楓「準備はいいですか？」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

俺P「お…………！？ お……落ち着いて下さい、高垣さん……！」

楓「はい」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

俺P「…………！？！？！？」

俺P「高垣さん……その、それは、一体……」

楓「このステッキ、朝起きたらあったんです」

俺P「そ、そうですか……」

楓「夢に美波ちゃんが出てきて、プレゼントだって」

俺P「そう、ですか……」


俺P「…………」



俺P (何のだよ)

楓「このステッキ、魔法が使えるみたいなんです」

俺P「は、はぁ……魔法、ですか……」

楓「男の人に使うと、女の子になっちゃうとか」

俺P「ﾋｪｯ……」

楓「凄いですよね」

俺P「そ、そうですね……高垣さんは男になってしまいましたが……」

楓「あら……お上手ですね♪」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

俺P「は、ははは……」



俺P (何がだよ)

楓「それじゃあ早速試してみましょうか♪」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

俺P「な、何をです？」

楓「男の人が女の子になっちゃう魔法です」

俺P「い、いえ……まずは新田さんに話を聞きに行きましょう！！」

楓「……」

俺P「さあ、そのステッキをしまってしまって！ ささ！」

楓「……いけずですね、プロデューサーさん」ｸﾞｲｯ

俺P「は？」

楓「私、プロデューサーさんがどんな風になるのか早く見たいんですっ……！」ｸﾞｯ

俺P (えっ、強っ……！？)

楓「観念して下さい、プロデュー」


常務「とうっ！」ｽﾀｯ


楓「え？」

常務「」ｽﾀｽﾀ


俺P「じょ、常務！？ 逃げて下さい！」

楓「あ……おはようございます」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

常務「おはよう」

俺P「今の高垣さんは普通じゃない！ 逃げてﾓｺﾞﾓｺﾞ……！？」

楓「あっ……いえいえ、これはなんでも♪」

俺P「ﾓｺﾞﾓｺﾞ……ﾓｺﾞﾓｺﾞ……！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


常務「…………ふむ」


常務「高垣楓」

楓「はい」


常務「起立ッッッ！！！」

楓「っ！」ｻｯ!

常務「気をつけッッッ！！！」

楓「！」ｻｯ!


楓 (はっ……体が勝手に！？)

楓「……」ｷﾞﾝｷﾞﾝ


常務「……」ｼﾞｰ


楓「あ、あの……」ｷﾞﾝｷﾞﾝ


常務「……」ｼﾞｰ


楓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


常務「……」ｼﾞｰ


楓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


常務「……」ﾆｷﾞｯ


楓「あっ……」


俺P「常務！？！？！？」

俺P「セクハラですよ！？！？！？」


常務「君は黙っていたまえ」

常務「……」ﾆｷﾞﾆｷﾞ

楓「あっ……ちょっと強め……」

常務「……」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「……？」

常務「……」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「あの、美城常務」

常務「なにかね」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「ステッキを捻られると痛いです」

常務「無論、知っている」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「……？」

常務「側転したまえ」


楓「！？」

俺P「！？」

常務「……」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「も、もう限界です……」

常務「そうか……ちなみにだが私の握力は90kgある」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「！？」

俺P「！？」

常務「側転しなければ……後は分かるな？」ﾋﾈﾘﾋﾈﾘ

楓「っ！」ｸﾞﾙﾝ

常務「……！」

楓「……」ｽﾀｯ

常務「……見事な側転だ」

楓「体操部でしたので……諸説ありますけど」

常務「そうか……ちなみにだが私は負けず嫌いだ」

楓「私もですよ？ ……諸説ありますけど」

常務「フッ……」

楓「ふふっ……」

楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」楓「側転！」常務「捻り！」


側転！側転！側転！側転！側転！側転！側転！側転！

捻り！捻り！捻り！捻り！捻り！捻り！捻り！捻り

ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ!!!!!!!!!!!!!!!



俺P「…………」

俺P「常務と……高垣さんが……高速で移動している……」

俺P「はっ、ははっ……何だよこれ……夢か……？ 夢なのか……？」

俺P「…………」ﾎﾞｰ

美波「俺Pさん、おはようございます」

俺P「ああ……新田さん、おはようございます……全部あなたのせ……」


側転！捻り！側転！捻り！側転！捻り！側転！捻り！ｿｸﾃﾝﾋﾈﾘｿｸﾃﾝﾋﾈﾘｿｸﾃﾝﾋﾈﾘｿｸﾃﾝﾋﾈﾘｨｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ！！！！！


美波「！？ 俺Pさん危ない！」


俺P「えっ？」


ドガッ！



──────────────

──────────────
──────────
──────



？？？「はっっ！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

？？？「はぁっ、はぁっ、はぁっ……！」


？？？ (…………夢……？) ｷｮﾛｷｮﾛ


？？？「そっかぁ……夢だったんだぁ……」

？？？「………」


？？？「あー！ 良かったー！」

？？？「良かった良かった……。ん？……なにこの服」ﾋﾗﾋﾗ

楓「んー……おはようございます私Pちゃん」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

私P「えっ……」

私P「た、高垣さん……」ﾌﾙﾌﾙ

楓「ふふ……起きて早々ですけど、私Pちゃんにクイズです」

私P「い、いやぁ……」ﾌﾙﾌﾙ

楓「男の人に素敵なステッキを使うと女の子になってしまいますが、女の子に使うとどうなるでしょうか？」

私P「おとこの、人にもどる……」ﾌﾙﾌﾙ

楓「残念、はずれです。正解は……使ってみてからのお楽しみです♪」ｷﾞﾝｷﾞﾝ

私P「い……」



私P「イヤァァァァァァァ！！！」





【完】

おわりです。ちなみにこれは百合です。異論は認めません論破です。