サターニャ「ははーん、さてはガヴリール。この私に負けるのが怖いのね？」

ガヴリール「なに言ってんだこいつ」

ヴィーネ「もう、サターニャ。素直に一緒に遊びたいって言えばいいのに」

サターニャ「あ、遊びじゃないわよ！　これは歴とした勝負よ！」

ラフィエル「しりとりなんて久しぶりですね～。やりましょうよガヴちゃん♪」

ガヴリール「ちっ……仕方ないな」

サターニャ「覚悟を決めたわねガヴリール。じゃあ私から行くわ。しりとりの『り』からね」

サターニャ「リンゴ！」

ガヴリール「ゴリラ」

ヴィーネ「ラッパ」

ラフィエル「え～と……パンツ♪」

サターニャ「はぁ！？　パ、パンツ！？」

ヴィーネ「もう、ラフィったら……」

ガヴリール「ブレないなこいつ」

ラフィエル「ほらサターニャさん、パンツですよパンツ♪」

サターニャ「連呼しなくたっていいわよ！　えぇと、積み木！」

ガヴリール「キツネ」

ヴィーネ「ネコ」

ラフィエル「こ、こ、……交尾♪」

サターニャ「はああああああああ！？」

ガヴリール「うるさいなお前」

ヴィーネ「ラフィ！　少しはマジメにやって！」

ラフィエル「私はいたってマジメですよ？交尾は生命が子孫を残すための必然の行為。神秘にして真理です♪」

ヴィーネ「そ、それはそうかもしれないけど……」

ほ

も

す

！

サターニャ「不潔よあんた！　ふざけるのもいい加減にしなさいよ！」

ラフィエル「どういう部分が不潔なんでしょうか？　詳しく教えていただけますか？（ﾌﾟｰｸｽｸｽ）」

サターニャ「そ、それは～……ごにょごにょ」

ガヴリール「顔が真っ赤だぞお前」

ヴィーネ「もうラフィ！　仕切り直ししましょう。最初にお題を決めて、それに沿った言葉でしりとりしましょう」

ガヴリール「お題はどうするんだ？」

ヴィーネ「そうね、じゃあ食べ物なんてどう？　いっぱいあると思うし」

サターニャ「名案だわ！　さすがヴィネットね。褒めてあげるわ！」

ラフィエル「あら～仕方ないですねぇ」

支援

サターニャ「私から始めるわ！　しりとりの『り』で、リンゴ！」

ガヴリール「ゴルゴンゾーラ」

ヴィーネ「ラムネ」

ラフィエル「ネコ♪」

３人「！？」

サターニャ「あんた……冗談で言ってるのよね？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

ヴィーネ「ラフィ、いい加減……怒るわよ？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ガヴリール「まあ待て、２人とも」

いいぞ～

ガヴリール「確かに愛玩動物であるネコを食べるだなんて怒るのも無理はない」

ガヴリール「でも世界の一部の地域では実際に食用として食べられているんだ」

ガヴリール「もちろん私たちの住むこの日本でも昔は食べられていた」

ガヴリール「食糧難で、とにかく生きるために何でも食べていたんだ」

ガヴリール「そういう側面も鑑みずに、ただ一方的に非難するのはどうかと思うな」

ヴィーネ「そ、そうだったのね……少し感情的になってしまったわ。ごめんねラフィ」

サターニャ「ガヴリール、なんでそんなこと知ってるのよ？」

ガヴリール「天使学校で習ったんだ。下界の文化や歴史を学ぶ授業があってな」

サターニャ「へぇ。それでラフィエルも知ってたのね。なんかごめんなさいね」

ラフィエル「い、いえ、いいんですよ～（面白半分で言ったんですけどね……）」

まーたラフィエルさんがサターニャを弄っとるな

サターニャ「じゃあもう一回最初からね！　リンゴ！」

ガヴリール「ゴーヤー」

ヴィーネ「焼肉」

ラフィエル「栗♪」

サターニャ「り、り、り、り……り？」

ガヴリール「早くしろよ」

サターニャ「分かってるわよ！　ちょっと待ってなさい！」

サターニャ「うー、り、り、り……うーんうーん」

ガヴリール「はい時間切れー。罰ゲームな。ジュース買ってこい」

サターニャ「いつ罰ゲームなんて決めたのよ！？」

サターニャ「だいたいリンゴ以外に『り』のつく食べ物なんて無いじゃない！」

サターニャ「だからこの勝負はノーカンよ！　ノーカン！　ノーカン！」

ガヴリール「緑茶」

サターニャ「え？」

ヴィーネ「リブロース」

サターニャ「は？」

ラフィエル「リゾット♪」

サターニャ「なああああああ！？」ぐにゃあ～

ガヴリールドロップアウト

『理がある』

ー完ー

短いですが終わりです。
ありがとうございました。

乙
サターニャはいつもやられてるな～

オチ秀逸

おつ

ヴィネットお腹減ったの？
肉の気分なの？

うーん・・・45点って感じ

面白かった

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