1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 11:02:12.35 :INhfA5TBO
これは、私が高校2年生の頃に体験した話です
「学校の怪談」
私の学校は歴史が古く少し前までは廃校になる寸前でした。
そんな古い学校には怖い噂が付き物で
「ねえ、皆知ってる?」
「なによ?」
「うちの学校ってなんでも昔は病院だったらしいんよ」
「初めて聞いたわよ」
「でね、戦争中は軍の専用病棟やったんやけど戦時中やからそこで大虐殺とかあったらしいんよ」
これは、私が高校2年生の頃に体験した話です
「学校の怪談」
私の学校は歴史が古く少し前までは廃校になる寸前でした。
そんな古い学校には怖い噂が付き物で
「ねえ、皆知ってる?」
「なによ?」
「うちの学校ってなんでも昔は病院だったらしいんよ」
「初めて聞いたわよ」
「でね、戦争中は軍の専用病棟やったんやけど戦時中やからそこで大虐殺とかあったらしいんよ」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 11:08:57.28 :WE0nVRMPO
「そ、それで?」
「そこで殺された看護婦の怨念が夜な夜なこの学校をさ迷っているらしいよ」
「こ、怖いにゃ~」
「ど、どうせ嘘に決まっています」
「い、イミワカンナイ」
「と、言うことで今日の夜ちょっと確かめて見ない?」
「だ、ダメよ」
「えりち、怖いの?」
「そ、そんなんじゃないわ」
「…」
「穂乃果ちゃん?どしたん?行くよね?」
「あ、う、うん」
私は何故か嫌な予感がしましたが友達の意見に流されて行くことにしました。
…今思えばその時やめておけば良かったのに。
「そ、それで?」
「そこで殺された看護婦の怨念が夜な夜なこの学校をさ迷っているらしいよ」
「こ、怖いにゃ~」
「ど、どうせ嘘に決まっています」
「い、イミワカンナイ」
「と、言うことで今日の夜ちょっと確かめて見ない?」
「だ、ダメよ」
「えりち、怖いの?」
「そ、そんなんじゃないわ」
「…」
「穂乃果ちゃん?どしたん?行くよね?」
「あ、う、うん」
私は何故か嫌な予感がしましたが友達の意見に流されて行くことにしました。
…今思えばその時やめておけば良かったのに。
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:11:07.19 :WE0nVRMPO
「夜の学校って雰囲気あるね」
「でも、勝手に入ったら怒られるんじゃないかな?」
「大丈夫よ。学校には身内もいるし」
「にこちゃぁ~ん、私が怒られちゃいます」
「まあ、こんな事出来るのも学生のうちだけやし」
「わ、私は生徒会長なのよ?あなただって副会長でしょ?」
「でも、しっかりきてるやん?怖がりの癖に」
「絵里は責任感が強いからね」
「とかいってぇ~真姫ちゃんも怖いんじゃないのぉ?」
「誰が、イミワカンナイ」
「夜の学校って雰囲気あるね」
「でも、勝手に入ったら怒られるんじゃないかな?」
「大丈夫よ。学校には身内もいるし」
「にこちゃぁ~ん、私が怒られちゃいます」
「まあ、こんな事出来るのも学生のうちだけやし」
「わ、私は生徒会長なのよ?あなただって副会長でしょ?」
「でも、しっかりきてるやん?怖がりの癖に」
「絵里は責任感が強いからね」
「とかいってぇ~真姫ちゃんも怖いんじゃないのぉ?」
「誰が、イミワカンナイ」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:14:59.59 :WE0nVRMPO
私達は夜学校の前に集まったのです。
「ねえ、鍵はあいてるの?」
「昼間のうちに一階の教室の窓の鍵を開けといたんよ」
「準備いいね」
「まあね、さて行こうか!」
ガサガサ
「なに?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「ダレカタスケテー」
にゃー
「な、なんだ。凛ちゃんか」
「猫よ」
「凛はこっちだよ」
私達は夜学校の前に集まったのです。
「ねえ、鍵はあいてるの?」
「昼間のうちに一階の教室の窓の鍵を開けといたんよ」
「準備いいね」
「まあね、さて行こうか!」
ガサガサ
「なに?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「ダレカタスケテー」
にゃー
「な、なんだ。凛ちゃんか」
「猫よ」
「凛はこっちだよ」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:17:26.87 :WE0nVRMPO
「絵里の悲鳴にびっくりしたわ」
「大丈夫?絵里ちゃん?」
「へ、平気よ。こ、ことりと花陽こそ大丈夫かしら?」
「うん、絵里ちゃんよりは」
「ね?」
「そう?」
「さあ、行こうか?」
ガラガラ
「窓から侵入するのってワクワクするね」
「穂乃果ちゃん好きだよね。こういうの」
「絵里の悲鳴にびっくりしたわ」
「大丈夫?絵里ちゃん?」
「へ、平気よ。こ、ことりと花陽こそ大丈夫かしら?」
「うん、絵里ちゃんよりは」
「ね?」
「そう?」
「さあ、行こうか?」
ガラガラ
「窓から侵入するのってワクワクするね」
「穂乃果ちゃん好きだよね。こういうの」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:20:47.11 :WE0nVRMPO
「…教室、真っ暗ね」
「当たり前じゃないですか。もう、夜ですよ?」
「でも、何もいないね?」
「まだ、教室に入ったばっかりだけど」
キィーキィーキィー
「な、何?何の音?」
「ほ、穂乃果がおならでもしたんじゃない?」
「私も女の子だよ?っていうか穂乃果のはこんな音しないよ」
キィーキィーキィー
「廊下の方から聞こえますね」
「ち、ちょっとウチが見てくる」
「ま、待ちなさいよ」
キィーキィーキィー
「…教室、真っ暗ね」
「当たり前じゃないですか。もう、夜ですよ?」
「でも、何もいないね?」
「まだ、教室に入ったばっかりだけど」
キィーキィーキィー
「な、何?何の音?」
「ほ、穂乃果がおならでもしたんじゃない?」
「私も女の子だよ?っていうか穂乃果のはこんな音しないよ」
キィーキィーキィー
「廊下の方から聞こえますね」
「ち、ちょっとウチが見てくる」
「ま、待ちなさいよ」
キィーキィーキィー
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:24:21.84 :WE0nVRMPO
チョコッ
キィーキィーキィー
「き、きゃぁぁぁぁぁ」
「の、希?」
「何か居たの?」
「く、車椅子…看護…」
「の、希?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫、どうしたの?」
「と、扉」
きゃぁぁぁぁぁ
「こ、こっちを見てる」
「に、逃げるのよ」
チョコッ
キィーキィーキィー
「き、きゃぁぁぁぁぁ」
「の、希?」
「何か居たの?」
「く、車椅子…看護…」
「の、希?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫、どうしたの?」
「と、扉」
きゃぁぁぁぁぁ
「こ、こっちを見てる」
「に、逃げるのよ」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:27:21.20 :WE0nVRMPO
「で、でも今廊下にでたら」
「いずれこの教室にも入って来ますよ。反対の扉から出ましょう」
「い、行こう」
「ほ、穂乃果ちゃ~ん」
ガララ
「さあ、皆走って」
バタバタ
キィーキィーキィー
「こ、こっちに来る」
「ふたてにわかれましょう」
「でも、」
「いいから」
「で、でも今廊下にでたら」
「いずれこの教室にも入って来ますよ。反対の扉から出ましょう」
「い、行こう」
「ほ、穂乃果ちゃ~ん」
ガララ
「さあ、皆走って」
バタバタ
キィーキィーキィー
「こ、こっちに来る」
「ふたてにわかれましょう」
「でも、」
「いいから」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:30:36.56 :WE0nVRMPO
ダッダッダ
「絵里ちゃん、ことりちゃん、花陽ちゃん。上に逃げたら逃げ場が」
「穂乃果、私達も行くわよ」
ドタッ
「凛ちゃん」
キィーキィーキィー
「穂乃果、真姫、希先に行きなさい」
「にこちゃん、でも。」
「ウチも残る」
「希、行きなさいよ」
ダッダッダ
「絵里ちゃん、ことりちゃん、花陽ちゃん。上に逃げたら逃げ場が」
「穂乃果、私達も行くわよ」
ドタッ
「凛ちゃん」
キィーキィーキィー
「穂乃果、真姫、希先に行きなさい」
「にこちゃん、でも。」
「ウチも残る」
「希、行きなさいよ」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:32:06.46 :8BSq1e1u0
期待
期待
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:33:07.81 :WE0nVRMPO
「こうなったのもウチのせいやし」
「そう。凛、立てる?穂乃果、真姫ボケッとしてないで早く逃げなさい」
「で、でも」
キィーキィーキィー
「私達は別に逃げるから」
「真姫ちゃん…行くよ」
「そ、そんな」
「早く」
「こうなったのもウチのせいやし」
「そう。凛、立てる?穂乃果、真姫ボケッとしてないで早く逃げなさい」
「で、でも」
キィーキィーキィー
「私達は別に逃げるから」
「真姫ちゃん…行くよ」
「そ、そんな」
「早く」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:35:17.22 :WE0nVRMPO
それから、私達は必死に逃げました。
「こ、ここまで来れば」
「皆、大丈夫かしら?」
キィーキィーキィー
「う、嘘」
「な、なんでこんなに早く」
「…あそこに隠れよう」
「…トイレ」
「真姫ちゃん、はやく。奴が来る前に」
それから、私達は必死に逃げました。
「こ、ここまで来れば」
「皆、大丈夫かしら?」
キィーキィーキィー
「う、嘘」
「な、なんでこんなに早く」
「…あそこに隠れよう」
「…トイレ」
「真姫ちゃん、はやく。奴が来る前に」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:38:20.31 :WE0nVRMPO
ギィィィ
「トイレの個室に二人って窮屈だね」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。もういや、私帰りたい。パパ、ママ。うぅ」
「真姫ちゃん、大丈夫だからね?泣かないで」
「穂乃果ぁ」
「しばらくここにいれば」
キィーキィーキィー
「嘘」
「きゃ」むぐ
「真姫ちゃん、大声はダメだよ。見つかっちゃう」
ギィィィ
「トイレの個室に二人って窮屈だね」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。もういや、私帰りたい。パパ、ママ。うぅ」
「真姫ちゃん、大丈夫だからね?泣かないで」
「穂乃果ぁ」
「しばらくここにいれば」
キィーキィーキィー
「嘘」
「きゃ」むぐ
「真姫ちゃん、大声はダメだよ。見つかっちゃう」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:41:31.87 :WE0nVRMPO
キィィィィ バタン
キィィィィ バタン
「し、調べてるの?」
「そ、そんなぁ。」
キィィィィ バタン
「と、隣だよ」
キィーキィーキィー
「へ?」
「行ったの?」
「た、助かったぁ」
「は、は、アハハハハ。た、助かった」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫ちゃん?」
「う、上」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
キィィィィ バタン
キィィィィ バタン
「し、調べてるの?」
「そ、そんなぁ。」
キィィィィ バタン
「と、隣だよ」
キィーキィーキィー
「へ?」
「行ったの?」
「た、助かったぁ」
「は、は、アハハハハ。た、助かった」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫ちゃん?」
「う、上」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:44:53.60 :WE0nVRMPO
「穂乃果、真姫、起きてください」
「ん、うんん…海未ちゃん?」
「全く、何をしてるのですか?」
「う、海未?」
「あなた達は。本当に深夜の学校に浸入する者がありますか!あれほどとめたのに」
「ご、ごめんなさい」
「わ、私達助かったの?」
「なにかあったのですか?」
「助かったのね。穂乃果ぁ、海未ぃ」
「わ、ちょ、真姫。どうしたのですか?離れて下さい」
「嫌」ギュウ
「穂乃果、真姫、起きてください」
「ん、うんん…海未ちゃん?」
「全く、何をしてるのですか?」
「う、海未?」
「あなた達は。本当に深夜の学校に浸入する者がありますか!あれほどとめたのに」
「ご、ごめんなさい」
「わ、私達助かったの?」
「なにかあったのですか?」
「助かったのね。穂乃果ぁ、海未ぃ」
「わ、ちょ、真姫。どうしたのですか?離れて下さい」
「嫌」ギュウ
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:48:58.87 :WE0nVRMPO
「う、海未ちゃん、皆は?」
「職員室でお説教を受けてます。特に希とにこはこっぴどく怒られていますよ。」
「絵里ちゃんは?」
「絵里も気絶している所を発見されたので休んでいます。あなた達と一緒です」
「凛も無事よね?」
「はい。一体なにがあったのですか?」
「ごめん。まだ、話したくない」
「…海未ちゃんは来なくて正解だったよ」
「全く。後でお説教ですからね」
「う、うん」
「う、海未ちゃん、皆は?」
「職員室でお説教を受けてます。特に希とにこはこっぴどく怒られていますよ。」
「絵里ちゃんは?」
「絵里も気絶している所を発見されたので休んでいます。あなた達と一緒です」
「凛も無事よね?」
「はい。一体なにがあったのですか?」
「ごめん。まだ、話したくない」
「…海未ちゃんは来なくて正解だったよ」
「全く。後でお説教ですからね」
「う、うん」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:50:35.83 :WE0nVRMPO
あれは一体何だったのでしょうか?
私達はなぜ助かったのでしょう?
「皆、本当にごめんなさい」
「希、反省するんですよ?」
そして、私はもう一つ気になる事が…。
あれは一体何だったのでしょうか?
私達はなぜ助かったのでしょう?
「皆、本当にごめんなさい」
「希、反省するんですよ?」
そして、私はもう一つ気になる事が…。
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/09/08(木) 12:51:14.79 :WE0nVRMPO
ー完ー
ー完ー