キツネ「そらっ！」ﾋﾟｮﾝｯ

キツネ「ていっ！」ﾋﾟｮﾝｯ

キツネ「たあっ！」ﾋﾟｮﾝｯ

キツネ「てりゃあっ！」ﾋﾟｮｰﾝ

キツネ「ち、ちくしょう……全然届かない……」ﾊｧﾊｧ…

キツネ「へっ、あんなブドウ欲しくないや！」

キツネ「あのブドウはすっぱいに決まってる！」







ブドウ「なんだと……！？」

ブドウ「今のうぬの台詞、聞き捨てならぬ」ｽﾀｯ

キツネ「うわっ！？」

ブドウ「訂正せよ。ワシは……甘いと」

キツネ「だ、誰がっ！　果物の分際で、オレに意見するんじゃねえ！」

ブドウ「反省の色……無し。無色透明、也」

ブドウ「たわけが……後悔するがよいわッッッッッ！！！」

ブドウ「武ッッッ！！！」

ズドォッ！

ブドウ「怒ッッッ！！！」

ボゴォッ！

ブドウ「迂ッッッ！！！」

ドギャアッ！

キツネ「ぐぎゃあああああああああっ！！！」



ブドウ「かの山梨県で編み出した、ワシの“葡道”の前に敵は無し！！！」

キツネ「う、ぐふっ……」

ブドウ「認めるか？」

キツネ「うぅ……な、なにを……？」

ブドウ「ワシは甘いと」

キツネ「ど、どこが甘いんだよ……」

ブドウ「ほう、続きを所望か？」

キツネ「い、いえ……み、認めます……」

ブドウ「んん？　聞こえんなァ」

キツネ「認めますぅぅぅぅぅ！」

ブドウ「よろしい」ﾆｺｯ

キツネ（え……なんて優しい笑顔だ……。まるで菩薩のようだ……）

ブドウ「殴ってすまなかったな。食すがよい……ワシの一部を」ｺﾛﾝ…

キツネ「おおお……！　あ、ありがとうございますぅ！」

ブドウ「では、さらばだ」ｼｭﾀﾀﾀｯ

キツネ「ブドウさん……あなたの一部、ありがたくいただきます……！」ﾊﾟｸｯ

キツネ「……」

キツネ（――ってやっぱメチャクチャすっぱいじゃねえか！）ﾍﾟｯ







おしまい

乙
クスリときた

絶対あのコピペ見た後思いついたろ