ココアのへや

ｶﾞﾁｬ
チノ「あ、部屋間違えた」

ココア「チノちゃんぎゅーっ！！」

チノ「ちょっココアさん、放してください」

ココア「今日は一緒に寝たい気分なんだね！分かるよ！」

チノ「あっ...その、明日はお店が休みになりました。なので...」

ココア「本当っ！？明日ってこどもの日、だよね？」

チノ「ええ、みなさんと一緒におでかけ出来たらいいなと思うんです」

ココア「ならみんなまだ起きてると思うし連絡してみようよ！」

翌朝 ラビットハウス前

ココア「もう少しで約束の8時だよー」

チノ「リゼさん遅いですね」

千夜「シャロちゃん忘れ物はしてない？」

シャロ「千夜と一緒に準備してたんだからしてないわよ」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ　ｷｰｯ
マヤ「なんだこのデカイ車はっ」

メグ「これ、リゼちゃん家の車じゃない？」

リゼ「よっと......ギリギリセーフだな」

ココア「リゼちゃん間に合ったんだね！」

チノ「リゼさん、お世話になります」

リゼ「おう！みんな揃ったな、乗り込めーっ」

か、唐澤貴洋くん！

山

SP「お嬢、帰りはどう致しやしょう」

リゼ「帰るってなったら連絡するからその時にお願い」

SP「承知致しやした｣　ﾊﾞﾝｯ　ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ...


ココア「大自然だー！」

シャロ「ココアそれ前ここに来た時も言ってなかった？」

ココア「実家に帰ってきたみたいですごく癒されるよー！」

リゼ「なんかすごいデジャヴ」

千夜「いつ来てもここの空気は澄んでいるわね」

チノ「自然は良いです、心が洗われます」

マヤ「え、チノって心あったの？」

メグ「マヤちゃん、そんなこと言っちゃダメだよー」

チノ「私だってストレスぐらい抱えますよ」

シャロ「いたのよ！でっかいココアが…！！」

山道

リゼ「今回はコテージがちゃんと使えるから安心してくれ」

マヤ「私はまた外がよかったけどなー」

メグ「中での生活も楽しくなるといいね」

千夜「外の生活もあれはあれで良い思い出になったわ」

チノ「ゾンビドッキリはもうこりごりです」

ココア「あの時は少しやりすぎちゃったね」

シャロ「リゼ先輩の別荘...｣ｺﾞｸﾘ......

ココア「......？あれ、コテージの方から動物の悲鳴みたいなのが聞こえない？」

シャロ「ココアっ怖いこと言わないでよ」

チノ「！？」

コテージ前

ココア「ティッピー！？に青...」

マヤ「青ブルマまでいるじゃんっ」

リゼ「だからその呼び方やめろって」

千夜「あら、こんなこともあるのね」

チノ「青山さんにティッピーは預けましたが、なぜ」

ティッピー「わしがチノたちの所へ連れて行って欲しいと青山に頼んだのじゃ」

青山「ティッピーさんから聞こえるマスターの声が、自然の中で執筆した方が吸収するものも多いと」

ティッピー「それでわしが息子に言って昔馴染みとやらに頼んで貰ったわけじゃ」

リゼ「青山さんもじゃああいつらが運転する車で来たわけか」

青山「それに私の担当さんもさすがにここまでは追ってこれないかと思いましてね」

唐澤定期

天々座家

タカヒロ「しかし居心地悪い部屋だな」

リゼ父「ここ、俺の部屋だぞ？当たり前だろ」

リゼ父「この前はあのワイン譲ってくれてありがとうなタカヒロ」

タカヒロ「空けたのか？」

リゼ父「いや、まだだ。来たるべき日に空けるように取ってあるんだ」

タカヒロ「フッ、長い付き合いなのに未だにお前の考えていることはサッパリだ」

タカヒロ「ところで今日は、どんな用件で俺をこんな物騒な場所に呼んだんだ？」

リゼ父「ああタカヒロ、早速本題に移らせて貰うぞ」

コテージ　屋内

ココア「コテージの中まで自然の匂いがするねー」

チノ「木の温もりを感じます」

マヤ「私ここに住みてー...リゼ、ここ私の家にしていい？」

リゼ「泊まる時以外食料は置いてないけどそれでもいいなr」

マヤ「あーやっぱいいやー」

リゼ「こいつ......！」

メグ「でもリゼちゃんと一緒ならサバイバルで結構生き延びれそうだよね」

リゼ「私を巻き込むな」

リゼ「とりあえず荷物をまとめたらお昼前までは自由時間にしよう」

コテージ　屋外

千夜「リゼちゃーん」

リゼ「......(デジャヴがっ)」

千夜「チェーンソーを見つけたんだけど」

リゼ「親父片付けなかったのか...(それとももしかしてわざとなのか？...)」

リゼ「(この前来た時の騒ぎの奴か...ケチャップが付いてる...)コテージの片隅にでも置いといていいよ」

千夜「わかったー」

ココア「おーーい、リーゼーちゃーん」

リゼ「ん、あいつらいつの間に2階のベランダに」

ココア「いやーいい眺めだねー」

チノ「風がとても気持ちいいです...」

青山「こんな自然豊かな場所が街から少し離れた所にあったなんて」

ティッピー｢幸せじゃなぁ......」zzzZZ

コテージ　屋内

シャロ「トイレがここで、キッチンに調理器具...と」

マヤ「シャローなにやってんのー」

シャロ「間取りを確認して効率よく物事が運べるように、頭に叩き込んでいるのよ」

メグ「シャロちゃんってこういう時しっかりしてるよねー」

シャロ「そうかしら？(単純に興味があるなんて言えない...)」

シャロ「こういうのは計算高いって言うのよ」

青山「シャロさんは将来、良妻賢母になっていそうですね」

シャロ「青山さん！？」

メグ「いつの間にっ」

マヤ「こいつ、能力者かッ！」

午前お昼夕方　省略
コテージ　屋内

リゼ「外、すっかり暗くなってきたな」

ココア「うーん今日は楽しかったねー自然に触れられて大満足だったよー」

チノ「みんなと遊んでいてとても気持ちよかったです」

マヤ「私お腹すいたー」

メグ「もうすぐ夕飯になるからそれまでは我慢だね」

シャロ「みんな、夕飯の準備するわよ。チマメは千夜と一緒に薪を集めて来て」

千夜「マメちゃんたちおいでー」

シャロ「リゼ先輩と私は調理を担当するから、ココアは...」

ココア「私は？」

シャロ「みんなの手伝いをお願い。青山さんはゆっくりしていて下さい」

青山「あら、お心遣い感謝します」

屋外　薪収集班

チノ「薪集めって結構重労働なんですね」

ティッピー「なぁに、若ければこれくらい平気で運べなくてどうする」

チノ「男の人と女の子の力を比べないでください」

マヤ「これリゼだったら...1人で5分くらいで集め終わるだろうに」

メグ「いくらなんでもそれは...マヤちゃん」

マヤ「私、リゼがすごい力持ちなの知ってるんだぜ？」

チノ「仮に事実でも失礼ですよ、ココアさんと同じ女の子なんですから...」

千夜「リゼちゃん実に頼もしいじゃない、これ...いい運動になるわね...」

ティッピー「よし、これだけ薪集まればええじゃろ」

屋内　調理班

リゼ「は...は｣　ｸｼｭﾝｯ

シャロ「リゼ先輩大丈夫ですか？」

リゼ「玉ねぎで涙とくしゃみが...すまない」

青山「リゼさん、ティッシュどうぞ」

リゼ「あ、ありがとうございます...」　ﾁｰﾝｯ

ココア「あと玉ねぎ切ったら野菜は終わりだね。あとはお肉...っと」

シャロ「ここにあるお肉はどうしましょう」

リゼ「スペアリブはそのまま焼くからそれ以外の肉は使っちゃっていいよ」

シャロ「わかりましたー。あとはローリエとかの香辛料にカレールー......」

青山「みんなで分担して協力して夕食を作る...なんていい光景なんでしょう」

14
屋内　夕食前

マヤ「薪集め終わったよー」

チノ「セットも完了しました」

千夜「もうヘトヘトだよぉー」

メグ「なかなか手応えがあったよね」

シャロ「みんな結構やるのね」

ティッピー「ぬっ、これはカレー！！」

ココア「わたし食器を配るね」

シャロ「うん、お願い。魚は夕食後、外でいいわね」

青山「いい香りですねぇ」

リゼ「それじゃあ、カレー出来たから取り分けて行くぞ」

夕食後お風呂省略
コテージ　屋内

ココア「これから何しよう」

チノ「枕投げとか」

マヤ「いいねー楽しそうじゃん」

青山「肝試しは......」

シャロ「ぃゃぁぁぁぁ」

メグ「私肝試し苦手だよぉ」

リゼ「肝試しは外だから、中で出来るものがいいかな」

千夜「じゃあ怪談はどうかしら？屋内だし安全じゃない？」

リゼ「みんなでチノん家に泊まった時も怪談したよなー」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

千夜「電気薄暗くしたら雰囲気が出たわねっ」

シャロ「もう、早く済ませちゃいましょう。で、誰から？」

リゼ「まぁまぁ、思いっ切り楽しもうぜ！」

ココア「はいはーい！私からしたーい」

マヤ「ココアの怪談ってあんま怖くなさそう」

青山「怪談...いいですねぇ、こういう経験も小説を書くヒントになるかもしれません」

メグ「さ、早く始めようよ......ち、チノちゃん？あれ...」

ココア「チノちゃんが...いない......」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

ｼﾞｬｰ
チノ｢......｣　ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ

リゼ「あっチノ、トイレだったのかー」

マヤ「びっくりさせるなよーチノぉ」

チノ「すみません、トイレもそうですが、ティッピーを寝かしていました」

青山「さ、トップバッターのココアさん...どうぞ」

ココア「みんな、準備はいい？」

メグ「なんかワクワクしてきた」

千夜「......」　ﾆｯｺﾘ

シャロ「うぅ......」

ココア「これは、わたしがラビットハウスで働くことになった日の出来事......」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「まさかの実体験か......」

ココア「私はまず、制服を着るために更衣室へとチノちゃんに案内された」

千夜「......｣　ｺﾞｸﾘ

ココア「そこで、チノちゃんが更衣室から一旦離れた瞬間、ゾクッ...」

メグ「......｣　ｺﾞｸﾘ

ココア「あれ...私以外、誰もいないはずなのに視線を感じる...なにかがおかしい......」

ココア「感覚を研ぎ澄まして分かった...正体はロッカーにいると感じた...！」

ココア「これはもしや！！ドロボウ！？勇気を振り絞って私はロッカーの扉を開けた」

ココア「そこには下着姿のリz」

リゼ「おいっ！！！ココア！それ私だ！！！！！！」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ以外「きゃぁぁああああああああああいやぁぁああああああああああ」

リゼ「ちょっこココア、その話はやめてくれ頼むから」

ココア「もう、リゼちゃん驚かさないでよ！ビックリしたじゃん！」

マヤ「ココアとリゼ組んでたのかー、かなり怖かったよぉ」

ココア「組んでないよ、今一番驚いたの私なんだけど......」

青山「中々クオリティが高い怪談ですね」

メグ「みんなが一斉に叫ぶと自分までビクッってなっちゃうよねー」

千夜「はぁ...はぁ...次は誰が怪談するのかしら...」

青山「では...次は私が行かせてもらいます」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

青山「これはゾンビによるパンデミックが終結したある村のお話です」

マヤ「うぉーなんかすげぇこわそう」

青山「その村は復興し、元の生活が送れるまでになりました」

青山「しかし紛争が無くなったわけでは決してありません。時には殺人に発展する事件も起きます」

青山「その中で、ある1人の少年がいました。その少年は両親や近親を亡くし1人で惨く生きていました」

メグ「......」

青山「かつて両親がいたその少年の住む家にはなぜかチェーンソーが祀られていました」

千夜「......？」

青山「少年はどんな辛いことがあってもこのチェーンソーに触れていると安心していられました」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「......｣ﾌﾑﾌﾑ

青山「なんとその少年は、パンデミックの原因になった最初のゾンビを、チェーンソーで殺し村を救った英雄だったのです」

青山「それでいてその少年は行き場のない激しい攻撃衝動を常に抱えていました」

青山「その衝動が一旦ピークに達すると祀ってあるチェーンソーが1人で轟音を立てて暴れ始めるそうです」

ココア「怖すぎるよぉ...」

シャロ「青山さ...うぇっ！！！？？なんか外で音響いてない？」

リゼ「いや、シャロ怖いこと言うなよ。確かにチェーンソーはすぐそこに......」


全員「ぃゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

ココア「え、嘘でしょ嘘でしょ！？」

マヤ「チノとメグが気絶してるっ！！」

リゼ「ぅわぁあああ......ってあれ？音止んだ？幻聴だったのか...？」

青山「いえ、確かにそれらしい駆動音が私にも聞こえましたぁぁっごめんなさい！私のせいでっっ」

千夜「いや、青山さんを責めるつもりは全く無いんだけど...チノちゃんたちはどうする？」

マヤ「寝かして朝になれば忘れてるよ！」

リゼ「そんな都合いいことあるわけが......で、これからみんなどうする？」

シャロ「もう1回くらい誰かやったらみんなで寝る？」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「まだやるのかよ」

千夜「じゃあ、お口直しに私の少し卑猥な怪談はいかがかしら？」

シャロ「全然お口直しになってないわよ！なんでエロで元に戻ると思ってるのこいつは！！」

マヤ「えっ、エッチな怪談？私は賛成だよー」

ココア「チノちゃんとメグちゃんにはまだ早いし、でも丁度寝ちゃってるから私はどっちでもいいよっ」

リゼ「マヤはいいのか...みんながそういうなら私も乗ってやろう。過激なものでなければそこまで不健全でもないだろうし...」

青山「官能小説の参考になりそうですね、私も聞きたいです」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「青山さん、官能小説も書(ry」

シャロ「ちょっリゼ先輩！」

ココア「みんな結構知ってるもんなんだねー」

千夜「......ｯ｣　ｺﾎﾝｯ

千夜「これは5月5日、こどもの日に纏わる話なんだけどね」

青山「ちょうど今日のこの日ですね」

千夜「みんな、こどもの日と聞いて何が浮かぶ？それは楽しい日だと思う？」

ココア「こどもの日はいつもよりわがままが通るような気が......」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「おもちゃを買って貰いやすいとか？子供にとっては嬉しい日なんじゃないか」

青山「そうですね、ココアさんの言ったように比較的こどもの融通が利く日なんじゃないでしょうか」

千夜「そう...シャロちゃんは？」

シャロ「祝日に思うところなんて特にないわね。基本、バイトしかしてないし...」

リゼ「うっ...シャロ」

千夜「まぁ、子供がメインになる日って考えが強くて、子供にとっては楽しい日でしょうね」

千夜「でも、今から話すことはこれとは全然違うの」

青山「どういうことでしょう......」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「なんか静かだと思ったらこいつこんなところでっ」

ココア「リゼちゃんのそこ暖かくてつい眠っちゃったんだねぇ」

シャロ「マヤも脱落ね...」

リゼ「シャロ、その言い方はやめろ」

千夜「ここでは大人の言うことを何でも聞かなくてはいけない。子供に普段してあげれない教育を推進する日なの」

青山「なんとなく予想がついてきました」

リゼ「いやな予感しかしない」

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

千夜「そしてその日、20歳未満の人はみんな決められた場所で1日共同生活を強いられるのよ」

リゼ「遠征かよ」

千夜「それでね、その遠征先が各地にあるコテージなのよ」

ココア「うわああぁ怖いよぉ千夜ちゃん...！」

リゼ「その親近感が湧くシリーズ洒落にならないからやめようぜ、さっきも......」


ドンドンドンドンドンッ！！

千夜「」

なんか流れが変わったぞ

コテージ　屋内　みんなパジャマモード

リゼ「」

シャロ「」

ココア「」

うゔ...っうゔゔぅ......　ドンッ！　ドンドンッ！！

青山「人の声でしょうか......」

ココア「私たちどうなっちゃうの...」

リゼ「お嫁に行けない......」

ヴヴィゥィヴヴッヴッゥゥ...ッヴヴィゥィヴッ！！

千夜「扉が、チェーンソーで......」


終わり　明日あたりまた違うアニメでこどもの日SSやると思う

う、おう
覚えてたらみるか

親父達は結局何の話してたんだよ

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