1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:08:36.03 :Z4pkIzXCo
・モバマスSS
・半分くらい地の文
●一ノ瀬志希
http://i.imgur.com/U7KTAFU.jpg
・モバマスSS
・半分くらい地の文
●一ノ瀬志希
http://i.imgur.com/U7KTAFU.jpg
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:09:02.31 :c0j3wDTJo
期待
期待
3: ◆Freege5emM:2014/11/30(日) 22:09:24.10 :Z4pkIzXCo
惚れ薬かー。
あったら、オモシロイかもね!
惚れ薬かー。
あったら、オモシロイかもね!
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:10:12.99 :Z4pkIzXCo
地方ロケの帰り道。あたしとプロデューサーは、営業車のセダンで二人きり。
高速道路は、どこかで事故でも起きたのか、ひどい渋滞になっていた。
「ねーねー、もしかしなくてもお疲れ? 志希ちゃんが運転代わったげよーか?」
プロデューサーに提案してみたら、バッサリ却下されちゃったー。
ちょっとソレどーゆー反応? そりゃあ日本ではあんま運転してないけど、
あたしのハンドルさばきがそんなに心配か!
「どうせあたしも、今夜は事務所の仮眠室借りるし、少しぐらいあたしに任せて寝ときなよー。
最近みんな調子いいから、キミの忙しさも一段とスゴイことになってて、あたしも迂闊に失踪できなくなったぐらいだし」
と提案してみたけど、プロデューサーは運転席をどく気配がない。
アイドルが運転してて万が一事故ったとしたら、過失ゼロでも面倒臭いんだと。
ちょっとはあたしに甘えて欲しいんだけど、まぁ許す。今日の志希ちゃんはゴキゲンなんだー。
「退屈かってー? 退屈ですよーもう。隣にいるのがキミじゃなかったら、即オサラバだね!」
隣にいるのがプロデューサーでも、他の日だったら、
クルマのなかを転げまわるぐらいはしちゃってたかもね。
でも、あたしは全然退屈じゃないよ。
これからやろうとする実験のせいで、心臓がドキドキして仕方がないんだ。
地方ロケの帰り道。あたしとプロデューサーは、営業車のセダンで二人きり。
高速道路は、どこかで事故でも起きたのか、ひどい渋滞になっていた。
「ねーねー、もしかしなくてもお疲れ? 志希ちゃんが運転代わったげよーか?」
プロデューサーに提案してみたら、バッサリ却下されちゃったー。
ちょっとソレどーゆー反応? そりゃあ日本ではあんま運転してないけど、
あたしのハンドルさばきがそんなに心配か!
「どうせあたしも、今夜は事務所の仮眠室借りるし、少しぐらいあたしに任せて寝ときなよー。
最近みんな調子いいから、キミの忙しさも一段とスゴイことになってて、あたしも迂闊に失踪できなくなったぐらいだし」
と提案してみたけど、プロデューサーは運転席をどく気配がない。
アイドルが運転してて万が一事故ったとしたら、過失ゼロでも面倒臭いんだと。
ちょっとはあたしに甘えて欲しいんだけど、まぁ許す。今日の志希ちゃんはゴキゲンなんだー。
「退屈かってー? 退屈ですよーもう。隣にいるのがキミじゃなかったら、即オサラバだね!」
隣にいるのがプロデューサーでも、他の日だったら、
クルマのなかを転げまわるぐらいはしちゃってたかもね。
でも、あたしは全然退屈じゃないよ。
これからやろうとする実験のせいで、心臓がドキドキして仕方がないんだ。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:10:59.39 :Z4pkIzXCo
事務所についてから、さっさとあたしを仮眠室に送り込んで帰ろうとするプロデューサーを、
『お茶ぐらい付き合ってよー!』と引き止める。
プロデューサーったら、あたしと二人きりになるのを意識しちゃってる。
だから、ここは事務所だってのに、無理に帰ろうとするんだ。
プロデューサーはそれを隠そうとして、もっともらしい理屈を振り回しるけど、
口調だの顔色だの、必死さが露骨に出てバレバレだよ。
「ところでさ、キミにちょっと見て欲しいモノがあるんだ」
あたしも、テンションが普段より高くなって、おかしいとか思われてるかな?
こんな深夜までプロデューサーと一緒にいられるなんて、珍しいから。
「んっふふー♪ オモシロ過ぎて、キミの眠気もぶっ飛びそうなシロモノだよ!」
あたしは、どれだけアタマで結果を予想出来ていても、一度は自分で実験する。
クスリ――い、いや、間違えた、香水だよ? 香水はね、試さなきゃわからないもの。
自分でも分からないからイイ、退屈しない。
ヒトのココロもね、けっきょく試さなきゃわからないと思う。
ただ香水と違って、相手がいるから、一度試したら、二度目は条件が変わってしまう。
ヒトのココロを試すのに、やり直しは利かない。
「じゃーん! 志希ちゃん謹製の惚れ薬~♪」
それでも、あたしは知りたいね。
キミと……あと、あたしの、本当の気持ち。
よく、おとぎ話とかでさ、惚れ薬を手に入れて、
スキなヒトを惚れさせたコが、後になって悩んだりするよね。
相手は自分の魅力じゃなく、たまたま手に入れたクスリに惚れてるだけなんじゃないかって。
でも、あたしはそーゆー悩み、無縁だね♪
事務所についてから、さっさとあたしを仮眠室に送り込んで帰ろうとするプロデューサーを、
『お茶ぐらい付き合ってよー!』と引き止める。
プロデューサーったら、あたしと二人きりになるのを意識しちゃってる。
だから、ここは事務所だってのに、無理に帰ろうとするんだ。
プロデューサーはそれを隠そうとして、もっともらしい理屈を振り回しるけど、
口調だの顔色だの、必死さが露骨に出てバレバレだよ。
「ところでさ、キミにちょっと見て欲しいモノがあるんだ」
あたしも、テンションが普段より高くなって、おかしいとか思われてるかな?
こんな深夜までプロデューサーと一緒にいられるなんて、珍しいから。
「んっふふー♪ オモシロ過ぎて、キミの眠気もぶっ飛びそうなシロモノだよ!」
あたしは、どれだけアタマで結果を予想出来ていても、一度は自分で実験する。
クスリ――い、いや、間違えた、香水だよ? 香水はね、試さなきゃわからないもの。
自分でも分からないからイイ、退屈しない。
ヒトのココロもね、けっきょく試さなきゃわからないと思う。
ただ香水と違って、相手がいるから、一度試したら、二度目は条件が変わってしまう。
ヒトのココロを試すのに、やり直しは利かない。
「じゃーん! 志希ちゃん謹製の惚れ薬~♪」
それでも、あたしは知りたいね。
キミと……あと、あたしの、本当の気持ち。
よく、おとぎ話とかでさ、惚れ薬を手に入れて、
スキなヒトを惚れさせたコが、後になって悩んだりするよね。
相手は自分の魅力じゃなく、たまたま手に入れたクスリに惚れてるだけなんじゃないかって。
でも、あたしはそーゆー悩み、無縁だね♪
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:11:42.65 :Z4pkIzXCo
「ねーねー、話だけでも聞いて欲しいなー。これはヒトのココロをキュンキュンさせちゃうフレグランス!
あたしがこいつをシュッ! とひと噴きしたら……もう、ねぇ?」
あたしの手のひらには、プラスチック製のスプレー詰め替え容器と、
そのなかでサラサラと揺れる無色の液体。それを見せたけど、プロデューサーの反応は芳しくない。
「そうだね。キミの言うこと、もっともだよ。ヒトのココロは難しいもんねー。
あたし、香水とか科学実験は得意だけど、ココロは比較的ニガテ分野かも、なんて思ってるし」
ま、プロデューサーと出会うまで『ニガテ』って語義を実感したコトなかったけど。
「いくらあたしでもねー、最初っからカケラもない好意を、クスリで作れるとは思ってないよー」
クスリは、試せば分かる。試すまで、何が起こるか分からない。
「でも例えば……既に抱いている好意を、もっともーっと強くしちゃうなんてシロモノだったら?」
ヒトのココロも、試さなきゃ分かりっこない。
「さ~て、この惚れ薬、試してみたいと思わんかね~?」
あたしとプロデューサー、たった一度の実験が始まる。
「あたしは、試したいんだ。今、ココで」
「ねーねー、話だけでも聞いて欲しいなー。これはヒトのココロをキュンキュンさせちゃうフレグランス!
あたしがこいつをシュッ! とひと噴きしたら……もう、ねぇ?」
あたしの手のひらには、プラスチック製のスプレー詰め替え容器と、
そのなかでサラサラと揺れる無色の液体。それを見せたけど、プロデューサーの反応は芳しくない。
「そうだね。キミの言うこと、もっともだよ。ヒトのココロは難しいもんねー。
あたし、香水とか科学実験は得意だけど、ココロは比較的ニガテ分野かも、なんて思ってるし」
ま、プロデューサーと出会うまで『ニガテ』って語義を実感したコトなかったけど。
「いくらあたしでもねー、最初っからカケラもない好意を、クスリで作れるとは思ってないよー」
クスリは、試せば分かる。試すまで、何が起こるか分からない。
「でも例えば……既に抱いている好意を、もっともーっと強くしちゃうなんてシロモノだったら?」
ヒトのココロも、試さなきゃ分かりっこない。
「さ~て、この惚れ薬、試してみたいと思わんかね~?」
あたしとプロデューサー、たった一度の実験が始まる。
「あたしは、試したいんだ。今、ココで」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:12:30.55 :Z4pkIzXCo
プロデューサーは相変わらずわかりやすかった。
妙な呼吸で言葉を途切れさせて、視線が落ち着かなくなって、動揺してるの丸わかり。
えへ、その反応、あたしを意識してるって白状してるようなもんだよ♪
「被験者は、どっちでもいい。キミが引き受けてくれるなら、お願いしたいけど。
キミがイヤなら、あたしが自分に使うよ。あたしは、どっちだって構わないから」
何だ、プロデューサーったらいきなり黙っちゃって。
平静ぶるなら、仕事のときみたいに、小粋な切り返しであたしを笑わせてみなよ。
「このクスリの効能を、一言で説明するならねー、こう……ムラムラ~っと来ちゃいまーす♪
プリミティブな欲求ほど、煽るのも満たすのも簡単・確実だからねー♪
ま、こんな単純な効果だから、元となる好意が芽生えてないと、効かないんだけどさ」
惚れ薬入りのスプレーを指でくるくる回してると、
まるで自分が本当のアルケミストになった気分。
プロデューサーとあたしの運命も、この手でくるくる回ってるのかな。
「だから、このクスリは二人っきりじゃないと、コワくて使えないんだよ。
予定では、キミをあたしのラボにご招待して実験しようかなーって思ってたんだけど……。
実験が楽しみすぎて、いつも持ち歩いてたら、思いがけないチャンス到来! だったから、つい、ね♪」
プロデューサーの視線はあたしにクギ付け。
息を切らして、失踪中のあたしを探し回ってる時みたい。
「ねー、もしキミが実験に協力してくれたとしたら……キミは、どうなっちゃうの?
あまーいお菓子のニオイで誘い込んだ魔女みたいに、パックリといっちゃうのかなー♪」
あたしたちがシンデレラなら、プロデューサーは魔法をかける魔女役。
ってのは、ちょっと安直かな?
プロデューサーは相変わらずわかりやすかった。
妙な呼吸で言葉を途切れさせて、視線が落ち着かなくなって、動揺してるの丸わかり。
えへ、その反応、あたしを意識してるって白状してるようなもんだよ♪
「被験者は、どっちでもいい。キミが引き受けてくれるなら、お願いしたいけど。
キミがイヤなら、あたしが自分に使うよ。あたしは、どっちだって構わないから」
何だ、プロデューサーったらいきなり黙っちゃって。
平静ぶるなら、仕事のときみたいに、小粋な切り返しであたしを笑わせてみなよ。
「このクスリの効能を、一言で説明するならねー、こう……ムラムラ~っと来ちゃいまーす♪
プリミティブな欲求ほど、煽るのも満たすのも簡単・確実だからねー♪
ま、こんな単純な効果だから、元となる好意が芽生えてないと、効かないんだけどさ」
惚れ薬入りのスプレーを指でくるくる回してると、
まるで自分が本当のアルケミストになった気分。
プロデューサーとあたしの運命も、この手でくるくる回ってるのかな。
「だから、このクスリは二人っきりじゃないと、コワくて使えないんだよ。
予定では、キミをあたしのラボにご招待して実験しようかなーって思ってたんだけど……。
実験が楽しみすぎて、いつも持ち歩いてたら、思いがけないチャンス到来! だったから、つい、ね♪」
プロデューサーの視線はあたしにクギ付け。
息を切らして、失踪中のあたしを探し回ってる時みたい。
「ねー、もしキミが実験に協力してくれたとしたら……キミは、どうなっちゃうの?
あまーいお菓子のニオイで誘い込んだ魔女みたいに、パックリといっちゃうのかなー♪」
あたしたちがシンデレラなら、プロデューサーは魔法をかける魔女役。
ってのは、ちょっと安直かな?
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:13:37.85 :Z4pkIzXCo
プロデューサーったら、最初は半信半疑な面持ちだったのに、
もう完全にこのクスリの雰囲気に飲まれてる。
あたしの少し上擦っちゃってるトークを信じちゃってる。
ま、信じてもらっちゃうために、今まで色んなコトしてきたからね。
珍しく、ちゃんと効くクスリを作って差し入れたりとか。
「使っちゃダメーって、んもー。今以外に、いつ使えってゆーの?
他のコたちと一緒の時に使っちゃうとか? そしたら……キミは他のコにも、そうなっちゃうのかな」
プロデューサーは黙っちゃった。
肯定すべきか否定すべきかわかんないみたい。
そういう反応だと、なおさらコレを試さなきゃいけなくなる気がするー。
この実験、ウカウカしてるとできなくなっちゃうし。
キミと一緒にアイドルやってると、退屈を感じるヒマが無かったよ。
気分が乗らない仕事から逃げ出した時でさえ、キミが追いかけてくれると思えば楽しかったよ。
それはタダの興味本位なのか、それとも恋しちゃってるのか。
キミだってね、初対面のあたしに感じるところがあったから、アイドルにしてくれたんでしょ。
あたし、仕事中のキミにいきなり話しかけたもんね。それもニオイがどうだ、とか、変な話で。
そんなこと口走る女を、アイドルとしてスカウトしたってことは……ね。
キミは、じゃれついたりスキ見せたりすると、すぐ反応してくれたよね。
その反応は、プロデューサーとしての範囲を出ないのか、逸脱しちゃってるのか。
あたしの指先一つで、シュシュッ! とやれば、答えが出ちゃう……かもしれないよ?
プロデューサーったら、最初は半信半疑な面持ちだったのに、
もう完全にこのクスリの雰囲気に飲まれてる。
あたしの少し上擦っちゃってるトークを信じちゃってる。
ま、信じてもらっちゃうために、今まで色んなコトしてきたからね。
珍しく、ちゃんと効くクスリを作って差し入れたりとか。
「使っちゃダメーって、んもー。今以外に、いつ使えってゆーの?
他のコたちと一緒の時に使っちゃうとか? そしたら……キミは他のコにも、そうなっちゃうのかな」
プロデューサーは黙っちゃった。
肯定すべきか否定すべきかわかんないみたい。
そういう反応だと、なおさらコレを試さなきゃいけなくなる気がするー。
この実験、ウカウカしてるとできなくなっちゃうし。
キミと一緒にアイドルやってると、退屈を感じるヒマが無かったよ。
気分が乗らない仕事から逃げ出した時でさえ、キミが追いかけてくれると思えば楽しかったよ。
それはタダの興味本位なのか、それとも恋しちゃってるのか。
キミだってね、初対面のあたしに感じるところがあったから、アイドルにしてくれたんでしょ。
あたし、仕事中のキミにいきなり話しかけたもんね。それもニオイがどうだ、とか、変な話で。
そんなこと口走る女を、アイドルとしてスカウトしたってことは……ね。
キミは、じゃれついたりスキ見せたりすると、すぐ反応してくれたよね。
その反応は、プロデューサーとしての範囲を出ないのか、逸脱しちゃってるのか。
あたしの指先一つで、シュシュッ! とやれば、答えが出ちゃう……かもしれないよ?
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:14:15.65 :Z4pkIzXCo
「ねープロデューサー、もう一度確認させてあげるけど……コレは、あたし謹製だから。
他の誰の力も借りていないよ。これでキミを奪ってしまっても、あたし自身が後ろ暗く思うトコロは無いね♪」
あたしのコレはお手製だよ。他のコがバレンタインの本命チョコを作るみたいに、
プレゼントするためマフラーを編むみたいに、気持ちをたーっぷり込めたシロモノだよ。
それって、フツーのプレゼントと同じじゃないかな?
「ま、受け取ってくれないなら、さっき言った通り、あたし自身で使っちゃうから。
もちろん今ココで、よ♪ キミと二人きりで、邪魔の入らなそーなシーンじゃないとダメだからねー」
ふふ、焦ってる焦ってる。でも、あたしも頭が最高潮だよ。
キミとあたしと、どっちの方がドキドキしてるかな。
「キミはどっちを選ぶかな……って聞きたいのはヤマヤマだけど、志希ちゃんは、もー待てません!」
「ねープロデューサー、もう一度確認させてあげるけど……コレは、あたし謹製だから。
他の誰の力も借りていないよ。これでキミを奪ってしまっても、あたし自身が後ろ暗く思うトコロは無いね♪」
あたしのコレはお手製だよ。他のコがバレンタインの本命チョコを作るみたいに、
プレゼントするためマフラーを編むみたいに、気持ちをたーっぷり込めたシロモノだよ。
それって、フツーのプレゼントと同じじゃないかな?
「ま、受け取ってくれないなら、さっき言った通り、あたし自身で使っちゃうから。
もちろん今ココで、よ♪ キミと二人きりで、邪魔の入らなそーなシーンじゃないとダメだからねー」
ふふ、焦ってる焦ってる。でも、あたしも頭が最高潮だよ。
キミとあたしと、どっちの方がドキドキしてるかな。
「キミはどっちを選ぶかな……って聞きたいのはヤマヤマだけど、志希ちゃんは、もー待てません!」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/11/30(日) 22:15:16.01 :Z4pkIzXCo
あたしとプロデューサーの間に、ミストがひと噴き。
プロデューサーの顔が、一瞬だけ飛沫の向こうに消える。
それは部屋の明かりでキラキラしながら舞って、部屋の空気に溶けて消えた。
「なんてね。タダの、お水だよコレ。ガッカリした?」
キミはあたしから退屈を奪ってしまった。
代わりに、退屈よりも少しだけ苦しく、退屈より遥かに切ないモノをあたしにくれた。
キミにも、あたしからそれを分けてあげたい。
「んん? おかしいぞ、ただのお水なのにムラムラしちゃってるっ!?
キミとあたしの化学反応で、コレが惚れ薬に変わっちゃったのかもね♪」
キミには、他の誰でもなく、このあたしからそれを受け取って欲しいから。
(おしまい)
読んでくれた人どうも。
あたしとプロデューサーの間に、ミストがひと噴き。
プロデューサーの顔が、一瞬だけ飛沫の向こうに消える。
それは部屋の明かりでキラキラしながら舞って、部屋の空気に溶けて消えた。
「なんてね。タダの、お水だよコレ。ガッカリした?」
キミはあたしから退屈を奪ってしまった。
代わりに、退屈よりも少しだけ苦しく、退屈より遥かに切ないモノをあたしにくれた。
キミにも、あたしからそれを分けてあげたい。
「んん? おかしいぞ、ただのお水なのにムラムラしちゃってるっ!?
キミとあたしの化学反応で、コレが惚れ薬に変わっちゃったのかもね♪」
キミには、他の誰でもなく、このあたしからそれを受け取って欲しいから。
(おしまい)
読んでくれた人どうも。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/12/01(月) 02:25:26.61 :U0VswyLVO
乙
最高だった
最高だった