1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:15:56.78 :1n+H1uo60
ガヴリール「これまで私は2度、神足通を使って教室に飛ぼうとして失敗した」
ガヴリール「これはきっと人に見られてはいけないというルールが頭の中に引っかかって、無意識のうちに失敗したんだろう」
ガヴリール「つまり飛ぶ先を人気のない場所、例えばトイレをイメージすれば成功するはずだ」
ガヴリール「物は試しだ、神足通!」シュン
ガヴリール「やった成功!やればできるじゃないか!」
ガヴリール「あれ?妙に頭が軽い気がする…」サワサワ
ガヴリール「…………髪の毛がない」ツルーン
ガヴリール「これまで私は2度、神足通を使って教室に飛ぼうとして失敗した」
ガヴリール「これはきっと人に見られてはいけないというルールが頭の中に引っかかって、無意識のうちに失敗したんだろう」
ガヴリール「つまり飛ぶ先を人気のない場所、例えばトイレをイメージすれば成功するはずだ」
ガヴリール「物は試しだ、神足通!」シュン
ガヴリール「やった成功!やればできるじゃないか!」
ガヴリール「あれ?妙に頭が軽い気がする…」サワサワ
ガヴリール「…………髪の毛がない」ツルーン
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:16:23.19 :1n+H1uo60
ガヴリール「やばいやばいやばいやばい!!」
ガヴリール「どうすんのこれ! こんなんで外に出られるわけないじゃん!!」
ガヴリール「とりあえずまた神足通で家に戻って………」
ガヴリール「いや待てよ」
ガヴリール「今回は髪の毛だったが、考えてみれば内臓が取り残される、なんてこともあり得るわけだよな……」
ガヴリール「」ゾクッ
ガヴリール「と、とりあえずトイレから見つからないように出よう……」ガチャ
ガヴリール「やばいやばいやばいやばい!!」
ガヴリール「どうすんのこれ! こんなんで外に出られるわけないじゃん!!」
ガヴリール「とりあえずまた神足通で家に戻って………」
ガヴリール「いや待てよ」
ガヴリール「今回は髪の毛だったが、考えてみれば内臓が取り残される、なんてこともあり得るわけだよな……」
ガヴリール「」ゾクッ
ガヴリール「と、とりあえずトイレから見つからないように出よう……」ガチャ
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:17:14.94 :1n+H1uo60
ガヴリール「あ」
サターニャ「あ」
サターニャ「あんたガヴリール!? その頭、グラサンみたいにツルツ…」
ガヴリール「ふんっ!」ボコォ
サターニャ「グエッ!」
ガヴリール「サターニャとりあえずこっち来い!」ガチャ バタン
サターニャ「ちょっ、何よトイレの個室に2人とか狭いんだけど……」
サターニャ「それにその頭どうしちゃったのよ」
ガヴリール「いや、神足通で学校に行こうとしたら、失敗して髪だけが……」
サターニャ「どんな失敗なのよ……それ」
ガヴリール「あ」
サターニャ「あ」
サターニャ「あんたガヴリール!? その頭、グラサンみたいにツルツ…」
ガヴリール「ふんっ!」ボコォ
サターニャ「グエッ!」
ガヴリール「サターニャとりあえずこっち来い!」ガチャ バタン
サターニャ「ちょっ、何よトイレの個室に2人とか狭いんだけど……」
サターニャ「それにその頭どうしちゃったのよ」
ガヴリール「いや、神足通で学校に行こうとしたら、失敗して髪だけが……」
サターニャ「どんな失敗なのよ……それ」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:18:05.33 :1n+H1uo60
キーンコーンカーンコーン
サターニャ「あっ、授業開始のチャイム……」
ガヴリール「すまん、お前にまで授業サボらせちゃって……」
サターニャ(今日のガヴリールなんだか少し気弱ね……)
サターニャ「ま、まあ……それは別にいいわよ! 授業をサボるなんてなかなかの悪魔的行為だわ!!」
ガヴリール「そっか、ごめんな……」シュン
サターニャ「だから謝らなくていいわよ!」
サターニャ「それよりあんた、その頭でこれからどうするのよ」
キーンコーンカーンコーン
サターニャ「あっ、授業開始のチャイム……」
ガヴリール「すまん、お前にまで授業サボらせちゃって……」
サターニャ(今日のガヴリールなんだか少し気弱ね……)
サターニャ「ま、まあ……それは別にいいわよ! 授業をサボるなんてなかなかの悪魔的行為だわ!!」
ガヴリール「そっか、ごめんな……」シュン
サターニャ「だから謝らなくていいわよ!」
サターニャ「それよりあんた、その頭でこれからどうするのよ」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:18:32.92 :1n+H1uo60
ガヴリール「そうだよな…………」
ガヴリール「うっ……うっ……この頭でこれからどう過ごせばいいんだよ……」ポロポロ
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴリール「隠す為にパーカーのフード被っても普通の学校生活なんてもう無理だよ!」ポロポロ
サターニャ「仕方ないわね……」
ガヴリール「サターニャ?」グスン
サターニャ「私が魔界通販でよく効く毛生え薬を見つけて買ってあげるから……」
サターニャ「もう泣くのはやめなさい!」
ガヴリール「そうだよな…………」
ガヴリール「うっ……うっ……この頭でこれからどう過ごせばいいんだよ……」ポロポロ
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴリール「隠す為にパーカーのフード被っても普通の学校生活なんてもう無理だよ!」ポロポロ
サターニャ「仕方ないわね……」
ガヴリール「サターニャ?」グスン
サターニャ「私が魔界通販でよく効く毛生え薬を見つけて買ってあげるから……」
サターニャ「もう泣くのはやめなさい!」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:18:58.16 :1n+H1uo60
ガヴリール「優しいんだな、正直からかわれるとばかり思ってた……」グスン
サターニャ「からかわないわよ、だってライバルがこんな調子じゃ物足りないし……」
サターニャ「そ、それに髪は女の命だって言うじゃない」
ガヴリール「ありがとうな、サターニャ」クスン
サターニャ「す、素直に感謝されると照れるじゃないのよ……!」
サターニャ「それじゃ早速スマホアプリの魔界通販で……」タプタプ
ガヴリール「でもさ、そういう通販で注文だと結構時間かかるんだろ?」
ガヴリール「優しいんだな、正直からかわれるとばかり思ってた……」グスン
サターニャ「からかわないわよ、だってライバルがこんな調子じゃ物足りないし……」
サターニャ「そ、それに髪は女の命だって言うじゃない」
ガヴリール「ありがとうな、サターニャ」クスン
サターニャ「す、素直に感謝されると照れるじゃないのよ……!」
サターニャ「それじゃ早速スマホアプリの魔界通販で……」タプタプ
ガヴリール「でもさ、そういう通販で注文だと結構時間かかるんだろ?」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:19:34.73 :1n+H1uo60
サターニャ「安心しなさい、私は魔界通販プライム会員だから今頼めば夕方には届くのよ」
ガヴリール「へぇ、すごいんだな」
サターニャ「いいわよ、もっと褒めなさい」フフン
ガヴリール「お前じゃなくて魔界通販がな」
サターニャ「ぐぬぬ……一応注文したから私の家行って待ちましょう」
ガヴリール「サターニャも来てくれるのか?」
サターニャ「当然よ、どうせ今から戻っても廊下に立たされるだけだろうし」
サターニャ「ほら、とりあえずフード被って外出るわよ」
ガヴリール「ああ」
サターニャ「安心しなさい、私は魔界通販プライム会員だから今頼めば夕方には届くのよ」
ガヴリール「へぇ、すごいんだな」
サターニャ「いいわよ、もっと褒めなさい」フフン
ガヴリール「お前じゃなくて魔界通販がな」
サターニャ「ぐぬぬ……一応注文したから私の家行って待ちましょう」
ガヴリール「サターニャも来てくれるのか?」
サターニャ「当然よ、どうせ今から戻っても廊下に立たされるだけだろうし」
サターニャ「ほら、とりあえずフード被って外出るわよ」
ガヴリール「ああ」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:20:00.23 :1n+H1uo60
サターニャ「注文した品物が届いたわよ!」
ガヴリール「本当にはやいんだな」
サターニャ「当然よ!」フフンッ
ガヴリール「だから褒めてないって、それよりさっさとくれよ」
サターニャ「まあ待ちなさい、ガヴリール」
ガヴリール「なんだよ」
サターニャ「確かにこの薬を渡すのはやぶさかじゃないわ」
サターニャ「注文した品物が届いたわよ!」
ガヴリール「本当にはやいんだな」
サターニャ「当然よ!」フフンッ
ガヴリール「だから褒めてないって、それよりさっさとくれよ」
サターニャ「まあ待ちなさい、ガヴリール」
ガヴリール「なんだよ」
サターニャ「確かにこの薬を渡すのはやぶさかじゃないわ」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:20:38.72 :1n+H1uo60
サターニャ「ただし」
ガヴリール「ただし?」
サターニャ「髪が生えたら私がしたい時にしたいだけモフモフさせなさい!」
ガヴリール「はぁ?」
サターニャ「嫌ならこの薬を渡すわけにはいかないわね!」
ガヴリール「いや、別にいいんだけどさ、なんでモフモフなんだよ」
サターニャ「ふっふっふっ、契約成立ね!」
サターニャ「モフモフしたいのはなんとなく気持ち良さそうだからよ!!」
ガヴリール「なんだそりゃ……いいからはやくしてくれ」
サターニャ「そうね、折角だし私が塗るわよ」ペタペタ
ガヴリール「あ、ありがと」
サターニャ「ただし」
ガヴリール「ただし?」
サターニャ「髪が生えたら私がしたい時にしたいだけモフモフさせなさい!」
ガヴリール「はぁ?」
サターニャ「嫌ならこの薬を渡すわけにはいかないわね!」
ガヴリール「いや、別にいいんだけどさ、なんでモフモフなんだよ」
サターニャ「ふっふっふっ、契約成立ね!」
サターニャ「モフモフしたいのはなんとなく気持ち良さそうだからよ!!」
ガヴリール「なんだそりゃ……いいからはやくしてくれ」
サターニャ「そうね、折角だし私が塗るわよ」ペタペタ
ガヴリール「あ、ありがと」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:21:26.50 :1n+H1uo60
後日
サターニャ「ガヴリール~♪」モフモフ
ヴィーネ「サターニャ、最近やけにガヴの髪触ってるわね」
サターニャ「えへへ~、まぁね~」モフモフ
ヴィーネ「それにガヴもそのまま受けるなんて珍しい」
ガヴリール「まあ、色んな意味での命の恩人だからな……」モフラレモフラレ
ヴィーネ「命って……あんた達に何があったのよ……」
後日
サターニャ「ガヴリール~♪」モフモフ
ヴィーネ「サターニャ、最近やけにガヴの髪触ってるわね」
サターニャ「えへへ~、まぁね~」モフモフ
ヴィーネ「それにガヴもそのまま受けるなんて珍しい」
ガヴリール「まあ、色んな意味での命の恩人だからな……」モフラレモフラレ
ヴィーネ「命って……あんた達に何があったのよ……」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/29(木) 02:21:55.45 :1n+H1uo60
終
終