バーミヤンがしゃべった！？

🍊「これは食べちゃいけないやつよ」

🍑「何言ってるの？🍊は豚肉を食べないの？」

🍊「食べるけど、あれはお店に売ってるやつよ」

🍑「これも畜産農家で売っていたんだ」

🍑「同じことでしょ」

シャミ子「同じじゃないです……、これはいけないやつです」

おれ「……」

🍑「おれくん、屠殺して」

🍑「命の大切さを教えてよ！」

おれ「……わかった」

🍑「おれくん、どうやって殺すの？」

おれ「ナタで断頭する」

🍑「！？」

🍑「え、そ、そうなの？　首を絞めて殺すとかじゃないの？」

おれ「いや、一思いに殺す」

シャミ子「本気ですか？」

おれ「本気だ」

おれ「🍑、おさえとけ」

おれ「命の大切さを教えてやる」

🍊「え、ガチなの！？」

🐖「ぶぅぶぅ」ばたばた

🍑「……」汗汗

おれ「🍑、しっかりおさえておいて」なたをふりかざす

🍑「え？」

🍊「ウソでしょ……」

シャミ子「はわ！だ、ダメですよ！やめましょうよ！農家に返しましょう！」

ケツかな

おれ「……」ダンッ

生首🐷「……」ドッ　地面に転がる

🍊「……ッ！」

胴体「！！！！！！！！！！！」バタバタバタバタバタバタバタ！！！　突然走り始める

🍑「！？」手をはなす

シャミ子「ッ！！！」

胴体「！！！」ドドドドドドドッ　ダンッ　壁にぶつかって横たわり足だけ動き続ける

おれ「……」

🍊「シャミ子ぉ……」号泣しながらシャミ子に抱き着く

シャミ子「🍊さぁん……」号泣

おれ「……命の大切さはわかったかな？」

おれ「はぁ……」

🍑「……お、おれくん」半泣き

おれ「もんも大丈夫？」抱きしめ

🍑「ごめ、ごめんおれくん、こんなの、想像してなかった……」半泣き

おれ「首を切断したあと脊椎のニューロンが活性化したんだよ」

おれ「意識があるわけじゃない　すぐ動かなくなるよ」

シャミ子「おれさん、おれさん私ビーガンになります！」号泣

シャミ子「こんなかわいそうなの食べられません！」

シャミ子「私、もう生き物を食べたくありません！」

おれ「……」

おれ「シャミ子は今正常じゃないから、今は何も考えないで」

シャミ子「うう……」号泣

おれ「平和教育と同じだよ　戦争の激烈に苛烈な被害映像だけを見せつけて」

おれ「自分で考えろと言う」

おれ「恐怖を刷り込んで、正常な判断を奪って、自分で考えて、どうなるって言うんだよ」

おれ「原爆で死のうが、空襲で死のうが、同じ死だろう」

おれ「被爆しようが、外地で腕を失って帰国しようが（水木しげる）後遺症を持ってその先の人生を過ごすことは同じことだろう」

なに甘いこと言ってんだ

あのgif見てスレ立てたな

おれ「どいつもこいつも恐怖と憎しみだけを継承する」

おれ「そのくせ自分たちが一番の被害者だと思ってるから」

おれ「沖縄に住んでる人間は沖縄戦を、広島長崎に住んでる人間は原爆が一番の被害だと思ってる」

おれ「東京大空襲ならこれらに匹敵する被害だったと言い張る　空襲を受けていたのは日本全土だろうが！」

おれ「あまつさえ、どこかの被害は格下だと思ってるから、本土の人間は沖縄の気持ちがわからないという」

おれ「原爆を受けた広島長崎は空襲を受けた他の都道府県より特別な存在だと思い込む」

おれ「これはまだ日本国内の話だから小競り合いで済むが外国のこととなるともっと異常だ」

おれ「真珠湾にいた米兵は軍人だから殺してよかった、宣戦布告だったから殺されてよかった」

おれ「気球でアメリカ本土を空爆しアメリカ人を6人殺したのに、6人くらいでガタガタ言うなという」

おれ「数の問題なのかよ！」

おれ「南京大虐殺を数の問題にすり替える　虐殺したのは本当のことなのに」

おれ「14歳の少女を娼館で働かせて、あれば売春婦だと言い張る」

おれ「気が狂ってるんだよ！」

おれ「今、戦争について語るやつは、恐怖と憎しみだけを継承した偏った意見か」

おれ「政治利用を目的とした人間しかいないんだよ！」

おれ「平和について正しく理解しているお方は、この国には上皇陛下しかいないんだよ」

おれ「……」

おれ「シャミ子はもう今日は考えないで、🍑と🍊と一緒に部屋に戻って」

🍊「うう…」号泣

🍑「おれくんはどうするの？」

おれ「あの🐖を解体するよ」

🍑「わ、私が買ったんだよ！私がやるよ！おれくんは関係ないじゃん！」

おれ「（もんもがおれを本気で心配するとは、相当だな）」

おれ「もんも、おれはじいさんと一緒にイノシシを殺して食ったことがあるんだ」

おれ「慣れてるからあとはおれに任せて」

おれ「もんもたちは部屋に帰ってて、終わったら持っていくから」

おれ「そもそも生物を殺して食うとか、命のありがたさを学ぶとかどうでもいいんだよ」

おれ「うまいから食う、金を払ったから食う、食物連鎖だから食う」

おれ「これくらいの認識でいいんだよ」

おれ「魚もさばけない、鶏肉もさわれない、そんな人間が増えている今」

おれ「こんな残酷なもの見て本当に命のありがたさがわかんのかよ」

おれ「こういうの数こなさなきゃいけないんだよ　一回やったからわかるもんじゃないんだよ」

おれ「ただ心の弱い人間に恐怖を刷り込むだけなんだよ」

おれ「だからといって数をこなせば慣れる」

おれ「慣れれば命の大切さなんて薄れる　わからなくなる」

おれ「いずれにせよ　こんなことに意味なんてないんだよ」

おれ「頭の良い人間はそれがわかってるから」

おれ「テキトーに殺しても心の傷にならなさそうなにわとりなどの小さな生物を選ぶ」

おれ「この程度の生物なら殺してもいいだろうと判断する」

おれ「命を選別し、一番命をバカにしてるやつが、命の大切さの他人に教えようとする」

おれ「そんなことできるわけないだろ！」

おれ「死が近くにない偉い人間に愚か者が集まった現場の気持ちなんてわかるわけないだろ」

おれ「……」

おれ「だけどおれは慣れてるから、この状態のブタさんがおいしそうに見えるよね」

🐖「……」

おれ「なにが命の大切さだよ、命をいただくありがたさだよくだらねぇ」

おれ「本当にくだらねぇ」

終わり

今日は豚か
屠殺に詳しい1だな