1: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:00:46.17 :hYf3LXI1o
提督「暁!朗報だぞ!」バァン
暁「わわ、びっくりした…急になんなのよぅ」
提督「改二だ改二!駆逐艦暁の改二がついに解禁されるって大本営からの通達だ!」
暁「えっ…!ほ、ほんと!?」パァ
提督「よかったなあ、ずっと響のことをうらやましがってたもんな」ナデナデ
暁「そ、そんなことないし…ってさりげなく頭なでないでー!」
提督「おっと、つい…んで、詳細は近日中に連絡来るだろうから少し待っててくれ。練度は…まあ暁なら心配ないな」
暁「とーぜんよ!」フン
提督「じゃ、確かに伝えたぞ」
暁「えへへ…司令官、暁が急に魅力的なレディーになってもびっくりしないでよね!」
提督「はいはい、楽しみにしてるよ」ナデナデ
暁「だからなでるなー!」
暁(ついに改二かあ…改二といえば成長、成長といえばレディー!)
暁(響も他の子たちも、改二になったらどことなく大人っぽくなった…きっと私だって)
暁(レディーになるために地道な努力を続けてきたけど、これで一気に素敵なレディーになれるはず…♪)
提督「暁!朗報だぞ!」バァン
暁「わわ、びっくりした…急になんなのよぅ」
提督「改二だ改二!駆逐艦暁の改二がついに解禁されるって大本営からの通達だ!」
暁「えっ…!ほ、ほんと!?」パァ
提督「よかったなあ、ずっと響のことをうらやましがってたもんな」ナデナデ
暁「そ、そんなことないし…ってさりげなく頭なでないでー!」
提督「おっと、つい…んで、詳細は近日中に連絡来るだろうから少し待っててくれ。練度は…まあ暁なら心配ないな」
暁「とーぜんよ!」フン
提督「じゃ、確かに伝えたぞ」
暁「えへへ…司令官、暁が急に魅力的なレディーになってもびっくりしないでよね!」
提督「はいはい、楽しみにしてるよ」ナデナデ
暁「だからなでるなー!」
暁(ついに改二かあ…改二といえば成長、成長といえばレディー!)
暁(響も他の子たちも、改二になったらどことなく大人っぽくなった…きっと私だって)
暁(レディーになるために地道な努力を続けてきたけど、これで一気に素敵なレディーになれるはず…♪)
2: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:09:19.02 :hYf3LXI1o
~1週間後~
シュゥ…
暁「………」
提督「改装完了…暁、改めて改二おめでとう!」
暁「え、あ…うん…」
提督「なんだか凛々しくなったな。探照灯もカッコイイぞ」
提督(あっ、しまった。カッコイイとかじゃなくレディーらしいとか言わないと機嫌を損ねるかも…)
暁「ありがとう…」ボー
提督「……?どうした、ぼーっとして。どこか不具合でもあったか?」
暁「ち、違う違う!感動を噛みしめてたのよ!」
提督「あー、長いこと待ち望んでたもんな、うんうん。改二になった気分はどうだ?」
暁「え!?えーっと、そうね!と、とってもレディーになった気がするわ!」
提督「そ、そうか…よかったな。これからも頼りにしてるぞ」
提督(少し様子が変な気もするが、暁が満足ならそれでいいか)
暁(か、改装前と変わった気がしないなんて言えない…このままじゃ司令官をがっかりさせちゃう…)
暁「し、司令官!」
提督「なんだ?」
暁「え、えと…その…」
暁(レディーっぽいこと言わなきゃ…レディーっぽいこと…)
暁「こ、これから午後のティータイムなんていかがかしらっ!」
提督「お、いいな。ちょうど出張に行った時の土産もあるし一緒に食べよう」
暁「え、ええ、それじゃ行きましょ。私がおいしいお茶を淹れてあげるわ」
暁(ふ~…セーフかな?でも、油断しちゃだめね。しっかりレディーしないと!)
~1週間後~
シュゥ…
暁「………」
提督「改装完了…暁、改めて改二おめでとう!」
暁「え、あ…うん…」
提督「なんだか凛々しくなったな。探照灯もカッコイイぞ」
提督(あっ、しまった。カッコイイとかじゃなくレディーらしいとか言わないと機嫌を損ねるかも…)
暁「ありがとう…」ボー
提督「……?どうした、ぼーっとして。どこか不具合でもあったか?」
暁「ち、違う違う!感動を噛みしめてたのよ!」
提督「あー、長いこと待ち望んでたもんな、うんうん。改二になった気分はどうだ?」
暁「え!?えーっと、そうね!と、とってもレディーになった気がするわ!」
提督「そ、そうか…よかったな。これからも頼りにしてるぞ」
提督(少し様子が変な気もするが、暁が満足ならそれでいいか)
暁(か、改装前と変わった気がしないなんて言えない…このままじゃ司令官をがっかりさせちゃう…)
暁「し、司令官!」
提督「なんだ?」
暁「え、えと…その…」
暁(レディーっぽいこと言わなきゃ…レディーっぽいこと…)
暁「こ、これから午後のティータイムなんていかがかしらっ!」
提督「お、いいな。ちょうど出張に行った時の土産もあるし一緒に食べよう」
暁「え、ええ、それじゃ行きましょ。私がおいしいお茶を淹れてあげるわ」
暁(ふ~…セーフかな?でも、油断しちゃだめね。しっかりレディーしないと!)
3: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:18:28.30 :hYf3LXI1o
提督「………」ゴク
暁「………」ドキドキ
提督「……うん、美味い」カチャ
暁(やった!大成功!)パァ
提督「暁って紅茶を淹れるの得意だったっけ?そんなイメージ無かったんだが」
暁「ふふふ…えーと…なんだっけ…そう、能ある鷹が爪を隠してただけよ!」
提督「へえ…やるなあ」
暁(金剛さんに教えてもらったんだけどね…そのあと何回も練習したし)
提督「そうだ、これが例の佐世保土産のカステラな」
暁「わあ!おいしそ…!」ハッ
提督「?」
暁「ご、ごほん…おいしそうね。いただきます」
提督(どうもさっきから暁の振る舞いに違和感があるな。抑え気味というか…どうしたんだ?)
暁「………」パクッ
提督「どうだ?有名店の味は」
暁「おーいしい!なにこれこれすっごくおいしいわ!」キラキラ
提督(あ、いつもの暁に戻った)
提督「………」ゴク
暁「………」ドキドキ
提督「……うん、美味い」カチャ
暁(やった!大成功!)パァ
提督「暁って紅茶を淹れるの得意だったっけ?そんなイメージ無かったんだが」
暁「ふふふ…えーと…なんだっけ…そう、能ある鷹が爪を隠してただけよ!」
提督「へえ…やるなあ」
暁(金剛さんに教えてもらったんだけどね…そのあと何回も練習したし)
提督「そうだ、これが例の佐世保土産のカステラな」
暁「わあ!おいしそ…!」ハッ
提督「?」
暁「ご、ごほん…おいしそうね。いただきます」
提督(どうもさっきから暁の振る舞いに違和感があるな。抑え気味というか…どうしたんだ?)
暁「………」パクッ
提督「どうだ?有名店の味は」
暁「おーいしい!なにこれこれすっごくおいしいわ!」キラキラ
提督(あ、いつもの暁に戻った)
4: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:26:19.86 :hYf3LXI1o
暁「ごちそうさまでした!」
提督「ん?カステラもういいのか?まだ暁の分けっこう残ってるじゃないか」
暁「うん、すっごくおいしかったから、妹たちにも分けてあげるの!」
提督「ああ、なるほど…」
暁「じゃあこれ部屋に持っていくから、またあとでね!」ダッ
提督「おいおい、急ぎすぎてこけるなよー」
暁「こっけなーいもーん!」
タッタッタッ…
暁(えへへ…みんな喜んでくれるかな?)ワクワク
暁「………」ハッ
暁(し、しまった!カステラのあまりのおいしさにレディーをすっかり忘れてたー!)ガーン
暁(前半までは完璧だったはずなのに…ど、どうしよう…改二になっても中身が変わってないことバレてないかな)
暁(……でも、やっちゃったものは仕方ないわね。今からでもしっかりレディーすれば取り返しはつく!……はず!)
暁(とりあえず今はこれを届けよーっと…)
… … … … … …
暁「ただいま…」
提督「おかえり、響たちは喜んでたか?」
暁「この時間、あの子たち遠征だったわ…」ガク
提督「そ、そうだったっけか…」
暁「ごちそうさまでした!」
提督「ん?カステラもういいのか?まだ暁の分けっこう残ってるじゃないか」
暁「うん、すっごくおいしかったから、妹たちにも分けてあげるの!」
提督「ああ、なるほど…」
暁「じゃあこれ部屋に持っていくから、またあとでね!」ダッ
提督「おいおい、急ぎすぎてこけるなよー」
暁「こっけなーいもーん!」
タッタッタッ…
暁(えへへ…みんな喜んでくれるかな?)ワクワク
暁「………」ハッ
暁(し、しまった!カステラのあまりのおいしさにレディーをすっかり忘れてたー!)ガーン
暁(前半までは完璧だったはずなのに…ど、どうしよう…改二になっても中身が変わってないことバレてないかな)
暁(……でも、やっちゃったものは仕方ないわね。今からでもしっかりレディーすれば取り返しはつく!……はず!)
暁(とりあえず今はこれを届けよーっと…)
… … … … … …
暁「ただいま…」
提督「おかえり、響たちは喜んでたか?」
暁「この時間、あの子たち遠征だったわ…」ガク
提督「そ、そうだったっけか…」
5: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:35:13.34 :hYf3LXI1o
暁(はっ…いけない、がっくりしてる場合じゃないわ。司令官にレディーらしさをアピールしなきゃ…)
暁(紅茶の次は…うーんと…あ!あれなら!)
暁「司令官、耳かきしてあげる!」
提督「と、唐突だな…」
暁(雷が電にやってあげてるのを見て、雷のレディー力の高さを思い知ったのよね…これはポイント高いわ)
暁「いいからいいから、ここに頭のせて?」ポンポン
提督「まあいいか…じゃあお言葉に甘えて。よっと…」
暁「ふふ…私が司令官を見降ろすなんて新鮮ね」
提督「そりゃーな…それより重くないか?」
暁「へーきへーき。耳かき準備よーし…いくわよ、動かないでね」シャキーン
提督「その耳かき棒はどっから出てきたんだ」
暁「レディーの秘密よ」
提督「さいですか…」
暁「………」コリコリ
提督「無理して細かくやらなくていいからな」
暁「ひどいわねー、絶対に傷つけたりしないわよ」コリコリ
提督「そ、そういう意味じゃなくてな…」
暁「別にいいわ、司令官の気持ちもわかるし…」コリコリ
提督「………」
提督(暁、言うだけのことはあるな。なかなか…いや、かなりうまいかも)
暁(響に協力してもらって、たくさん練習したもんね。耳かきはお手のものよ♪)
暁(はっ…いけない、がっくりしてる場合じゃないわ。司令官にレディーらしさをアピールしなきゃ…)
暁(紅茶の次は…うーんと…あ!あれなら!)
暁「司令官、耳かきしてあげる!」
提督「と、唐突だな…」
暁(雷が電にやってあげてるのを見て、雷のレディー力の高さを思い知ったのよね…これはポイント高いわ)
暁「いいからいいから、ここに頭のせて?」ポンポン
提督「まあいいか…じゃあお言葉に甘えて。よっと…」
暁「ふふ…私が司令官を見降ろすなんて新鮮ね」
提督「そりゃーな…それより重くないか?」
暁「へーきへーき。耳かき準備よーし…いくわよ、動かないでね」シャキーン
提督「その耳かき棒はどっから出てきたんだ」
暁「レディーの秘密よ」
提督「さいですか…」
暁「………」コリコリ
提督「無理して細かくやらなくていいからな」
暁「ひどいわねー、絶対に傷つけたりしないわよ」コリコリ
提督「そ、そういう意味じゃなくてな…」
暁「別にいいわ、司令官の気持ちもわかるし…」コリコリ
提督「………」
提督(暁、言うだけのことはあるな。なかなか…いや、かなりうまいかも)
暁(響に協力してもらって、たくさん練習したもんね。耳かきはお手のものよ♪)
6: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:44:54.99 :hYf3LXI1o
暁「……はい、終わり!」
提督「ありがとうな、すごくすっきりした気分だ」
暁「えへへ…」
提督「今度は交代して、俺が暁の耳かきしてやろうか」
暁「え!?」
提督「あ、その目は俺が下手だと思ってるな?意外とうまいんだぞ」
暁「そ、そーなんだ…へー…」
暁(そういう心配してるんじゃなくって…耳かきしてあげてはい終わり!のほうがレディーっぽくて素敵だと思ったのにぃ…)
提督「別に嫌ならいいけど…もしかして昨日耳かきしたばかりだったとかか?」
暁「う、ううん!そういうわけじゃないの。そうね、お願いするわ」
暁(殿方の提案を断るのはレディーとしてあるまじき行為…ここは甘んじて受けましょう…)
暁「……はい、終わり!」
提督「ありがとうな、すごくすっきりした気分だ」
暁「えへへ…」
提督「今度は交代して、俺が暁の耳かきしてやろうか」
暁「え!?」
提督「あ、その目は俺が下手だと思ってるな?意外とうまいんだぞ」
暁「そ、そーなんだ…へー…」
暁(そういう心配してるんじゃなくって…耳かきしてあげてはい終わり!のほうがレディーっぽくて素敵だと思ったのにぃ…)
提督「別に嫌ならいいけど…もしかして昨日耳かきしたばかりだったとかか?」
暁「う、ううん!そういうわけじゃないの。そうね、お願いするわ」
暁(殿方の提案を断るのはレディーとしてあるまじき行為…ここは甘んじて受けましょう…)
7: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 17:57:32.19 :hYf3LXI1o
提督「………」コリコリ
暁「ほんとにうまいわね…」
提督「たまにせがんでくる奴らがいるからなー、付き合ってるうちになんだかんだ上達してしまったんだ」
暁「ふーん…」
提督「暁ほどじゃないだろうけどな。痛かったら言ってくれよ」コリコリ
暁「うん…」
暁(司令官の膝枕、安心する…)スゥ
… … … … … …
暁「……んー」パチ
提督「ん、目ぇ覚めたか。おはよう暁」
暁「しれーかん?あれぇ…なんで?」ボケー
提督「俺が耳かきしてやってたら、いつの間にか寝てたんだよ」
暁「ふぇ…?みみかき…?」
提督(耳かきしてもらいながら寝るって地味にすごい気がするが)
暁「……あっ!」
提督「思い出したか?」
暁「わわっ…ご、ごめんなさい!」ワタワタ
提督「いや、別に謝られるようなことでもないが…」
暁(ま、また司令官の前でレディーらしからぬことを…!これは本気でまずいわ)
提督「………」コリコリ
暁「ほんとにうまいわね…」
提督「たまにせがんでくる奴らがいるからなー、付き合ってるうちになんだかんだ上達してしまったんだ」
暁「ふーん…」
提督「暁ほどじゃないだろうけどな。痛かったら言ってくれよ」コリコリ
暁「うん…」
暁(司令官の膝枕、安心する…)スゥ
… … … … … …
暁「……んー」パチ
提督「ん、目ぇ覚めたか。おはよう暁」
暁「しれーかん?あれぇ…なんで?」ボケー
提督「俺が耳かきしてやってたら、いつの間にか寝てたんだよ」
暁「ふぇ…?みみかき…?」
提督(耳かきしてもらいながら寝るって地味にすごい気がするが)
暁「……あっ!」
提督「思い出したか?」
暁「わわっ…ご、ごめんなさい!」ワタワタ
提督「いや、別に謝られるようなことでもないが…」
暁(ま、また司令官の前でレディーらしからぬことを…!これは本気でまずいわ)
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 17:59:13.52 :qOEM1FKwO
あら可愛い
9: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:09:11.39 :hYf3LXI1o
暁「司令官!」ビシッ
提督「お、おう?」
暁「司令官の今日の夕食は、この暁が作ってあげるわ!」
提督「また藪から棒に…」
暁「腕によりをかけて作るから、ねっ、ねっ!」
提督「あー、うん…じゃあ頼むよ」
暁「任せてちょうだい!」
暁(よし、手料理という最強の一手で一発逆転よ!)
… … … … … …
提督(遅いなー…包丁で怪我とかしてないといいけど)
提督(様子を見に行くべきなんだろうか…でも、そんなことしたら怒らせてしまうかもなあ)
ガチャ
暁「お、お待たせ!」
提督「おお、来た来た」
暁「ごめんなさい、遅くなっちゃって…お腹空いたよね」
提督「ははは…まあな。でもおかげで暁の料理を最大限に堪能できるよ」
暁(あうー…一度に複数の料理をするのがこんなに難しいなんて。今までは一品ずつ練習してたから知らなかったわ…)
暁「それじゃあ…はい、遅くなった分、お腹いっぱい食べてね」カチャ
提督「こ、これは…!?」
提督(ご飯、味噌汁、肉じゃが、焼き魚…どこからどう見ても和定食だ。てっきりまたあの甘口カレーが出てくると思っていたのに)
暁(ふふーん…驚いてるわね!龍鳳さんとか、綾波ちゃんとか…他にも料理上手な人たちに色々教えてもらった甲斐があったわ)
暁「司令官!」ビシッ
提督「お、おう?」
暁「司令官の今日の夕食は、この暁が作ってあげるわ!」
提督「また藪から棒に…」
暁「腕によりをかけて作るから、ねっ、ねっ!」
提督「あー、うん…じゃあ頼むよ」
暁「任せてちょうだい!」
暁(よし、手料理という最強の一手で一発逆転よ!)
… … … … … …
提督(遅いなー…包丁で怪我とかしてないといいけど)
提督(様子を見に行くべきなんだろうか…でも、そんなことしたら怒らせてしまうかもなあ)
ガチャ
暁「お、お待たせ!」
提督「おお、来た来た」
暁「ごめんなさい、遅くなっちゃって…お腹空いたよね」
提督「ははは…まあな。でもおかげで暁の料理を最大限に堪能できるよ」
暁(あうー…一度に複数の料理をするのがこんなに難しいなんて。今までは一品ずつ練習してたから知らなかったわ…)
暁「それじゃあ…はい、遅くなった分、お腹いっぱい食べてね」カチャ
提督「こ、これは…!?」
提督(ご飯、味噌汁、肉じゃが、焼き魚…どこからどう見ても和定食だ。てっきりまたあの甘口カレーが出てくると思っていたのに)
暁(ふふーん…驚いてるわね!龍鳳さんとか、綾波ちゃんとか…他にも料理上手な人たちに色々教えてもらった甲斐があったわ)
10: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:17:38.72 :hYf3LXI1o
暁「どうしたの?早く食べてよ」ニコニコ
提督「あ、ああ。いただきま――」
ぐ~…
暁「………」
提督「……今のは俺じゃないぞ」
暁「………」
提督「そういえば、暁の分は?まだ食ってないようだが」
暁「み、味噌汁なら鍋に残ってるわ」
提督「他は?」
暁「に、肉じゃがも…ちょっとあるし」
提督「………」
暁「………」
提督「……これ、ふたりで分けて食べようか」
暁「べ、別にいいわ。食堂で食べるから」
提督「この時間、もう閉まってるぞ」
ぐ~…
暁「………」
提督「………」
暁「い、いただきます…」
暁(司令官にお腹いっぱい食べて欲しかったのに…もー、暁のばかぁ…)
暁「どうしたの?早く食べてよ」ニコニコ
提督「あ、ああ。いただきま――」
ぐ~…
暁「………」
提督「……今のは俺じゃないぞ」
暁「………」
提督「そういえば、暁の分は?まだ食ってないようだが」
暁「み、味噌汁なら鍋に残ってるわ」
提督「他は?」
暁「に、肉じゃがも…ちょっとあるし」
提督「………」
暁「………」
提督「……これ、ふたりで分けて食べようか」
暁「べ、別にいいわ。食堂で食べるから」
提督「この時間、もう閉まってるぞ」
ぐ~…
暁「………」
提督「………」
暁「い、いただきます…」
暁(司令官にお腹いっぱい食べて欲しかったのに…もー、暁のばかぁ…)
11: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:26:49.27 :hYf3LXI1o
提督「――ごちそうさまでした」
暁「……でした」ズーン
提督「なんでそんなに暗くなってるんだよ。うまくできてたじゃないか」
暁「慰めなんていいわよ…野菜は火がちゃんと通ってなくて固かったし、魚は少し焼きすぎて焦げてたし…」
提督「いや、俺はそれでも」
暁「料理だけじゃないもん…」
提督「暁…?」
暁「……今日はずっとレディーらしく振る舞おうとがんばってたのに、ぜんぜんうまくいかない」
暁「実は、改二になっても中身はぜんぜん変わってないの。変わってないって司令官に気付かれないようにがんばったけど…ダメだったの」
提督(え、隠してるつもりだったのか)
暁「レディーらしくって考えれば考えるほど、今の自分との差が…子供な自分がはっきり見えて…」
提督「うーん、暁は充分レディーらしいと思うけどな」
暁「そんなこと…思ってないくせに」グスッ
提督「思ってるさ。それも、今日の暁を見てより確信した」
暁「なによぅ…皮肉のつもり?」
提督(難しい言葉知ってるなあと褒めてやりたいところだが、今は怒らせそうだから我慢しよう)
提督「――ごちそうさまでした」
暁「……でした」ズーン
提督「なんでそんなに暗くなってるんだよ。うまくできてたじゃないか」
暁「慰めなんていいわよ…野菜は火がちゃんと通ってなくて固かったし、魚は少し焼きすぎて焦げてたし…」
提督「いや、俺はそれでも」
暁「料理だけじゃないもん…」
提督「暁…?」
暁「……今日はずっとレディーらしく振る舞おうとがんばってたのに、ぜんぜんうまくいかない」
暁「実は、改二になっても中身はぜんぜん変わってないの。変わってないって司令官に気付かれないようにがんばったけど…ダメだったの」
提督(え、隠してるつもりだったのか)
暁「レディーらしくって考えれば考えるほど、今の自分との差が…子供な自分がはっきり見えて…」
提督「うーん、暁は充分レディーらしいと思うけどな」
暁「そんなこと…思ってないくせに」グスッ
提督「思ってるさ。それも、今日の暁を見てより確信した」
暁「なによぅ…皮肉のつもり?」
提督(難しい言葉知ってるなあと褒めてやりたいところだが、今は怒らせそうだから我慢しよう)
12: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:36:56.80 :hYf3LXI1o
提督「さっきの話から察するに、紅茶と耳かきと料理はレディーをアピールするためにやったんだろ?」
暁「そうだけど…」
提督「どれも一朝一夕ではそううまくいくものじゃない。料理はまだ改善の余地があるが、それでもしっかりこなせた」
提督「その技術はどうやって身に付けたんだ?」
暁「それは…それぞれ、上手な人に教えてもらって…練習して…だけど」
提督「暁、それは暁が暁自身の力で手に入れた力なんだ。すごいことなんだよ」
暁「そう…かな」
提督「それと、カステラだ」
暁「カステラ?」
提督「とても美味しそうに食べてたのに、妹たちのことを思って我慢して残した。立派なお姉ちゃんで、とってもレディーだ」
暁「あ、あの子たちの喜ぶ顔が見たかっただけよ。そんな特別なことじゃ…」
提督「特別なことじゃないって思えるなら、それがレディーの証拠だな」
暁「………」
提督「自分では気づいていないかもしれないが、暁は一歩一歩確実に成長してる」
提督「確かにまだまだ未熟で、お前の理想には届いてないかもしれない」
提督「それでも…目標を持ってそれに向かって努力できる暁は、俺には魅力的なレディーに見えるよ」
暁「司令官…」
提督「さっきの話から察するに、紅茶と耳かきと料理はレディーをアピールするためにやったんだろ?」
暁「そうだけど…」
提督「どれも一朝一夕ではそううまくいくものじゃない。料理はまだ改善の余地があるが、それでもしっかりこなせた」
提督「その技術はどうやって身に付けたんだ?」
暁「それは…それぞれ、上手な人に教えてもらって…練習して…だけど」
提督「暁、それは暁が暁自身の力で手に入れた力なんだ。すごいことなんだよ」
暁「そう…かな」
提督「それと、カステラだ」
暁「カステラ?」
提督「とても美味しそうに食べてたのに、妹たちのことを思って我慢して残した。立派なお姉ちゃんで、とってもレディーだ」
暁「あ、あの子たちの喜ぶ顔が見たかっただけよ。そんな特別なことじゃ…」
提督「特別なことじゃないって思えるなら、それがレディーの証拠だな」
暁「………」
提督「自分では気づいていないかもしれないが、暁は一歩一歩確実に成長してる」
提督「確かにまだまだ未熟で、お前の理想には届いてないかもしれない」
提督「それでも…目標を持ってそれに向かって努力できる暁は、俺には魅力的なレディーに見えるよ」
暁「司令官…」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 18:42:48.81 :7XL36orJO
下のスレの作者は最悪です。謝るまで書き続けます
【安価】提督「艦娘を惚れさせた後突き放して反応を見たいんだが」4周目の5
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432638530/
下のスレの作者は最悪です。謝るまで書き続けます
【安価】提督「艦娘を惚れさせた後突き放して反応を見たいんだが」4周目の5
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432638530/
14: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:43:59.21 :hYf3LXI1o
暁「……お菓子ひとつで大騒ぎしても?」
提督「ああ」
暁「……耳かきの途中で寝ちゃっても?」
提督「ああ」
暁「……料理に時間かかったうえに、なぜかごちそうする相手と半分こしてても?」
提督「………」
暁「………」
提督「あ、ああ」
暁「なんでそこでつっかかるのよ!」
提督「いや、まあ、うん、それは正直ちょっとアレかなと思ったけど」
暁「こ、こーいうときは最後までしっかり褒めなさいよ!」
提督「すまん、思わず本音が…」
暁「しれーかんのばか!」ポカポカ
提督「あいたたた…ははは、よしよし」ナデナデ
暁「……ばかぁ」ギュ
暁「……お菓子ひとつで大騒ぎしても?」
提督「ああ」
暁「……耳かきの途中で寝ちゃっても?」
提督「ああ」
暁「……料理に時間かかったうえに、なぜかごちそうする相手と半分こしてても?」
提督「………」
暁「………」
提督「あ、ああ」
暁「なんでそこでつっかかるのよ!」
提督「いや、まあ、うん、それは正直ちょっとアレかなと思ったけど」
暁「こ、こーいうときは最後までしっかり褒めなさいよ!」
提督「すまん、思わず本音が…」
暁「しれーかんのばか!」ポカポカ
提督「あいたたた…ははは、よしよし」ナデナデ
暁「……ばかぁ」ギュ
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 18:45:34.03 :YrKHz1qHO
やどかり絵の画風変わりすぎ
やどかり絵の画風変わりすぎ
16: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 18:50:30.79 :hYf3LXI1o
暁(少し、焦ってたのかもしれない)
暁(他の駆逐艦の子たちが次々に改二になって…みんな大人っぽく見えて、置いていかれてる気分になって)
暁(でも…私の目指してるレディーは、特別な力に頼ってなるものじゃなかったのよね)
暁(自分の力で、一歩ずつ…)
暁「………」ジー
提督「……暁?」
暁(ちゃんと私を見てくれる人がいる。この人のために立派なレディーになりたい。この人のためならがんばれる)
暁「司令官。私、約束する。私自身の力で理想のレディーになってみせる」
提督「……ああ、頑張れ。応援するよ」
暁「だから…その…っ」
暁(少し、焦ってたのかもしれない)
暁(他の駆逐艦の子たちが次々に改二になって…みんな大人っぽく見えて、置いていかれてる気分になって)
暁(でも…私の目指してるレディーは、特別な力に頼ってなるものじゃなかったのよね)
暁(自分の力で、一歩ずつ…)
暁「………」ジー
提督「……暁?」
暁(ちゃんと私を見てくれる人がいる。この人のために立派なレディーになりたい。この人のためならがんばれる)
暁「司令官。私、約束する。私自身の力で理想のレディーになってみせる」
提督「……ああ、頑張れ。応援するよ」
暁「だから…その…っ」
17: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 19:00:27.78 :hYf3LXI1o
―――――――
―――――
―――
―
提督「しかし、びっくりしたな。暁からデートのお誘いなんて」
暁「だ、だからただのレディー修行の一環だってば!一回もデートしたことないなんて、レディーとしてこけんにかかわるもの!」
提督「沽券って…まあいいか。それで、どこに行くんだ?」
暁「そ、そうね…まずはお洋服を見たいわ」
提督「あっ、今のはちょっとレディーっぽいぞ」
暁「っぽいじゃなくってレディーなの!」
提督「そ、そうか」
提督(なんか以前より褒め方が難しくなったな…)ポリポリ
暁「むー…司令官、わかってる?レディーのデート相手はジェントルマンじゃないとダメなの」
提督「はい?」
暁「私の修行のためには、司令官が紳士的にエスコートしてくれなきゃダメってこと!」タッ
提督「あっ、おい…」
暁「そういうわけだから、今日は…」クルッ
暁「一人前のレディーとして扱ってよね♪」
おしまい
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提督「しかし、びっくりしたな。暁からデートのお誘いなんて」
暁「だ、だからただのレディー修行の一環だってば!一回もデートしたことないなんて、レディーとしてこけんにかかわるもの!」
提督「沽券って…まあいいか。それで、どこに行くんだ?」
暁「そ、そうね…まずはお洋服を見たいわ」
提督「あっ、今のはちょっとレディーっぽいぞ」
暁「っぽいじゃなくってレディーなの!」
提督「そ、そうか」
提督(なんか以前より褒め方が難しくなったな…)ポリポリ
暁「むー…司令官、わかってる?レディーのデート相手はジェントルマンじゃないとダメなの」
提督「はい?」
暁「私の修行のためには、司令官が紳士的にエスコートしてくれなきゃダメってこと!」タッ
提督「あっ、おい…」
暁「そういうわけだから、今日は…」クルッ
暁「一人前のレディーとして扱ってよね♪」
おしまい
18: ◆2CHuV0SWzudy:2015/05/29(金) 19:01:53.60 :hYf3LXI1o
以上、暁改二実装記念SSでした
最後まで読んでいただきありがとうございました
[暁関連過去作]
【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406735992/
【艦これ】暁「私のサンタさん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419422037/
以上、暁改二実装記念SSでした
最後まで読んでいただきありがとうございました
[暁関連過去作]
【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406735992/
【艦これ】暁「私のサンタさん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419422037/
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 19:17:59.46 :uX/sHVI4o
なるほどあんたか
乙乙
なるほどあんたか
乙乙
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 20:55:04.81 :5UmtF2ODO
かわいい(かわいい)
……ってあんたかーい!
何にせよ乙!
かわいい(かわいい)
……ってあんたかーい!
何にせよ乙!
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/29(金) 21:00:11.00 :TUcZ5be50
あんただったか(歓喜
あんただったか(歓喜