～星と夜空の見える丘で～


果南「ここは……？」

？？「あなたは誰？」

真姫「私はここで天体観測してるんだけど」

果南「うーん、どうしてここにいるのか分かんないや」

真姫「ﾅﾆｿﾚｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

果南「ここは星が綺麗だね」

真姫「あなた、マイペースな人ね」

真姫「私、天体観測が趣味でたまにここに来るのよ」

果南「私も星を見るのが好きなんだ」

真姫「へえ、そうなの」

果南「私の住んでるところは海が綺麗で、空も澄み渡ってて」

果南「だからそこから見える星も大好きなんだ」

真姫「私は街の中に住んでるから、星はあまりたくさんは見えないけど」

真姫「部屋にある望遠鏡からいつも夜空を見ているわ」

果南「私たち仲良くなれそうだね」

真姫「ｳﾞｪｪ別に……うん///」

果南「星空ってすごいよね……昔の人は星と星を線で結んでモノの見立てた」

果南「それが星座になって色々なことを連想していった……神話とかね」

果南「そんな星空だけど、こうやって何も考えずただ漠然と見るのも好きなんだ」

果南「いろんな人たちがいろんな想いを馳せながら、この星たちを見てきたんだって」

果南「星って素敵だな、綺麗だな……ってね」

真姫「私は星や星座に詳しいつもりだけど、そういう考え方も嫌いじゃないわ」

真姫「漠然と星を見ながらなんとなく物思いにふける……コーヒーとか飲みながらね」

果南「やっぱり私たち気が合うのかもね」

真姫「ふふっ、そうかもしれないわね」

真姫「ところであなたどこから来たのよ？」

果南「そういえばわかんないや」

果南「気が付いたらここにいた」

真姫「よくわからないわね……」

果南「ここはどこなの？」

真姫「ここは……」


……リラ…………水ゴリラ…………


果南「え？ ……よく聞こえない」

真姫「そういえばあなた名前は？ 私は……」


……水ゴリラ……いてるずら……

果南「あれ？」

真姫「どうしたのよ？」

果南「もう帰る時間みたい」

真姫「え？」

果南「ねえ、私たち……また会えるかな？」

真姫「……」

果南「……」


真姫「……会えるわよ、きっと」

～内浦～

花丸「水ゴリラ、聞いてるずら？」

果南「え？」

花丸「どうしたの？ 急にボーっとして」

果南「うーん……星を見てた」

花丸「ちょっと何言ってるか分かんねえずら」

果南「そういえば今、水ゴリラって呼んでなかった？」

花丸「ずら！？ 呼んでないずらよ！！ 果南ちゃんって言ったずら！」

果南「ハグぅぅ～」ぎゅー

花丸「ぎいぃいいぃいやぁ～～！！何するずらァー！！！」

果南「あ、そうだ」

花丸「？」


果南「今度、星を見に行きたいんだけど……マルも来ない？」

果南「また会える気がするんだ……」


真姫「また会える気がするわね……」

おわり

ありがとうございました。