ガヴリール「ちがう、あいつが家に来た時だけだ……ってなんでお前いるんだ？」

タプリス「それってほぼ毎日……って」

タプリス「昨日泊めてもらったからですよ！？もう忘れちゃったんですか？？」

ガヴリール「あー、そういえば泊めてあげたっけ」

タプリス「そうですよ……」

タプリス「……まあいいです」

タプリス「よし、目も覚めたことだし部屋の掃除でもしましょうか！」

ガヴリール「よろしくな～」

タプリス「何言ってるんですか！天真先輩も掃除するんですよ！」

ガヴリール「今いい所だから」ｶﾁｶﾁ

タプリス「ダメです！先輩も手伝って下さい！」

ガヴリール「えー……」

タプリス「じゃあそっちの部屋の掃除お願いしますね」

ガヴリール「……」

タプリス「お願いしますね？」

ガヴリール「わーったわーった」

タプリス「よし、終わりました！」

タプリス「天真先輩は終わりましたー？って」

ガヴリール「……」Zzz

タプリス「寝てるっ！！！！」

タプリス「天真せんぱああああい！」

タプリス「起きてくださいよ！！」

ガヴリール「Zzz……」

タプリス「……」

タプリス「天真……先輩……」

タプリス(……本当に変わってしまったんですね、あの頃の天真先輩は……)

タプリス(やっぱり戻ってこないんでしょうか……)

タプリス(……今日だって、ちょっとだけ……期待……してたんですけどね)

タプリス「……」

…………………………………………………

【中学校時代】

ガヴリール「タプリス、ちょっと来てください」

タプリス「天真先輩？どうしたんですか？」

ガヴリール「……タプリス、あなた今日誕生日でしょう！」

ガヴリール「おめでとう！」

タプリス「えっ！！」

タプリス「覚えててくれたんですか！？」

ガヴリール「ええ！もちろんですよ！」

タプリス「あ、ありがとうございますううう」ｷﾞｭｰｯ

タプリス「あっ、すいません、いきなり抱きつくなどと……」

ガヴリール「ふふっ、いいですよ、誕生日ですし、ね」ﾆｺｯ

タプリス「天真先輩……！」

ガヴリール「あ、それと、これ！」

タプリス「えっ」

ガヴリール「似合うかは分かりませんが……」

タプリス「こ、これは……？」

ガヴリール「プレゼントですよ、あなたの髪にはこの色が似合うと思って」

タプリス「い、頂いちゃっていいんですか？」

ガヴリール「もちろんです」ﾆｺｯ

タプリス「……でも、天真先輩この前お金が無いって……」

ガヴリール「タプリス、お金の事はあまり気にすることではないですよ？」

ガヴリール「受け取ってもらえる方が私は嬉しいです」

タプリス「……ありがとうございます！」

タプリス「この……このマフラーは、ずっと大切にします！」

ガヴリール「……はい！お願いしますね！」

…………………………………………………

「…………ス！！」

「タ……リス！！」

「タプリス！！」

タプリス「ん……」

タプリス「あれ……私寝ちゃって……？」

タプリス「……って天真先輩？」

いいぞいいぞ

ガヴリール「……良かった」

タプリス「え……？」

ガヴリール「お前がマフラー抱えて泣きながら寝てるから……その……」

ガヴリール「……一応心配したんだぞ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

タプリス「えっ！？」

タプリス「私泣いて……？」

タプリス「……それに、天真先輩が……」

ガヴリール「なにか心配事か？」

タプリス「あっ！いえ！何も無いです！」

支援

支援

ガヴリール「……そうか、なにかあったら私に言えよ」

タプリス「……は、はい！」

ガヴリール「……そうだ、タプリス」

ガヴリール「はい、これ」

タプリス「え？これって……」

ガヴリール「あぁ、誕生日プレゼントだ」

タプリス「あ、ありがとうございます……」

ガヴリール「なんだ？いらなかったか？」

タプリス「いっ、いえ！そんな事は……」

タプリス「ただ、衝撃で……」

タプリス「……それに、天真先輩この前金欠だと」

ガヴリール「……タプリス、あんま金の事は気にするもんじゃねーぞ」

タプリス「……！」

タプリス「そうですね、素直に受け取る……べきですよね」

タプリス「……ありがとう、ございます！」

ガヴリール「うん、それがいいな」

天真先輩は変わってしまった

主席と呼ぶに相応しい純真な天使から

超自堕落な駄天使へと

もう、戻れない

あの懐かしい天真先輩とは2度と会えることは無い

……そう思っていた

だがそんな事は無かった

外見は少し変わってしまったけれど

何も変わっていない

目の前にいるのは、天真先輩

紛れもない、私の……憧れの先輩

タプリス「この、この髪留めはずっと……大切にしますね！」

ガヴリール「おう！……でもそのマフラーもだけど、ずっと付ける必要はないんじゃないのか？」

タプリス「……いえ！だって、これは」




タプリス「私の宝物ですから！」

おわり

タプ誕なので書きたかったんです

ありがとうございました！

乙乙

いいぞ

よいぞ！