ヴィーネ「もう～……サターニャも朝からバカやらないで？遅刻するわよ？」

サターニャ「誰がバカよ！使い魔がどうしてもガヴリールに会いたいって言うから……」

犬「わんわん！」ｶﾞﾊﾞｯ

ガヴ「うわ！なんだこいつ！……おいやめろ！」

犬「ぺろぺろ」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ガヴ「ちょ……舐めるな！あははっ！くすぐったいって！
うわ！おい！どこ舐めてんだ！おいこら！ひゃっ///」

犬「ﾊｯﾊｯﾊｯ」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

サターニャ「ね？」

ヴィーネ「何？今日のガヴ、メロンパン味なの？」

ガヴ「おいサターニャ！こいつさっさとどうにかしないと天界送りにするぞ！」

犬「ばうっ」ﾎﾟｲｯ

ガヴ「あ！？……なんだこれ？メロンパン？なんで？」

サターニャ「誕生日おめでとう、だってさ……」

ガヴ「は？」

サターニャ「私じゃないわよ！こいつが言ってるのよ！」

犬「わん！」

ガヴ「ああ？ありがと？」

サターニャ「そ……それじゃあね！行くわよ！」ﾀﾞｯ

犬「わん！」ﾀﾞｯ

ガヴ「……嵐のようだったな……」

ヴィーネ「そ、そうね……って私たちも急がないと！」

支援

犬がサターニャの言う事を聞いている……だと……

支援

――休憩時間A――

ヴィーネ「ふぅ……朝から疲れた……おーい、ガヴリ――」

ラフィ「ガヴちゃーん♪お誕生日おめでとうございます～」

ガヴ「ん？ああ、アリガト」

ラフィ「定例行事だからってぶっきらぼうなガヴちゃん、可愛いですね～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ガヴ「やめろ、撫でるな……」

ラフィ「じゃあぎゅっとしちゃいま～す」ｷﾞｭｩ

ガヴ「ちょ……！苦しい！」

ラフィ「ずっと可愛いガヴちゃんでいてくださいね♪」ｷﾞｭｳｩ

ヴィーネ「むう……」

ガヴ「ラフィ！……っぷは！胸が！息が！むぐ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ラフィ「折角なのでもうちょっとだけガヴちゃん分を補給させてください～」ｷﾞｭｳｳ

ガヴ「死……死にゅ……ら……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

ラフィ「ん～♡ガヴちゃんの匂い♡」ｸﾝｶｸﾝｶ

ガヴ「…………」ﾋﾞｸｯﾋﾞｸｯ

ヴィーネ「ラフィ？そろそろガヴが天界に戻っちゃいそうよ？」

ラフィ「あ……そうだ！」ﾊﾟｯ

ガヴ「ぶは！げほっ！はぁっはぁっ……一瞬本当に天界が見えた」ｹﾞﾎｹﾞﾎ

ヴィーネ「おかえり……」

ラフィ「はい！ガヴちゃん！プレゼントです♪」

ガヴ「げほっ……ありがと……ってなにこれ？メモリーカード？」

ラフィ「色々考えたんですけど、やっぱりヴィーネさんの写真集がいいかなって♪
もちろん、○○○○（自主規制）もばっちり！超高解像度ですよ！」

ガヴ「ありがとう！素晴らしい！」

ヴィーネ「ちょっと待てぇ！！」

……ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ……

ラフィ「あ、授業始まっちゃうので席に戻りますね～」ｽﾀｺﾗ

ガヴ「大儀であったぞ、ラフィエル」

ヴィーネ「ガヴ！あとでそのカード寄越しなさいよ！叩き割ってやる！」

ガヴ「いいけど、もうパソコンにデータ送信したよ？」

ヴィーネ「いつのまに！？」

グラサン「席つけー」

いつのまに！？

――お昼休み――

ヴィーネ「ガヴ～ちょっと二人でお昼――」

タプリス「天真先輩！お誕生日おめでとうございます！」

ガヴ「うわ！？びっくりした！タプリスがなんでここに！？」

タプ「先輩の誕生日だからですよぅ～はい、プレゼントです！」

ガヴ「えぇ？あぁ、ありがと……ってこれ……マフラー？」

タプ「私の手編みですよ！おそろですよ！使ってくださいね！」

ガヴ「うん……ありがとう……」

ヴィーネ「タプちゃん……もう春だよ……」

ガヴ「たまに思うんだけどお前天使学校ちゃんと行ってる？私が言うのもなんだけど」

タプ「ちゃんと行ってますよ！今日は特別だから抜け出してもいいんです！」

ガヴ「いいわけないだろ。しかも勝手に入って……怒られるぞ？」

タプ「そこは大丈夫ですよね？ゼルエルさん？」

ガヴ「は！？」

ゼル「まぁ昼休み中だ、すぐ戻ればいいだろう」ｼｭﾝｯ

ハニ「お姉ちゃんお誕生日おめでと～♪」ｼｭﾝｯ

ガヴ「ゼルエル姉さん！？ハニエル！？なんで学校まで来てるのさ！」

ゼル「タプリスとハニエルが早く行きたいとごねるのでな……夕方にでも家にいくつもりだったが。
何、結界を張ってある。人間に我々は見えんさ」

ヴィーネ「やりたい放題だなこの人……」

ハニ「ここなら犬もいないだろうから大丈夫なんだって！」

ゼル「ハニエル……それは言っちゃだめって……///」

ハニ「あっごめんなさい、ゼルお姉ちゃん」ﾃﾍﾍﾟﾛ

ガヴ（たまにいるんだよなぁ……）

ゼル「ん……んん！とにかく！誕生日おめでとうガヴリール、お前も大きくなったな。
今年こそはお前も天使として初心に立ち戻ってくれることを期待して――」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

ガヴ「学校で肉親に説教されるのまじ勘弁なんですけど……」

タプ「あはは……」

ヴィーネ「最高の誕生日プレゼントでしょ……」

ゼル「――そもそも天使とは神の使いであり、即ち神の御心を遂行し人を善行へと導く――」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

ハニ「はい！ガヴお姉ちゃん！わたしとゼルお姉ちゃんから！
あと、こっちはお父さんとお母さんから！頑張ってね～っだって」

ガヴ「でかいな……メッセンジャーご苦労様ハニエル、ありがとね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ハニ「プレゼントあけてあけて！」

ガヴ「はいはい、なにかなぁ～」ｶﾞｻｶﾞｻ

ゼル「――時には他者に厳しくせねばならん、よって我々は常に己を律し――」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

ガヴ「これは……クマのぬいぐるみ？お父さんたちは……豆？は？え？まめ？」

ハニ「天界の味が恋しくなる頃だろうって！くまさんかわいいよ！」

ガヴ「わ～い……この年になってもクマと豆……うれしーなぁ……」

ハニ「……」ｼﾞｰ……

ガヴ「ん？どうしたのハニエル？」

ハニ「ふぇ！？なんでもないよ？」

ガヴ「そう？」

ハニ「……」ｼﾞｰ……

ヴィーネ「ねぇガヴ……クマ……」ｺｿｺｿ

ガヴ「……！あぁ……そういうこと……」

ハニ「…………」ｿﾜｿﾜ

ガヴ「ん～！クマは学校に置いとけないし、部屋に飾るとこもないからなぁ！
ハニエル？こいつ、お家につれて帰って私の代わりに遊んであげて？」

ハニ「ふぇっ？……うん！わかった！ちゃんとお世話しておくね！」ﾊﾟｧｯ

ゼル「――つまりこれはフェルマーの最終定理に正解があるのなら谷山＝志村予想は――」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

タプ「さ、さすが神の右腕と呼ばれるお方……何を言っているのかさっぱりです！」

ヴィーネ「あのゼルエルさん？そろそろお昼ご飯食べておかないと時間が……」

ゼル「む！？そうか、仕方ないな。ゆっくりできなくてすまんな、ガヴリール」

ガヴ「いえいえ！お姉さまに誕生日プレゼントをいただいて光栄です！さあ急いでお戻りください！」

ハニ「ガヴお姉ちゃんまたね～」

ガヴ「またね、ハニエル」

タプ「また来ますね！先輩！」

ガヴ「学校中はやめろな～……」

ゼル「ではまた会おうガヴリール！しっかり励めよ！」ﾊﾟｱｧ

ﾊﾞｼｭﾝｯ……

ガヴ「ふぅ……昼休みなのに休めんかった。すごい疲れた……はやく飯食おう……」

ヴィーネ「ふふっ♪ガヴもちゃんとお姉ちゃんするのね？」

ガヴ「……」ｼﾞｰ

ヴィーネ「え？何？」

ガヴ「そりゃまぁね？……ヴィーネも早くご飯食べないと時間ないよ？」

ヴィーネ「あ！やばっ！」

――休憩時間B――

ヴィーネ「……もう遅いかな……うーん……言うだけ言っておこうかな……ねぇガヴ――」

まち子「はい天真さん、これ」

ガヴ「ん？まち……いや、いいん……まちこ……いいんちょ？」

まち子「もうどっちでもいいから！これ調理部で昼休みに作ったの。私は何もさせてくれなかったけど」

ガヴ「クッキー？なんでまた？いただくけど！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

田中「なんでって天真さんの誕生日だからだよぅ♪」

上野「はっぴーにゅーいやー♪」

まち子「それ違うから！……お誕生日おめでとう天真さん、ちょっと遅くなっちゃったけど」

ガヴ「ふぁふぃふぁふぉー」ﾊﾑﾊﾑ

まち子「頬張りすぎだろ！ハムスターか！」

田中「いや～天真さんはやっぱいい食べっぷり♪」

上野「頑張ったかいがあったねぇ♪」

まち子「あ、そうそう！ついでなんだけど、今日提出のプリントやってきた？」

ガヴ「ごくん……まちんちょ、私がやってきたと思うのか！？」

まち子「まちんちょ！？も～！威張ってないで今すぐやって！」

ガヴ「ちぇ～」

田中「またね～天真さん♪」

上野「頑張ってね～天真さん♪」

ﾏﾁﾝﾁｮﾏﾁﾝﾁｮ♪……

まちんちょ「そこ！まちんちょやめろ！……天真さん出来たら持ってきてね？」ｽﾀｽﾀ

ガヴ「ふぇ～い。クッキーありがとー」

ヴィーネ「…………えっと……ガヴ？今いい？」

ガヴ「いまプリントで忙しい」

ヴィーネ「あ……そう？じゃあ……後で」

ガヴ「…………ぶぅ」ﾌﾟｸｰ

――放課後――

ガヴ「ふぃーなんか今日は疲れたなぁ……」

ヴィーネ「ガヴ！ちょっと待って！」

ガヴ「……何？帰らないの？」

ヴィーネ「もうちょっと待って？」

ガヴ「なんだ？」

ヴィーネ「…………」

ガヴ「…………」

ヴィーネ「……ガヴ、お誕生日おめでと」

ガヴ「……あぁ」

ヴィーネ「あぁってなによ」

ガヴ「……別に？ヴィーネは言ってくれないのかなって思ってた……」

ヴィーネ「もしかして機嫌悪いのそのせい？」

ガヴ「……別に機嫌悪くないし……」ﾑｽｯ

ヴィーネ「早く言いたかったのにタイミングずれちゃったの。なんか今日は騒がしかったね」

ガヴ「ふ～ん……」ﾌﾟｲｯ

ヴィーネ「ふふっ可愛いとこありますね～ガヴちゃんも♪はい！プレゼントですよ～♪」

ガヴ「……茶化しすぎ」ﾑｽｯ

ヴィーネ「ごめんごめん、機嫌なおして？ほんとは朝一番で言うつもりだったんだよ？」

ガヴ「メールでいいし……」

ヴィーネ「ちゃんと口で言いたかったの！夜の12時に家におしかけなかっただけマシでしょ？
これでも我慢したんだから……」

ガヴ「それはさすがにうざいっす……」

ヴィーネ「自覚してます、ほら！とにかくこれ、プレゼント！」

ガヴ「ん～あんがと……なんかぺらぺら？」

ヴィーネ「文句言わない！あとで開けてね？絶対今あけちゃだめだからね？わかった？だめだよ？
……ちょっと私トイレいってくるから待ってて！」ﾀﾞｯ

ガヴ「…………え？なに？これはフリだよな？」

ガヴ「じゃ、開けるか……」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ

ガヴ「……なんだこれ？ゲームの課金カード？あいつ何考えてんだ？」

ガヴ「なんかヴィーネらしくないなぁ……ん？」ﾋﾟﾗｯ

ガヴ「手紙？すげーデコってるし。あいつも好きだな、こういうの……どれ」ｶｻｶｻ

『ガヴリールお誕生日おめでとう
ゲームはほどほどにしてください
授業中は寝ないでください
たまには宿題もやってください
掃除もこまめにしてください
出来るだけ早寝早起きしてください
食事はきっちりバランスよくとってください』

ガヴ「ふふっ、小言ばっかりじゃん……母親かよ。
……ん？まだあるのか……」ﾋﾟﾗｯ

『生まれてきてくれてありがとう
私と出会ってくれてありがとう
私の大好きなガヴでいてくれてありがとう。

あなたの次の一年が素敵な一年になるように頑張ります。

大切な私のガヴリールへ
あなたの月乃瀬＝ヴィネット＝エイプリルより』

ガヴ「…………どんな顔すりゃいいんだ？これ///」

ヴィーネ「ガヴ～？お待たせ！ってあああああ！？なんで今開けるの！？」

ガヴ「ヴィーネ……お前これ……///」ﾜﾅﾜﾅ

ヴィーネ「あとで開けてっていったのにいいいいい！！」

ガヴ「ちゃんとヴィーネが言ったあとに開けた！」

ヴィーネ「屁理屈いわないでよもう！うああああ……！もうっ！///」

ガヴ「んなこと言ったって……」

ヴィーネ「うぅ～……恥ずかしいいいい///」

ガヴ「……」ﾁﾗｯ

ヴィーネ「う～///こっち見るなぁ～！」

ガヴ「……お前どんな顔してこれ書いたの？」

ヴィーネ「もう！ガヴ！？///」

ガヴ「ごめんごめん……えっとね……ありがと！ヴィーネ！一生大事にするから」

ヴィーネ「うぇ！？一生！？え？それってプロポ……！？///」

ガヴ「今のが何でそうなるんだ！？プレゼントをでしょ！？」

ヴィーネ「あ～！もうわかんない～わかんないよう！恥か死しそう///」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ガヴ「落ち着け！ったく……ほら！もう！」ｷﾞｭｯ

ヴィーネ「ひゃ……ガ、ガヴ！？」

ガヴ「ヴィーネ？落ち着いて？」ｷﾞｭｳ

ヴィーネ「うん……ごめんね？……大丈夫……///」ｷﾞｭｳ

ガヴ「……ヴィーネ、ありがとう」

ヴィーネ「……うん……私も」

ヴィーネ「ありがとう、ガヴリール」

ヴィーネかわ～

うむ、うむ……

――帰り道――

ヴィーネ「あ、そうだ！このあと私の家でガヴのお誕生日会するから着替えたら来てね？ガヴの家は汚いから」

ガヴ「はー？まだなんかするの？疲れたんだけど」

ヴィーネ「もう皆呼んじゃったの！準備も先月からやってたし！」

ガヴ「先月からって……えぇ……？」

ヴィーネ「主役がこないと盛り上がらないんだから諦めなさい！」

ガヴ「ネトゲのバースデーイベントが……」

ヴィーネ「ガヴ？」ﾆｯｺﾘ

ガヴ「ひぃ！行くよ行きますよ！ヴィーネの手料理が食えるんだからいいよもう……」

ヴィーネ「うん♪楽しみね！」

end

乙乙

乙～

おつおつ

ようやくガヴィーネが見れた

間に合ったな？ガヴィーネは原書！ガヴちゃんお誕生日おめでとう！

良い…

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