしてその人が肉って書いた人になるんだけどそんな人が本当にいると思う？」

アンジー「あーごめんね。それ、アンジーなんだよ」

最原「え？」

そして、僕たちはアンジーさんから肉と書いた顛末を聞いた。

おかしな話だがキーボ君に対して、何度もチョップしたくせに殺害した自覚がない人と遊び半分で死体に肉と書いた人はいた。

憎しみのある殺人はなかったのは喜ぶべきことだろう。

こうして、キーボ殺害の犯人は裁判の前の話し合いで解決した。


裁きの祠

茶柱「うう…オシオキは怖いですが転子は罪を受け入れます！」

王馬「やれやれ、犯人が分かった状態で裁判をやるなんてつまんないよ！」

百田「てめえ、人が死ぬっていうのにつまらないもねえだろ！」

王馬「えー、そもそも茶柱ちゃんの自業自得でしょ？この裁判は」

百田「それでもそんな事言うな！」

茶柱「別にいいんですよ。悔しいですが王馬さんの言うとおりですから」

モノクマ「みんな！裁判前にちょっといいかな？」

最原「何か用？モノクマ」

モノクマ「ハイ」ピカー


バタッバタッバタッ

白銀「あれ？なんで思い出しライト使っちゃうの？」

モノクマ「なんか、裁判前に終わるのは斬新だけどやっぱりクレーム多かったんだよ！」

モノクマ「だから、みんなの記憶を消して二回目の裁判の後からやり直し！」

白銀「ああｗｗそういうことねｗ」

モノクマ「ちなみに内なる声はこんなことを言っていたよ！」

『ひどい裁判。裁判前に終わるなんてつまらん』

『事件もつまらなかった。やっぱ動機って大事なんだな』

『俺たちのダンガンロンパを返せ！』

『頑張って評価しても、自覚のない犯人ってところだけだよな』

『転子ちゃんのオシオキ案として俺と一緒にずっと済むことを希望』

『一回やり直して真宮寺のオシオキ見させろ』



白銀「すごいクレームだねｗｗそれよりキーボはどうすんのｗｗｗ？」

モノクマ「スペアがあるからそっちを動かして再開することにするよ」

白銀「は～いｗじゃあ、前のキーボは処理しとくねｗ」

モノクマ「うん。入間さんの研究教室のミキサーで粉砕したあと分別して捨てといてー」

モノクマ「そのままじゃ粗大ゴミ扱いになっちゃうからね！」

白銀「は～い」


終わり

これで終わりです。

普通に話し合って犯人見つけるくだりをやれて良かった。

以前書いた第一章の話を書くのはだいぶ先になります。

最後にレスしてくれた方ありがとうございます。

それではHTML依頼します。

そもそもスペアのあるキーボを壊したら殺人扱いというのがおかしいんだよな
ちゃんと粉になったから丸く収まったけど

結局キーボは粉になるのか・・・

乙

相変わらず最原のロボット差別とか心の突っ込みはキレッキレだったな
ただ転子に隠す気がなかったからいつものハラハラ感はなかった