シャミ子「かつらの女の子嫌いですか・・・・？

>>1「・・・・・・・・・・」


>>1はどうする

シャミ子「おれさん、その言い方だと、私に酷いことをされたいように聞こえますけど」

シャミ子「ドMなんですか？」

おれ「……」

おれ「……」

おれ「……そうかもしれない」

シャミ子「否定してください」

毎秒立てろ

>>2
ごめん、ちょっと何言ってるかわからない

シャミ子「あ、じゃあお庭に花壇を作るの手伝ってください！」

おれ「あのアパートの庭って使っていいの？」

シャミ子「お花ならいいそうです！」

おれ「へー、ジャガイモとか作った方がシャミ子んち的に良い気がするけど」

シャミ子「え、そう言われるとジャガイモ作りたいです」

おれ「作ればいいんじゃない？」

シャミ子「それはまた交渉してみます」

シャミ子「実はラベンダーの種が手に入って」

おれ「中国から送られてきたの？」

シャミ子「違います」

シャミ子「おかーさんが知り合いから貰ったそうです」

シャミ子「それで大家の人の話したら植えていいよって言われたんで植えるの手伝ってください！」

おれ「アナルいじれとかおしっこ見てに比べて普通過ぎない？」

シャミ子「あの人たちと比べないでください」

おれ「うん、じゃあラベンダーは」スマホとんとん

おれ「あー、アルカリ性だね」

シャミ子「アルカリ性？」

おれ「ちなみに種はどれくらいあるの？」

シャミ子「お店に売ってる袋です　どれくらいかはわかりません」

おれ「シャミ子、奥々多魔行くぞ」

シャミ子「なぜ？」

おれ「花壇づくりを舐めるな」

シャミ子「なんで私怒られているんですかー！！？」

奥々多魔

おれ「♪」ザックザック

シャミ子「おれさんなんで土を掘っているんですか？」

おれ「おほほｗ粘土質粘土質ｗｗｗ」バケツに入れ入れ

おれ「次はあそこらへんかな」

シャミ子「はわ？どこ行くんですか？」

おれ「腐葉土腐葉土」ザックザック

シャミ子「おれさん？」

おれ「♪」まぜまぜ

シャミ子「？」

おれ「帰るぞシャミ子ー！」

シャミ子「はい」

おれ「小倉さん馬糞ちょうだい」

シャミ子「馬糞！？」

小倉「馬糞？いいけど何に使うの？」

おれ「花壇作るの」

小倉「あーなるほど、いいよ」

小倉「ホムンクルス作りのために100キロほどストックがあるからね」

シャミ子「馬糞が100キロ！！？」

小倉「全然おかしくないよ、ねーおれくん」

おれ「そうだぞシャミ子、人間の体重は60キロくらいあるんだ」

おれ「100キロあったってホムンクルス二人分も作れんだろう」

おれ「常識で考えろ」

シャミ子「常識が行方不明！」

小倉「まぁ、リリスさんの依り代作りで必要だから大量にストックしてるだけで」

小倉「ホムンクルスを作るだけならもっと少なくていいんだけどね」

シャミ子「わからないんで説明してくれなくていいです！」

ばんだ荘

おれ「🍊、ゴミ箱あさるけど気にしないでね」

🍊「うん」

🍊「……気にするわよ！！！」

🍊「乙女のゴミ漁るなんて何が目的なの！！！！？」

おれ「たんぽん」

🍊「……」

おれ「冗談だよ！！！そんなにドン引きすんなよ！！！！！」

シャミ子「ゴミを漁ってどうするんですか？」

おれ「🍊は汚部屋だからね」

🍊「汚部屋じゃないわよ！！！」

シャミ子「🍊さんそれはちょっと無理があります　一目瞭然です」

おれ「うっほｗｗｗ出てきた出てきたｗｗｗ」

🍊「え、何！！？　何を探してるの！！？」

おれ「見ろシャミ子！🍊！　卵の殻だ！！！」

シャミ子＆🍊「……」

シャミ子「え？卵の殻？」

おれ「よし庭行くぞ！」

🍊「え？卵の殻が欲しいときってどういうときなの？」

おれ「おれは穴を掘るから」

おれ「シャミ子はこの卵の殻をすり潰しておいてね」ザックザック

シャミ子「は、はぁ、わかりました」ごりごり

シャミ子「おれさん、結局何をしていたんですか？」

おれ「土づくりだよ」

おれ「赤玉土と腐葉土を混ぜ混ぜして土を作って」

おれ「肥料として馬糞をイン！」混ぜ混ぜ

おれ「で、ラベンダーはアルカリ性の土壌を含むから」

おれ「石灰としてシャミ子が砕いた卵の殻を入れて」

シャミ子「はい！」さらさら

おれ「混ぜ混ぜする」混ぜ混ぜ

おれ「こいつを掘った穴にいれて」

おれ「あとはラベンダーの種を植えればいいよん」

シャミ子「はわ～……」植え植え

おれ「あー、楽しかったー」

シャミ子「農業に詳しいんですか？」

おれ「いや、農業じゃなくて土壌だね」

おれ「土壌医検定持ってるからね」

シャミ子「なんですかそれ？」

おれ「土づくりの資格」

シャミ子「そんなのあるんですか？」

おれ「いいだろう」

シャミ子「すごいです　その資格持ってると何ができるんですか？」

おれ「…………何もできない」

シャミ子「！？」

おれ「土づくりができるだけだよ……　一流の人は飯食っていけるけど、二流の人は庭いじりができるだけだよ……」

シャミ子「……な、なんでそんな資格取ろうと思ったんですか……」

おれ「あれはおれが子供の頃」

シャミ子「（あ、また自分語りがはじまった……）」

実はシャミ子もむちゃくちゃな要求してくる展開かと思ったけど面白い

おれ「温泉ってあるでしょ　あれ酸性だったりするのね」

おれ「それを河に放流するとき中和するために石灰をまいてるってテレビ番組を見たのね」

シャミ子「へー……」

おれ「そのときおれは石灰の可能性を見たんだよ」

シャミ子「……一気に意味が分からない」

シャミ子「アニメや漫画みたいに、人の可能性を見たとかならカッコいいのに」

シャミ子「石灰の可能性を見たってどういう心理なんですか……」

おれ「そしておれは自分で石灰を利用する方法がないかと模索した結果」

おれ「土づくりにたどり着いたんだ」

シャミ子「何をおっしゃっているんですかぁぁぁー！！！」

おれ「農作物とかって酸性を嫌うものがあって」

おれ「土壌の性質をいじらなきゃいけないのよ」

おれ「そのために酸性濃度を下げるために石灰をまくのよ」

シャミ子「はわ～、そうなんですか」

おれ「これだと思ったね」

シャミ子「これとは？」

おれ「なんだっけ？ブルーベリーとかだと弱酸性かアルカリ性を好むんだったかな？」

おれ「逆にジャガイモは石灰を撒きすぎると病気にかかったりするのね」

シャミ子「へ、へー、意外と奥が深いんですね」

おれ「そこでおれは土壌医検定を取ったんだよ」

シャミ子「なるほど、わかりました」

シャミ子「わからないのは、石灰に興味を持つ心理だけです」

シャミ子「それならその土壌医検定を極めればいいんじゃないですか？」

シャミ子「一流になれば職になるんですよね？」

おれ「おれは、石灰に興味があるだけで、土に興味はないんだよ」

シャミ子「おれさんにとって石灰とはなんなんですか……」

おれ「おまけに農業にも興味がないんだよ」

シャミ子「……」

おれ「この資格を持ってると、農家の人に土づくりについてアドバイスができるのね」

シャミ子「は、はわ、やっぱりすごくないですか？」

おれ「だけど、その仕事をしていないおれに土づくりのアドバイスを求める農家の人っていると思う？」

シャミ子「……いや、仕事している人に聞きますよね」

おれ「そうなんだよ」

おれ「つまり持ってても意味がないんだよ」

シャミ子「はわ～……」

シャミ子「……あのジャガイモ作れるか大家さんに聞いて作っていいなら助けてください」

おれ「たやすい」

シャミ子「……私だけの土壌医ですね」

終わり