1: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 22:54:40.22 :JLEZG+30o
・モバマス・北条加蓮ちゃんのSS
・超短い
・加蓮誕生日おめでとう!
・モバマス・北条加蓮ちゃんのSS
・超短い
・加蓮誕生日おめでとう!
2: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 22:56:06.37 :JLEZG+30o
『大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ』
あの時、私は確かにそう言った。
はじめてのライブ、はじめてのステージ、プロデューサーがあまりに私を心配するから。
今にも泣きそうな、そんな顔をされたからつい。
すんなりと、言葉になったの。
あの時から、始まった。
そしてその気持ちは今も、続いてる。
『大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ』
あの時、私は確かにそう言った。
はじめてのライブ、はじめてのステージ、プロデューサーがあまりに私を心配するから。
今にも泣きそうな、そんな顔をされたからつい。
すんなりと、言葉になったの。
あの時から、始まった。
そしてその気持ちは今も、続いてる。
3: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 22:57:37.44 :JLEZG+30o
生意気なアイドル候補に、過保護なプロデューサー。
きっとありがちなその組み合わせも、私たちには必然だった気がする。
そう、お似合いなんだと思う。
あきらめることからスタートした私には、そのくらい暑苦しくて過保護なプロデューサーしかいない、って。
きっとアイドルの神様が決めてくれたんじゃないかなあ。今ならそう、思える。
体が弱いのはハンディキャップ。そう自分に言い聞かせて、私は最初からあきらめていた。
できっこない。
そういう私の気持ちを融かしてくれたのは、プロデューサー。
「そういうハンデがあるほうが、燃えてくるだろう?」
「バカじゃないの?」
生意気なアイドル候補に、過保護なプロデューサー。
きっとありがちなその組み合わせも、私たちには必然だった気がする。
そう、お似合いなんだと思う。
あきらめることからスタートした私には、そのくらい暑苦しくて過保護なプロデューサーしかいない、って。
きっとアイドルの神様が決めてくれたんじゃないかなあ。今ならそう、思える。
体が弱いのはハンディキャップ。そう自分に言い聞かせて、私は最初からあきらめていた。
できっこない。
そういう私の気持ちを融かしてくれたのは、プロデューサー。
「そういうハンデがあるほうが、燃えてくるだろう?」
「バカじゃないの?」
4: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 22:59:09.35 :JLEZG+30o
彼は決して、あきらめてくれなかった。でも、それを私に強要したりしなかった。
あくまでも、自分のやりがいに思って。
そんなプロデューサーを見て私は、あきらめる意味がだんだん分からなくなってきた。
なにから? どうして?
答えなんか見つからない。でもプロデューサーは、ああでもないこうでもないと、頭も体もフル回転。
なにをしてるの? 私なんかの、ために。
「なあ加蓮」
「え?」
「その『なんか』ってつけるの、やめてくれないか」
「……ごめん……なさい」
プロデューサーは静かに怒っていた。でも怒られたのは、それだけ。
私の、ために……か。
私の、ために……ふふっ。
そんな彼と一緒にいるから、私は。
事務所の中でもトップレベルの『あきらめの悪い女』に、なっちゃった。
もう、プロデューサーのせいだからね?
彼は決して、あきらめてくれなかった。でも、それを私に強要したりしなかった。
あくまでも、自分のやりがいに思って。
そんなプロデューサーを見て私は、あきらめる意味がだんだん分からなくなってきた。
なにから? どうして?
答えなんか見つからない。でもプロデューサーは、ああでもないこうでもないと、頭も体もフル回転。
なにをしてるの? 私なんかの、ために。
「なあ加蓮」
「え?」
「その『なんか』ってつけるの、やめてくれないか」
「……ごめん……なさい」
プロデューサーは静かに怒っていた。でも怒られたのは、それだけ。
私の、ために……か。
私の、ために……ふふっ。
そんな彼と一緒にいるから、私は。
事務所の中でもトップレベルの『あきらめの悪い女』に、なっちゃった。
もう、プロデューサーのせいだからね?
5: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:00:54.80 :JLEZG+30o
はじめてのステージ。プロデューサーがここまで育ててくれた。でもね、それなのに。
顔を見てびっくりした。
プロデューサーったら、泣きそうなんだもん。
だから、そう口にした。
そして、プロデューサーの手を握って、こう言った。
「行ってくるね」
プロデューサーは泣き笑いのような、困ったような、そんな顔をしながら応えてくれた。
「行っておいで」
ああ、よかった。私には帰ってくるところがあるんだ、って。
その言葉一つで、私はステージに飛び出せた。
もちろん、怖い……怖いよ。
はじめてのライブ、はじめてのステージ。そうなにもかもが、はじめてだもん。
でもね、プロデューサーのたった一言が、いつまでも私の心にリフレインして。
すっと。
客席を見つめることができた。みんな、期待のまなざしを向けてくれていた。
ああ、なんだろうこれ。この気持ち。
これが、うれしいってことなのかな?
ふと私の中に、灯りがともって。それで。
いつもの気持ちで、私なりに歌いだせた。
はじめてのステージ。プロデューサーがここまで育ててくれた。でもね、それなのに。
顔を見てびっくりした。
プロデューサーったら、泣きそうなんだもん。
だから、そう口にした。
そして、プロデューサーの手を握って、こう言った。
「行ってくるね」
プロデューサーは泣き笑いのような、困ったような、そんな顔をしながら応えてくれた。
「行っておいで」
ああ、よかった。私には帰ってくるところがあるんだ、って。
その言葉一つで、私はステージに飛び出せた。
もちろん、怖い……怖いよ。
はじめてのライブ、はじめてのステージ。そうなにもかもが、はじめてだもん。
でもね、プロデューサーのたった一言が、いつまでも私の心にリフレインして。
すっと。
客席を見つめることができた。みんな、期待のまなざしを向けてくれていた。
ああ、なんだろうこれ。この気持ち。
これが、うれしいってことなのかな?
ふと私の中に、灯りがともって。それで。
いつもの気持ちで、私なりに歌いだせた。
6: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:02:23.10 :JLEZG+30o
拍手と。喝采と。
はじめてを乗り切った実感はなかったけど、私はファンのみんなに、せいいっぱいの感謝を捧げた。
舞台を降りる。そしたらプロデューサーが。
「おかえり」
って。
やっと実感が込み上げてきた。大きく襲ってくる疲れと、それよりずっとずっと大きい、充足感。
ぺたんって、今にもしゃがみこんでしまいそう。でも、うれしさのほうがずっとずっと勝っていたから。
だから私は、こう言えたの。
「ただいま」
って。
拍手と。喝采と。
はじめてを乗り切った実感はなかったけど、私はファンのみんなに、せいいっぱいの感謝を捧げた。
舞台を降りる。そしたらプロデューサーが。
「おかえり」
って。
やっと実感が込み上げてきた。大きく襲ってくる疲れと、それよりずっとずっと大きい、充足感。
ぺたんって、今にもしゃがみこんでしまいそう。でも、うれしさのほうがずっとずっと勝っていたから。
だから私は、こう言えたの。
「ただいま」
って。
7: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:04:13.34 :JLEZG+30o
一歩一歩、一日一日。
レッスンのたび、お仕事のたび、違う私がいた。
昨日の私と違う、今日の私。自分でも前に進めているのが実感できるようになったのは、アイドルをはじめて、1年くらいかな。
その傍らにはいつだって、プロデューサー。
私たちは、二人三脚で歩いてきた。
スタートのハンデがあるから、他の誰より歩みは遅い。分かっているの、それは。
それをひとつずつこなして、ひとつずつ解決して。ひとつの喜びを見つけることができるようにしてくれたのは、彼のおかげ。
でもプロデューサーは、決まってこう言う。
「それは誰でもない、加蓮の力だよ。加蓮が自分でつかみ取った、力だ」
ううん、そんなことはない。私はあきらめてたんだよ?
こうして、ただの憧れに過ぎなかったアイドルになれて。しかも、それだけじゃ物足りなくなって。
もっと。もっと、って。
プロデューサーがいてくれるから、私も安心して歩いていける。
一歩ずつ、前に進めていける。
体が弱くて、何事もあきらめていた私は、もうとっくに過去。
今はただ、こうして煌いている世界に身を投じている自分が、たまらなく誇らしい。
一歩一歩、一日一日。
レッスンのたび、お仕事のたび、違う私がいた。
昨日の私と違う、今日の私。自分でも前に進めているのが実感できるようになったのは、アイドルをはじめて、1年くらいかな。
その傍らにはいつだって、プロデューサー。
私たちは、二人三脚で歩いてきた。
スタートのハンデがあるから、他の誰より歩みは遅い。分かっているの、それは。
それをひとつずつこなして、ひとつずつ解決して。ひとつの喜びを見つけることができるようにしてくれたのは、彼のおかげ。
でもプロデューサーは、決まってこう言う。
「それは誰でもない、加蓮の力だよ。加蓮が自分でつかみ取った、力だ」
ううん、そんなことはない。私はあきらめてたんだよ?
こうして、ただの憧れに過ぎなかったアイドルになれて。しかも、それだけじゃ物足りなくなって。
もっと。もっと、って。
プロデューサーがいてくれるから、私も安心して歩いていける。
一歩ずつ、前に進めていける。
体が弱くて、何事もあきらめていた私は、もうとっくに過去。
今はただ、こうして煌いている世界に身を投じている自分が、たまらなく誇らしい。
8: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:05:23.62 :JLEZG+30o
そういえば。
前に体調を崩して、お休みしたことがあったね。
あの時のプロデューサー、そりゃあもう大慌てで駆けつけてくれて。私が大丈夫って言っても泣きそうな顔で。
うれしかったけど、ホントはね、ちょっと笑いそうだった。
結局プロデューサーは、なんだかんだとしばらくそばにいてくれて、私に気を遣ってくれた。
でもね、プロデューサーが帰ってから。
私は、悔しくなった。あんな泣きそうな顔をするプロデューサーを見るなんて、初めてのライブの時以来で。
足りない。私はまだまだ、だって。ベッドで泣いた。
そして、決めたの。もうあんな顔はさせない、って。
あの時から私は、無理はしても無茶をすることをやめた。
プロデューサーにあんな顔をさせたくない。
私は、あきらめの悪い女だから。それが叶うまで何とかする。そして、そうしてきた。
あきらめの悪い女はまた、わがままな女にもなったの。それはたぶん、いい意味で。
そういえば。
前に体調を崩して、お休みしたことがあったね。
あの時のプロデューサー、そりゃあもう大慌てで駆けつけてくれて。私が大丈夫って言っても泣きそうな顔で。
うれしかったけど、ホントはね、ちょっと笑いそうだった。
結局プロデューサーは、なんだかんだとしばらくそばにいてくれて、私に気を遣ってくれた。
でもね、プロデューサーが帰ってから。
私は、悔しくなった。あんな泣きそうな顔をするプロデューサーを見るなんて、初めてのライブの時以来で。
足りない。私はまだまだ、だって。ベッドで泣いた。
そして、決めたの。もうあんな顔はさせない、って。
あの時から私は、無理はしても無茶をすることをやめた。
プロデューサーにあんな顔をさせたくない。
私は、あきらめの悪い女だから。それが叶うまで何とかする。そして、そうしてきた。
あきらめの悪い女はまた、わがままな女にもなったの。それはたぶん、いい意味で。
9: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:06:37.65 :JLEZG+30o
「ただいま」
事務所に出てきて、プロデューサーにあいさつした。そしたら、プロデューサーはにっこり笑って。
「おかえり」
って、応えた。
それはあまりに自然で、私もプロデューサーもうれしくなって。
飾る言葉も、おどけた仕草もいらない。たった一言、「ただいま」「おかえり」って。これで十分。
やがてそれは、私たちの儀礼になっていった。
「ただいま」
事務所に出てきて、プロデューサーにあいさつした。そしたら、プロデューサーはにっこり笑って。
「おかえり」
って、応えた。
それはあまりに自然で、私もプロデューサーもうれしくなって。
飾る言葉も、おどけた仕草もいらない。たった一言、「ただいま」「おかえり」って。これで十分。
やがてそれは、私たちの儀礼になっていった。
10: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:07:41.04 :JLEZG+30o
ステージが始まる前。言葉を交わす。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
ステージが終わって、言葉を交わす。
「ただいま」
「おかえり」
私とプロデューサーのふたりの暗号。それは、あの時から変わっていない。
たぶん、アイドルである限り、ずっと。だってね?
誰よりもアイドルとして、矜持をもって。
プロデューサーとふたりなら、叶わないなんてことなかった。
今、私は。待っている多くのファンの前で、こんなにも輝ける。
あきらめないことは、苦しいことなんかじゃないって。私は教えてもらった。ファンのみんなと、プロデューサーに。
だから「ただいま」って、「おかえり」って。その一言に意味を込めて。
すべてを忘れずに、そして明日には一歩前にいられるように。
お互いが、お互いの居場所を確認していたの。そうだよね?
半年が過ぎ、1年が過ぎ、2年、3年、5年、さらに季節を重ねて。
ステージが始まる前。言葉を交わす。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
ステージが終わって、言葉を交わす。
「ただいま」
「おかえり」
私とプロデューサーのふたりの暗号。それは、あの時から変わっていない。
たぶん、アイドルである限り、ずっと。だってね?
誰よりもアイドルとして、矜持をもって。
プロデューサーとふたりなら、叶わないなんてことなかった。
今、私は。待っている多くのファンの前で、こんなにも輝ける。
あきらめないことは、苦しいことなんかじゃないって。私は教えてもらった。ファンのみんなと、プロデューサーに。
だから「ただいま」って、「おかえり」って。その一言に意味を込めて。
すべてを忘れずに、そして明日には一歩前にいられるように。
お互いが、お互いの居場所を確認していたの。そうだよね?
半年が過ぎ、1年が過ぎ、2年、3年、5年、さらに季節を重ねて。
11: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:08:34.56 :JLEZG+30o
9月5日。
今日もまた、ステージが始まる。
私の特別な日に特別なステージ、っていうほどのものじゃない。いつだってステージは特別。
それが私の矜持。昨日の自分じゃないもん。
今日は、今日の自分。
それでもファンのみんなも、スタッフさんも、今日がとびきり特別だって知ってる。
もちろん、プロデューサーだって。
「じゃあ、いってきます」
私は、言葉を紡ぐ。
「ああ、いってらっしゃい」
プロデューサーは、言う。
でも今日はそれだけじゃ、なかった。
「加蓮。楽しんで来い」
9月5日。
今日もまた、ステージが始まる。
私の特別な日に特別なステージ、っていうほどのものじゃない。いつだってステージは特別。
それが私の矜持。昨日の自分じゃないもん。
今日は、今日の自分。
それでもファンのみんなも、スタッフさんも、今日がとびきり特別だって知ってる。
もちろん、プロデューサーだって。
「じゃあ、いってきます」
私は、言葉を紡ぐ。
「ああ、いってらっしゃい」
プロデューサーは、言う。
でも今日はそれだけじゃ、なかった。
「加蓮。楽しんで来い」
12: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:09:37.08 :JLEZG+30o
はっと、した。
私はプロデューサーの顔を見つめる。そこにはあの時の、泣きそうな顔はなかった。
だからね、うれしくなったの。
「うん!」
握った手に、力がこもる。
「いっぱい……いっぱい楽しんでくるね!」
私は、手を放す。いつも以上に熱い、ぬくもり。
そして、はじけるようにステージへ駆け出すの。
ねえプロデューサー。
私ね、この煌きが大好き!
『大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ』
だから、安心して見ててね、プロデューサー。
そして、舞台はいつものように進んでいく。
はっと、した。
私はプロデューサーの顔を見つめる。そこにはあの時の、泣きそうな顔はなかった。
だからね、うれしくなったの。
「うん!」
握った手に、力がこもる。
「いっぱい……いっぱい楽しんでくるね!」
私は、手を放す。いつも以上に熱い、ぬくもり。
そして、はじけるようにステージへ駆け出すの。
ねえプロデューサー。
私ね、この煌きが大好き!
『大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ』
だから、安心して見ててね、プロデューサー。
そして、舞台はいつものように進んでいく。
13: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:10:41.45 :JLEZG+30o
長かったような、短かったような。そんな時間。
ライトが落ち、幕が降りる。
拍手と。喝采と。
でもそれは初めてのライブとは違う、もっと大きくてもっと深い、アプローズ。
ああ、楽しかったなあ。うん、楽しかった。
今日もまた名残を置いて、私はステージから引き上げる。
「ただいま」
私はプロデューサーに、そう言った。そしてプロデューサーも。
「おかえり」
そう言ってくれた。
わたしたちふたりの暗号。それはステージ袖で今日も交わされる。
でも。
それも、終わり。
もう、暗号を交わすことは、ない。
長かったような、短かったような。そんな時間。
ライトが落ち、幕が降りる。
拍手と。喝采と。
でもそれは初めてのライブとは違う、もっと大きくてもっと深い、アプローズ。
ああ、楽しかったなあ。うん、楽しかった。
今日もまた名残を置いて、私はステージから引き上げる。
「ただいま」
私はプロデューサーに、そう言った。そしてプロデューサーも。
「おかえり」
そう言ってくれた。
わたしたちふたりの暗号。それはステージ袖で今日も交わされる。
でも。
それも、終わり。
もう、暗号を交わすことは、ない。
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/05(月) 23:10:51.30 :mn6efoWNo
おせーぞハゲ
おせーぞハゲ
15: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:11:36.82 :JLEZG+30o
私には、煌く時が、あった。
でもそれは過去なんかじゃなくて、今でもそこにあり続ける。
どんな場所であってもどんな時であっても、失われることのない、もの。
9月5日。
私の特別な日に、決して特別じゃないありふれた光景が。
でも私にとっては、やっぱり特別、かな。
「ただいま」
ほら。
ケーキの箱を持ったプロデューサーが、玄関で靴を脱ぎながら、暗号を交わす。
今は違う意味となった、その暗号。
私は駆け寄って、こう返すの。
「おかえりなさい、あなた」
私には、煌く時が、あった。
でもそれは過去なんかじゃなくて、今でもそこにあり続ける。
どんな場所であってもどんな時であっても、失われることのない、もの。
9月5日。
私の特別な日に、決して特別じゃないありふれた光景が。
でも私にとっては、やっぱり特別、かな。
「ただいま」
ほら。
ケーキの箱を持ったプロデューサーが、玄関で靴を脱ぎながら、暗号を交わす。
今は違う意味となった、その暗号。
私は駆け寄って、こう返すの。
「おかえりなさい、あなた」
16: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:12:07.54 :JLEZG+30o
(おわり)
(おわり)
17: ◆eBIiXi2191ZO:2016/09/05(月) 23:13:23.07 :JLEZG+30o
終わりです、お疲れさまでした。
誕生日に間に合いました。おめでとう加蓮。
加蓮は芯の強い女の子、そういうイメージです。
皆さんの琴線に触れれば幸いです。
では ノシ
終わりです、お疲れさまでした。
誕生日に間に合いました。おめでとう加蓮。
加蓮は芯の強い女の子、そういうイメージです。
皆さんの琴線に触れれば幸いです。
では ノシ
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/05(月) 23:34:34.31 :XJfiQaE/o
( ´ー`)y━・~~~
( ´ー`)y━・~~~
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/05(月) 23:42:33.73 :rwqX7Udpo
タイトルでニューロマンサーを連想しちゃった
タイトルでニューロマンサーを連想しちゃった