サターニャ「ねぇ、ラフィエル」

ラフィエル「あ、サターニャさん」

ラフィエル「どうしたんですか？」

サターニャ「今日何の日だか知ってるかしら？」

ラフィエル「今日……ですか」

ラフィエル「いや、知りません」

サターニャ「なんと今日はね……」

サターニャ「キスの日なのよ！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ

サターニャ「だからキスしましょう！」ｽﾞｲｽﾞｲ

ラフィエル「え？いや、ちょっと待ってください！」

ラフィエル「ま、まだ心の準備が……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

サターニャ「いいえ！待たないわ！」

サターニャ「ほら！さっさと口を」

ラフィエル「こ、心の準備がまだなんです！」ﾄﾞﾝｯ

サターニャ「いたた……」

ラフィエル「あ……」

サターニャ「……ご、ごめんなさい」

ラフィエル「あ、あの」

サターニャ「……なんだかんだ言ってあんた私のこと色々と構っててくれたから」

サターニャ「……もしかしたら……って」

ラフィエル「さ、サターニャさん……」

サターニャ「……でも、私の勘違いだったようね」

サターニャ「突き放されてしまうなんて」

ラフィエル「ち、違うんです！あれはただいきなりで驚いただけで」

サターニャ「……あんたは優しいから」

ラフィエル「わ、私は優しくなんか……！」

サターニャ「……ごめん、なさい」ﾀｯﾀｯ

ラフィエル「さ、サターニャさん！」

ラフィエル「……」

ラフィエル「……」ﾊｧ…

ほ

サターニャ(……何やってるんだろう、私は)

サターニャ(……私はキスの日だからキスをしよう、とそう言った)

サターニャ(……キスの日はただの口実)

サターニャ(ほんとは、アイツとキスしたかっただけ)

サターニャ(……でも、拒絶されてしまった)

サターニャ(心のどこかでラフィエルなら受け入れてくれる……と、そう思っていた)

サターニャ(……でも、無理やりキスをしようとしたのは事実)

サターニャ(謝らなければ)

サターニャ(……でも、どんな顔をしてあいつに会えばいいかわからない)

サターニャ(……)

………………………………………………

ラフィエル(サターニャさん……)

ラフィエル(サターニャさんが無理やり私にキスをしようとしたとはいえ)

ラフィエル(私がサターニャさんを突き飛ばしたのも事実)

ラフィエル(サターニャさんを傷付けてしまった)

ラフィエル(……謝らなければ)

ラフィエル(そしてサターニャさんに思いを告げなければ！)

ラフィエル(しかし、そんな事を考えていくうちに時間だけが過ぎていく)

ラフィエル(何も行動を起こせないまま、気付いたらもう夜)

ラフィエル(……ですがこのまま朝を迎えるわけには)

ラフィエル(いきませんよね)

ラフィエル「……神足通！」

ｼｭｲﾝ

【サタニキア城】

ラフィエル「……サターニャさ……寝てますかね」

サターニャ「……」

ラフィエル「……サターニャさん」

ラフィエル「……正直、キスの件は驚きました。ですが……確かに驚きもあったんですが」

ラフィエル「……同時に嬉しくもあったんです」

ラフィエル「いつも私はサターニャさんにちょっかいを出しています」

ラフィエル「嫌われても仕方ない」

ラフィエル「……なのに、サターニャさんは私を……」

ラフィエル「それで頭がぐちゃぐちゃになって突き飛ばしてしまったんです」

ラフィエル「……すいませんでした」

ラフィエル「……なんて言っても聞いてませんね」

ラフィエル「……」

ラフィエル「また、明日改めて」

ラフィエル「……ですが、これだけは言わせてください」

ラフィエル「……好きですよ、サターニャさん」

ﾁｭｯ

ラフィエル「……ふふっ」

ラフィエル「これは、昼間の分のお返しです」

ラフィエル「では、また明日」

ラフィエル「おやすみなさい、サターニャさん……」

ｼｭｲﾝ

サターニャ「……」

サターニャ「……」

サターニャ「……」

サターニャ「……ありがとう」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サターニャ「本当に、本当に……」

おわり

キスの日なので書きたかったんです(遅刻
)

ありがとうございました！

うむたいへん良き出来であった

ラフィサタはいいものだな

じゃあほら
諦めてさ
ガヴィーネも書こ？ね？
http://i.imgur.com/HVgzYzE.jpg

乙
話はいいんだけど口調で損してるわ

おつおつ

こういう終わり方も想像しがいがあっていいね

乙

乙乙。はやく結婚しろよ

ラフィサタ好き