恵美「まぁまぁ、みんな琴葉のために頑張って作ってたみたいだし」

琴葉「それは楽しみね」

恵美「順番に持ってきてもらうから、10点満点で採点してね」

琴葉「採点するんだ」

恵美「8点以上だと、琴葉公認のアイスってことで、次のライブの物販に出すって」

琴葉「……責任重大ね」

恵美「あと、一応バケツも用意したから、万が一の時は使ってね」

琴葉「……それは怖いな」

恵美「ちなみに、2点以下だと、食べ物で遊んだ罰として、作った人がやよいのお説教を受けるよ」

琴葉「それはすごく怖いな」

恵美「それじゃ、最初のアイスだよ。エレナ、よろしく！」

島原エレナ「コトハ、どうぞ♪」

琴葉「ありがとう。これは……たいやき？」

エレナ「アイスだって！」

恵美「あ、エレナも今回は作ってないよ。誰が作ったかは秘密だよ」

琴葉「これは流石にわかったよ」

恵美「それじゃ、琴葉の好きなタイミングで食べてくれたらいいからね」

琴葉「たいやきのアイスって普通にあるy熱っ！」

恵美「え？」

琴葉「え？　何、これ？」

恵美「熱かったの？」

琴葉「……ちょっと切ってみるね」

ｺﾞﾎﾟｯｺﾞﾎﾟｯ

琴葉恵美「……」

エレナ「作った人からのコメントだヨ。『ホットでもきっとおいしいです！』」

琴葉「紗代子ちゃん、限度があるよ」

恵美「そうだね。沸騰してるみたいなのは流石に」

琴葉「……そろそろ冷めたかな？」

恵美「アイスに対して言うことじゃない気はするけどね」

琴葉「いただきます……うん、味はいいかな」

恵美「良かったねー。何点？」

琴葉「……6点かな。やっぱりアイスは冷たい方が良いよ」

恵美「ということで、紗代子は暫定1位！」

琴葉「誰が作ったかは秘密じゃなかったの？」

恵美「もういいかなって」

恵美「エレナ、次よろしく！」

エレナ「コトハ、どうぞ♪」

恵美「サンドイッチだね」

琴葉「これは美也ね」

エレナ「『バニラ、レモン、トマトのアイスがはさまってますよ～。BLTサンドです～』だって！」

恵美「おお～、凝ってるねー」

琴葉「バニラはVだけどね……いただきます」

恵美「どう？」

琴葉「……うん。おいし……うん」

恵美「どうしたの？」

琴葉「多分、バラバラで食べた方がおいしいかな」

恵美「何となくわかるよ」

琴葉「アイディアは面白いと思うから、違う組み合わせで楽しみたいかな」

恵美「BLTに拘らなかったら良かったかもね。何点？」

琴葉「Vだし……今後に期待ってことで、7点かな」

恵美「おっ、美也が暫定1位！」

恵美「エレナ、次よろしく！」

エレナ「はい、コトハ、気をつけてネ！」

琴葉「……え？」

恵美「これ、もしかして……」

エレナ「『琴葉ちゃんのだ～い好きな、しじみ汁を混ぜてみたよ♪　めしあがれ♪』だって！」

恵美「今のイントネーションが合ってるとしたら……」

エレナ「あ、あと、『カラは食べちゃダメだよ』だって！」

琴葉「麗花さん、何してくれてるんですか……」

恵美「ま、まぁ、バケツもあるから。とりあえず食べてみて」

琴葉「いただきます……」

恵美「……どう？　意外においしかったり？」

琴葉「……バニラの甘さと、しじみ汁のしょっぱさが、絶妙にマッチしてない」

恵美「だよね。何点？」

琴葉「……3点」

恵美「残念！」

恵美「エレナ、次よろしく！」

エレナ「はい、コトハ、どうぞ♪」

琴葉「えっと？」

恵美「……多分、抹茶アイスだね」

琴葉「私の知ってる抹茶アイスじゃないけどね」

エレナ「『喫茶店の飲み物を参考にしました。きっとこちらの方がおいしいでしゅ！』だって！」

恵美「なるほど、クリームメロンソーダね」

琴葉「少し違和感あるけど……いただきます」

恵美「ちゃんと容器を回してエラいねー。味はどう？」

琴葉「うん。おいしいよ」

恵美「おっ！　良かったねー！」

琴葉「抹茶の温度も低めなのが良かったかな。普通の抹茶アイスに近い感じ」

恵美「何点？」

琴葉「……最後までバランスよく食べるのは難しそうだから、ちょっと引いて8点かな」

恵美「暫定1位！　エミリー、良かったね！」

琴葉「あ、でも、物販で売るのは難しいかも」

恵美「まぁ、そこは後で考えるとして。エレナ、次、よろしく！」

エレナ「はーい！　コトハ、どうぞ♪」

恵美「……ん？」

琴葉「見た目は普通のバニラアイスだけど……」

エレナ「『絶対においしい選手権と言ったらこれっしょー！』だって！」

恵美「亜美かな？　真美かな？」

琴葉「とりあえず、いただきます……ﾌﾞﾌｯ」

恵美「こ、琴葉？」

琴葉「ｹﾎｯ　ｹﾎｯ　ああ　ｹﾎｯ」

恵美「だだ大丈夫？　ほら、バケツ」

琴葉「だ、大丈夫ｹﾎｯ　……ふぅ」

恵美「何が入ってたの？」

琴葉「……あ、やっぱり、これね」

恵美「これ……フ○スク？」

いかんでしょ....

琴葉「うん……色が近くて、パッと見わからなｹﾎｯ」

恵美「だ、大丈夫？」

琴葉「つ、次のもらえる？」

恵美「オッケー、エレナ、よろしく！　あ、ちなみに、何点」

琴葉「い……3点で」

恵美「優しいね」

エレナ「はい、コトハ、どうぞ♪」

琴葉「あ、イチゴかな？　ｹﾎｯ　いただきます」

エレナ「コメント聞かなくていいノ？」

恵美「先に食べちゃったねー。琴葉、どう？」

琴葉「……」

恵美「琴葉？」

琴葉「ｷｭｰ」ﾊﾞﾀﾝ

恵美「琴葉！？　琴葉ー！？」

……

……

琴葉「……」ﾊﾟﾁｯ

恵美「琴葉が起きた！」

エレナ「良かったヨ！」

恵美「ねぇ、大丈夫？」

琴葉「……ええ」

恵美「ごめんね、琴葉。先に言っておけば、心の準備も出来たはずなのに……」

エレナ「ワタシも、ちゃんとコメントを言っておけば、気づいてたよネ……」

琴葉「大丈夫よ。ちょっとびっくりしただけ。だから……」

琴葉「頭を上げて、海美ちゃん」

高坂海美「すみませんでしたやよちゃんこわいもうしませんm(__)m」

おわり

女子力アイスでした。

琴葉、誕生日おめでとう！

完結報告してきます。

女子力アイスでした。

琴葉、誕生日おめでとう！

完結報告してきます。