1: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:20:00.74 :6wqhlklP0
ちとせ「おはようございまーす……ふわぁ」
P「おはよう、ちとせ。眠そうだな」
ちとせ「低血圧なの、知ってるでしょう? 朝は弱いの」
P「……体調悪いなら、無理はするなよ?」
ちとせ「あ、違う違う。そういう気遣ってほしいムーブじゃないから安心して? 私、本当にしんどい時はちゃんとサボるから♪」
P「なら安心した。今日も朝からレッスンだから、頑張れよ」
ちとせ「任せて。そろそろあの鬼トレーナーのこと、私の虜にしたいと思ってるから」
P「はは、あの人は手ごわいぞ? 俺が口説いてもまったく相手にしてくれないからな」
千夜「お嬢様とお前の魅力値を一緒にするな。自惚れもいいところです」
P「千夜もおはよう」
千夜「おはようございます。自惚れもいいところです」
P「いや、ちゃんと聞こえてたから」
ちとせ「自惚れもいいところだよ?」
P「それ以上やるといじめだぞ?」
ちとせ「あは♪ 冗談冗談、吸血鬼ジョークだよ」
P「人間のジョークとどう違うんだ」
ちとせ「え、わからないの?」
P「全然わからない」
ちとせ「仕方ないな~。千夜ちゃん、説明してあげて?」
千夜「えっわかりました」
P「今『えっ』って戸惑ったの見逃さなかったからな」
千夜「戸惑っていませんが」
ちとせ「そうだよ? 私の僕ちゃんは冷静沈着なんだから♪」
千夜「吸血鬼ジョークに通常のジョークと違いはありません。お嬢様のその場の思い付きです」
ちとせ「千夜ちゃん?」
P「冷静沈着にはしご外してきたな」
ちとせ「おはようございまーす……ふわぁ」
P「おはよう、ちとせ。眠そうだな」
ちとせ「低血圧なの、知ってるでしょう? 朝は弱いの」
P「……体調悪いなら、無理はするなよ?」
ちとせ「あ、違う違う。そういう気遣ってほしいムーブじゃないから安心して? 私、本当にしんどい時はちゃんとサボるから♪」
P「なら安心した。今日も朝からレッスンだから、頑張れよ」
ちとせ「任せて。そろそろあの鬼トレーナーのこと、私の虜にしたいと思ってるから」
P「はは、あの人は手ごわいぞ? 俺が口説いてもまったく相手にしてくれないからな」
千夜「お嬢様とお前の魅力値を一緒にするな。自惚れもいいところです」
P「千夜もおはよう」
千夜「おはようございます。自惚れもいいところです」
P「いや、ちゃんと聞こえてたから」
ちとせ「自惚れもいいところだよ?」
P「それ以上やるといじめだぞ?」
ちとせ「あは♪ 冗談冗談、吸血鬼ジョークだよ」
P「人間のジョークとどう違うんだ」
ちとせ「え、わからないの?」
P「全然わからない」
ちとせ「仕方ないな~。千夜ちゃん、説明してあげて?」
千夜「えっわかりました」
P「今『えっ』って戸惑ったの見逃さなかったからな」
千夜「戸惑っていませんが」
ちとせ「そうだよ? 私の僕ちゃんは冷静沈着なんだから♪」
千夜「吸血鬼ジョークに通常のジョークと違いはありません。お嬢様のその場の思い付きです」
ちとせ「千夜ちゃん?」
P「冷静沈着にはしご外してきたな」
2: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:22:14.45 :6wqhlklP0
千夜「そろそろレッスンが始まります。行きましょう、お嬢様」
ちとせ「えー、私今の会話の流れに納得してないんだけどなー」
千夜「これ以上話していると、レッスン場まで走らなければならなくなります。朝からお嬢様に無駄な体力を使わせるわけにはいきませんので」
P「どうやら千夜に分があるみたいだな」
ちとせ「むぅ、最近私の僕ちゃんが生意気……あ、そうだ♪ 魔法使いさんが運んでくれればいいんじゃない?」
P「運ぶって、どうやって」
ちとせ「肩車とか?」
P「ずいぶん原始的な魔法使いだな」
ちとせ「嫌? 私のしろーい柔肌に触れられるチャンスだよ?」
P「俺はプロデューサーであって、タクシーじゃないからな」
ちとせ「でも僕でしょ?」
P「僕でもないが。契約書読んだか?」
ちとせ「人間の書面文化は面倒だね~」
P「吸血鬼設定が雑なんだよな」
千夜「お嬢様。本当に遅刻してしまいますよ」
ちとせ「おっと、ごめんね千夜ちゃん。それじゃいこっか」
千夜「はい」
P「いってらっしゃい」
ちとせ「いってきまーす♪」
千夜「行ってきます。……ああ、それと、お前」
P「ん?」
千夜「今、お嬢様の柔肌を想像して鼻の下を伸ばしていたな?」
P「ぎくっ」
ちとせ「え、そうなの?」
P「そ、そんなことはないぞ」
千夜「お嬢様の美しさを前にしては仕方のないことではありますが……プロデューサーを名乗るなら、露骨に態度に出すのは控えておくことです」
ちとせ「やん、私獣に襲われちゃうかも♪」
千夜「その時は大手を振ってこの男を狩りますので」
P「ごほんっ! ほら、いってこいいってこい」
ちとせ「イってこい?」
千夜「お嬢様、それはないです」
P「ないな」
ちとせ「さっきからはしご外されるパターン多くない?」
P「大丈夫大丈夫、俺もよく外されてるから」
千夜「お前にはまずはしごを用意していません、ばー……」
P「ばー?」
千夜「バールクス」
P「映画観てきたのか」
千夜「お前って、醜くないか?」
P「純度100パーの罵倒だろそれ」
千夜「そろそろレッスンが始まります。行きましょう、お嬢様」
ちとせ「えー、私今の会話の流れに納得してないんだけどなー」
千夜「これ以上話していると、レッスン場まで走らなければならなくなります。朝からお嬢様に無駄な体力を使わせるわけにはいきませんので」
P「どうやら千夜に分があるみたいだな」
ちとせ「むぅ、最近私の僕ちゃんが生意気……あ、そうだ♪ 魔法使いさんが運んでくれればいいんじゃない?」
P「運ぶって、どうやって」
ちとせ「肩車とか?」
P「ずいぶん原始的な魔法使いだな」
ちとせ「嫌? 私のしろーい柔肌に触れられるチャンスだよ?」
P「俺はプロデューサーであって、タクシーじゃないからな」
ちとせ「でも僕でしょ?」
P「僕でもないが。契約書読んだか?」
ちとせ「人間の書面文化は面倒だね~」
P「吸血鬼設定が雑なんだよな」
千夜「お嬢様。本当に遅刻してしまいますよ」
ちとせ「おっと、ごめんね千夜ちゃん。それじゃいこっか」
千夜「はい」
P「いってらっしゃい」
ちとせ「いってきまーす♪」
千夜「行ってきます。……ああ、それと、お前」
P「ん?」
千夜「今、お嬢様の柔肌を想像して鼻の下を伸ばしていたな?」
P「ぎくっ」
ちとせ「え、そうなの?」
P「そ、そんなことはないぞ」
千夜「お嬢様の美しさを前にしては仕方のないことではありますが……プロデューサーを名乗るなら、露骨に態度に出すのは控えておくことです」
ちとせ「やん、私獣に襲われちゃうかも♪」
千夜「その時は大手を振ってこの男を狩りますので」
P「ごほんっ! ほら、いってこいいってこい」
ちとせ「イってこい?」
千夜「お嬢様、それはないです」
P「ないな」
ちとせ「さっきからはしご外されるパターン多くない?」
P「大丈夫大丈夫、俺もよく外されてるから」
千夜「お前にはまずはしごを用意していません、ばー……」
P「ばー?」
千夜「バールクス」
P「映画観てきたのか」
千夜「お前って、醜くないか?」
P「純度100パーの罵倒だろそれ」
3: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:22:53.01 :6wqhlklP0
ちとせ「千夜ちゃん誤魔化すのへたっぴー♪ 本当は『ばーか』って言おうとしたんじゃないの?」
千夜「……その通りです。迷った末に不適切な発言をしてしまったことは謝罪します」
P「いや、気にしてないからいいけど……でもなんで『ばーか』って言うのを躊躇ったんだ?」
千夜「私がそれを言うと、お前が締まりのない顔をしながら喜ぶからです」
ちとせ「そうなの?」
P「そんなことないだろう。可愛いとは思うけど」
千夜「それが理解できないのです。馬鹿にされているのに何故可愛いなどと……よって封印です」
P「残念だ」
ちとせ「じゃあ私が代わりに。ばーか♪」
P「ははっ」
ちとせ「思ったより気持ち悪い顔するね」
千夜「私が言うともっと凄い顔になりますよ」
ちとせ「またあなたの性癖に疑問符がつくことになったなぁ」
P「おっほん! ほら、いい加減レッスンに行ってくるんだ」
ちとせ「千夜ちゃん誤魔化すのへたっぴー♪ 本当は『ばーか』って言おうとしたんじゃないの?」
千夜「……その通りです。迷った末に不適切な発言をしてしまったことは謝罪します」
P「いや、気にしてないからいいけど……でもなんで『ばーか』って言うのを躊躇ったんだ?」
千夜「私がそれを言うと、お前が締まりのない顔をしながら喜ぶからです」
ちとせ「そうなの?」
P「そんなことないだろう。可愛いとは思うけど」
千夜「それが理解できないのです。馬鹿にされているのに何故可愛いなどと……よって封印です」
P「残念だ」
ちとせ「じゃあ私が代わりに。ばーか♪」
P「ははっ」
ちとせ「思ったより気持ち悪い顔するね」
千夜「私が言うともっと凄い顔になりますよ」
ちとせ「またあなたの性癖に疑問符がつくことになったなぁ」
P「おっほん! ほら、いい加減レッスンに行ってくるんだ」
4: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:23:26.02 :6wqhlklP0
廊下へ出て
ちとせ「千夜ちゃんさ、よく気づいたね」
千夜「気づいた? 何にでしょうか」
ちとせ「あの人が鼻の下伸ばしてたってこと」
千夜「ああ、そのことですか。一目瞭然でしたので」
ちとせ「そう? 私は気づかなかったけど」
千夜「そうですか。まあ、そういうこともあると思います」
ちとせ「ふーん? そっかそっか、千夜ちゃんにとっては一目瞭然だったのか」
千夜「悪い顔をしていますが、いったい何をお考えなのですか」
ちとせ「千夜ちゃん♪ 私、華のJKとして恋バナが聞きたいのよね~」
千夜「お戯れを……恋をしていない者が恋バナをすることはできません」
ちとせ「本当?」
千夜「経験のない者が語ったところで、意味はないでしょう」
ちとせ「いや、そっちじゃなくて……ま、いいか」
ちとせ「私としては、千夜ちゃんが生き生きしているなら嬉しいし♪」
千夜「生き生きしている……私が?」
ちとせ「うん♪ あの魔法使いを叱ってる時の千夜ちゃん、元気だよ~?」
千夜「………」
ちとせ「どう? 思い当たる節ある?」
千夜「……確かに、あの男と話していると……」
ちとせ「うんうん♪」
千夜「お嬢様。私は……」
ちとせ「なぁに?」
千夜「私は………」
千夜「私は潜在的サディストなのでしょうか」
ちとせ「うーん思ってたのと違う反応」
千夜「あの男と話していると、心の奥のどす黒いモノが溢れ出るようで、それがどこか心地よく……」
ちとせ「それ以上は黒雪ちゃんになっちゃうからやめよう? ね?」
千夜「お嬢様、そのセンスは少しオヤジ臭いのでは」
ちとせ「うーん、サディスト!」
廊下へ出て
ちとせ「千夜ちゃんさ、よく気づいたね」
千夜「気づいた? 何にでしょうか」
ちとせ「あの人が鼻の下伸ばしてたってこと」
千夜「ああ、そのことですか。一目瞭然でしたので」
ちとせ「そう? 私は気づかなかったけど」
千夜「そうですか。まあ、そういうこともあると思います」
ちとせ「ふーん? そっかそっか、千夜ちゃんにとっては一目瞭然だったのか」
千夜「悪い顔をしていますが、いったい何をお考えなのですか」
ちとせ「千夜ちゃん♪ 私、華のJKとして恋バナが聞きたいのよね~」
千夜「お戯れを……恋をしていない者が恋バナをすることはできません」
ちとせ「本当?」
千夜「経験のない者が語ったところで、意味はないでしょう」
ちとせ「いや、そっちじゃなくて……ま、いいか」
ちとせ「私としては、千夜ちゃんが生き生きしているなら嬉しいし♪」
千夜「生き生きしている……私が?」
ちとせ「うん♪ あの魔法使いを叱ってる時の千夜ちゃん、元気だよ~?」
千夜「………」
ちとせ「どう? 思い当たる節ある?」
千夜「……確かに、あの男と話していると……」
ちとせ「うんうん♪」
千夜「お嬢様。私は……」
ちとせ「なぁに?」
千夜「私は………」
千夜「私は潜在的サディストなのでしょうか」
ちとせ「うーん思ってたのと違う反応」
千夜「あの男と話していると、心の奥のどす黒いモノが溢れ出るようで、それがどこか心地よく……」
ちとせ「それ以上は黒雪ちゃんになっちゃうからやめよう? ね?」
千夜「お嬢様、そのセンスは少しオヤジ臭いのでは」
ちとせ「うーん、サディスト!」
5: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:25:59.99 :6wqhlklP0
ちとせ「というわけで、千夜ちゃんの教育方針についてお話があります」
P「ママ?」
ちとせ「私にパパって言われると興奮しちゃう?」
P「犯罪臭がする」
ちとせ「噛みついちゃうよ♪」
P「………」
ちとせ「今興奮した?」
P「なんか攻め方がオジサン臭いぞ、ちとせ」
ちとせ「げふっ」
P「ちとせ!? どうした、吐血か!」
ちとせ「大丈夫、リアルの血は出てないから……ただ、本格的に不安になってきただけ」
P「? まあ、いいけど……それで、千夜の教育方針だって?」
ちとせ「あ、そうそう。最近私の僕ちゃんが反抗的なの」
P「確かにそうだな。俺も覚えがある」
ちとせ「あなたには最初から反抗的だけどね」
P「喧嘩を売りに来たのか?」
ちとせ「油売ってるよ~♪」
P「脂っこいもの、好きなのか」
ちとせ「味は好みだけど、あんまり食べられないかなー。あ、千夜ちゃんはそういうの大好きだよ」
P「へえ、ちょっと意外だな」
ちとせ「今の会話、攻略フラグだからね?」
P「ゲームやってるわけじゃないんだから……話を戻すけど、相談ってことでいいんだな?」
ちとせ「ええ。最近、千夜ちゃんのツッコミが辛辣っていうか……私のことオヤジ臭いって言うし」
P「事実だろ」
ちとせ「蹴るよ?」
P「噛みつくんじゃないのか」
ちとせ「マジギレすると普通に蹴ります」
P「吸血鬼も足技に頼るんだな」
ちとせ「黄金の左を使わせないようにしてほしいな♪」
P「善処する……で、千夜が反抗的になってるかどうかは置いといて、自立傾向にあるならいいことなんじゃないか? ちとせもこの前言ってただろう。千夜を支配したいわけじゃないって」
ちとせ「というわけで、千夜ちゃんの教育方針についてお話があります」
P「ママ?」
ちとせ「私にパパって言われると興奮しちゃう?」
P「犯罪臭がする」
ちとせ「噛みついちゃうよ♪」
P「………」
ちとせ「今興奮した?」
P「なんか攻め方がオジサン臭いぞ、ちとせ」
ちとせ「げふっ」
P「ちとせ!? どうした、吐血か!」
ちとせ「大丈夫、リアルの血は出てないから……ただ、本格的に不安になってきただけ」
P「? まあ、いいけど……それで、千夜の教育方針だって?」
ちとせ「あ、そうそう。最近私の僕ちゃんが反抗的なの」
P「確かにそうだな。俺も覚えがある」
ちとせ「あなたには最初から反抗的だけどね」
P「喧嘩を売りに来たのか?」
ちとせ「油売ってるよ~♪」
P「脂っこいもの、好きなのか」
ちとせ「味は好みだけど、あんまり食べられないかなー。あ、千夜ちゃんはそういうの大好きだよ」
P「へえ、ちょっと意外だな」
ちとせ「今の会話、攻略フラグだからね?」
P「ゲームやってるわけじゃないんだから……話を戻すけど、相談ってことでいいんだな?」
ちとせ「ええ。最近、千夜ちゃんのツッコミが辛辣っていうか……私のことオヤジ臭いって言うし」
P「事実だろ」
ちとせ「蹴るよ?」
P「噛みつくんじゃないのか」
ちとせ「マジギレすると普通に蹴ります」
P「吸血鬼も足技に頼るんだな」
ちとせ「黄金の左を使わせないようにしてほしいな♪」
P「善処する……で、千夜が反抗的になってるかどうかは置いといて、自立傾向にあるならいいことなんじゃないか? ちとせもこの前言ってただろう。千夜を支配したいわけじゃないって」
6: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:26:52.56 :6wqhlklP0
ちとせ「んー。まあそれはそうなんだけどね?」
P「うん」
ちとせ「それはそれとして、歯向かわれると屈服させたくなるっていうか?」
P「なんて自分勝手」
ちとせ「にへー♪」
P「キャラに合わない笑い声だ」
ちとせ「アイドル的にはNG?」
P「いや、むしろギャップ萌えを狙えるからいいと思うぞ」
ちとせ「それはよかった」
P「千夜も、今みたいに歯を見せて笑うようなことがあるのかな」
ちとせ「見てみたい?」
P「そりゃあ、見てみたい」
ちとせ「そっか。なら見られるんじゃない?」
P「簡単に見せてくれるとは思えないけどな」
ちとせ「私は見たことあるよ?」
P「いつ」
ちとせ「ふたりきりのベッドの中」
P「………」
ちとせ「小さい頃、だけどね」
P「あ、なんだそういうことか」
ちとせ「今ナニ想像してたの?」
P「微笑ましい光景を想像していただけだが」
ちとせ「嘘ついてもすぐわかっちゃうよ?」
P「嘘はついてない。俺は本当に『微笑ましい光景』と認識しているだけだ」
ちとせ「へー、なるほど。じゃあ許しちゃう♪」
P「よし」
ちとせ「でもまた性癖開示しちゃったねぇ。百合もいけるクチなんだ~」
P「……ノーコメントで」
ちとせ「あはっ♪ ま、いじめるのはこのくらいにしておいて……あなたが望むなら、きっと千夜ちゃんのいろんな顔を見られると思うよ?」
P「そうかな」
ちとせ「ええ。すぐには難しいかもしれないけれど……あなたがあの子を見つめている限りはね」
ちとせ「あなたは私に魅了されている。けれど、確かに千夜ちゃんのことも見てくれている。正解だったと思うよ、あなたを選んで」
P「選んだのは俺のほうだけどな」
ちとせ「そーいうナマイキな態度が、最近の千夜ちゃんに影響してるんじゃない?」
P「あの子が俺に影響されるなんてことがあると思うか?」
ちとせ「思うけどなぁ。あの子の心、名前の通り真っ白なんだから。案外染まりやすいかも?」
P「白は白でもペンキで塗りたくった白だろう。そうそう簡単に色変わらないぞ」
ちとせ「んー。まあそれはそうなんだけどね?」
P「うん」
ちとせ「それはそれとして、歯向かわれると屈服させたくなるっていうか?」
P「なんて自分勝手」
ちとせ「にへー♪」
P「キャラに合わない笑い声だ」
ちとせ「アイドル的にはNG?」
P「いや、むしろギャップ萌えを狙えるからいいと思うぞ」
ちとせ「それはよかった」
P「千夜も、今みたいに歯を見せて笑うようなことがあるのかな」
ちとせ「見てみたい?」
P「そりゃあ、見てみたい」
ちとせ「そっか。なら見られるんじゃない?」
P「簡単に見せてくれるとは思えないけどな」
ちとせ「私は見たことあるよ?」
P「いつ」
ちとせ「ふたりきりのベッドの中」
P「………」
ちとせ「小さい頃、だけどね」
P「あ、なんだそういうことか」
ちとせ「今ナニ想像してたの?」
P「微笑ましい光景を想像していただけだが」
ちとせ「嘘ついてもすぐわかっちゃうよ?」
P「嘘はついてない。俺は本当に『微笑ましい光景』と認識しているだけだ」
ちとせ「へー、なるほど。じゃあ許しちゃう♪」
P「よし」
ちとせ「でもまた性癖開示しちゃったねぇ。百合もいけるクチなんだ~」
P「……ノーコメントで」
ちとせ「あはっ♪ ま、いじめるのはこのくらいにしておいて……あなたが望むなら、きっと千夜ちゃんのいろんな顔を見られると思うよ?」
P「そうかな」
ちとせ「ええ。すぐには難しいかもしれないけれど……あなたがあの子を見つめている限りはね」
ちとせ「あなたは私に魅了されている。けれど、確かに千夜ちゃんのことも見てくれている。正解だったと思うよ、あなたを選んで」
P「選んだのは俺のほうだけどな」
ちとせ「そーいうナマイキな態度が、最近の千夜ちゃんに影響してるんじゃない?」
P「あの子が俺に影響されるなんてことがあると思うか?」
ちとせ「思うけどなぁ。あの子の心、名前の通り真っ白なんだから。案外染まりやすいかも?」
P「白は白でもペンキで塗りたくった白だろう。そうそう簡単に色変わらないぞ」
7: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:27:37.24 :6wqhlklP0
ちとせ「あはっ、ペンキかー。その表現、案外的確かもね♪」
P「千夜の色を変えるなら、こっちもペンキで対抗するくらいじゃないとな」
ちとせ「魔法使いのピンクのペンキでね」
P「なんでピンク固定なんだ」
ちとせ「頭ピンク色だから」
P「失敬な」
ちとせ「今日、実はノーブラって言ったらどうする?」
P「その揺れ方的にノーブラは嘘だろ」
ちとせ「思った以上に頭まっピンクな返し~」
P「はっ!? しまった、謀られた!」
ちとせ「戦国時代に生まれなくてよかったね」
P「くそぅ、頭真っ黒埼め」
ちとせ「黒いのは腹だよ~♪」
ちとせ「あはっ、ペンキかー。その表現、案外的確かもね♪」
P「千夜の色を変えるなら、こっちもペンキで対抗するくらいじゃないとな」
ちとせ「魔法使いのピンクのペンキでね」
P「なんでピンク固定なんだ」
ちとせ「頭ピンク色だから」
P「失敬な」
ちとせ「今日、実はノーブラって言ったらどうする?」
P「その揺れ方的にノーブラは嘘だろ」
ちとせ「思った以上に頭まっピンクな返し~」
P「はっ!? しまった、謀られた!」
ちとせ「戦国時代に生まれなくてよかったね」
P「くそぅ、頭真っ黒埼め」
ちとせ「黒いのは腹だよ~♪」
8: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:28:21.87 :6wqhlklP0
翌日
千夜「ふぅ……」
P「お疲れ、千夜。いい撮影だったよ」
千夜「私ひとりでの写真撮影……意味があるのでしょうか」
P「あるから仕事を持ってきてるんだよ。ソロ活動も大事だぞ」
千夜「私自身にそれだけの価値があるとは思えませんが……まあ、プロデューサーであるお前がそう言うのなら、従うほかありませんね」
P「入りたての頃に比べると、千夜もだいぶ素直になったな」
千夜「プロダクションと契約している以上、勝手に仕事を選り好みできないというだけです。勘違いするな」
P「よーし、それじゃ次はフリフリのきゃぴきゃぴ系キュート衣装で攻めてみるか!」
千夜「Velvet Roseを結成して日が浅い時期にそんな衣装を着ては、ファンのイメージが壊れてしまうのではないですか」
P「……あー、確かに。ついはしゃいでしまった」
千夜「調子に乗るからです。ばー……」
P「ばー?」
千夜「バーコードハゲ」
P「それ社長の前で絶対言うなよ。俺の首も飛びかねないから」
千夜「お前を道連れにできるならある種魅力的ですね」
P「白雪さん?」
千夜「嘘です。お嬢様が飽きるまで、自分から事務所を追い出されるような真似はしません」
P「安心した」
千夜「気を抜くと噛みつきますが」
P「千夜も吸血鬼だったのか」
千夜「噛みつき、肉を喰らいます」
P「ただの蛮族だった」
千夜「食事は全ての資本です。肉は生きるための糧となる」
翌日
千夜「ふぅ……」
P「お疲れ、千夜。いい撮影だったよ」
千夜「私ひとりでの写真撮影……意味があるのでしょうか」
P「あるから仕事を持ってきてるんだよ。ソロ活動も大事だぞ」
千夜「私自身にそれだけの価値があるとは思えませんが……まあ、プロデューサーであるお前がそう言うのなら、従うほかありませんね」
P「入りたての頃に比べると、千夜もだいぶ素直になったな」
千夜「プロダクションと契約している以上、勝手に仕事を選り好みできないというだけです。勘違いするな」
P「よーし、それじゃ次はフリフリのきゃぴきゃぴ系キュート衣装で攻めてみるか!」
千夜「Velvet Roseを結成して日が浅い時期にそんな衣装を着ては、ファンのイメージが壊れてしまうのではないですか」
P「……あー、確かに。ついはしゃいでしまった」
千夜「調子に乗るからです。ばー……」
P「ばー?」
千夜「バーコードハゲ」
P「それ社長の前で絶対言うなよ。俺の首も飛びかねないから」
千夜「お前を道連れにできるならある種魅力的ですね」
P「白雪さん?」
千夜「嘘です。お嬢様が飽きるまで、自分から事務所を追い出されるような真似はしません」
P「安心した」
千夜「気を抜くと噛みつきますが」
P「千夜も吸血鬼だったのか」
千夜「噛みつき、肉を喰らいます」
P「ただの蛮族だった」
千夜「食事は全ての資本です。肉は生きるための糧となる」
9: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:30:01.55 :6wqhlklP0
P「そんな大食いの千夜にひとつ提案があるんだが」
千夜「?」
P「もうすぐ夕飯時だろう? この後は俺も千夜も特に仕事はないし、よかったら一緒にごはん食べに行かないか?」
千夜「ことわ――」
P「ちなみにちとせには連絡済だ。今日はひとりで食べるから大丈夫だってさ」
千夜「断る」
P「今、外堀埋めたつもりだったんだけど?」
千夜「お嬢様の都合がつこうとつくまいと、私がお前と食事を共にしなければならない理由が生まれていませんが」
P「頼む! 前から気になってるお店があるんだが、ひとりじゃなかなか入りにくいんだ!」
千夜「断る」
P「奢るから!」
千夜「断る」
P「可愛いぞ!」
千夜「帰る」
P「実はちとせからメッセージを預かってる」
ちとせ『千夜ちゃん、今夜は魔法使いに付き合ってあげて? お嬢様命令♪』
千夜「最初からこれを出していれば済む話だったのに」
P「できれば頼りたくなかったんだ。男のプライドとして」
千夜「そんなものは犬に食わせておけ」
P「そんな漫画みたいなセリフ言われたの人生で初めてだ」
千夜「お前の初めてになってしまったという事実に心が震えます」
P「もちろんいい意味でだよな」
千夜「バーテンダー」
P「『ばーか』って言いたかったことだけは伝わった……とにかく、付き合ってくれるってことで大丈夫か?」
千夜「お嬢様命令であれば仕方ありません。手早く済ませるためにもさっさと向かいましょう」
P「よし! 車はあっちに停めてるから、早速出発だ」
P「そんな大食いの千夜にひとつ提案があるんだが」
千夜「?」
P「もうすぐ夕飯時だろう? この後は俺も千夜も特に仕事はないし、よかったら一緒にごはん食べに行かないか?」
千夜「ことわ――」
P「ちなみにちとせには連絡済だ。今日はひとりで食べるから大丈夫だってさ」
千夜「断る」
P「今、外堀埋めたつもりだったんだけど?」
千夜「お嬢様の都合がつこうとつくまいと、私がお前と食事を共にしなければならない理由が生まれていませんが」
P「頼む! 前から気になってるお店があるんだが、ひとりじゃなかなか入りにくいんだ!」
千夜「断る」
P「奢るから!」
千夜「断る」
P「可愛いぞ!」
千夜「帰る」
P「実はちとせからメッセージを預かってる」
ちとせ『千夜ちゃん、今夜は魔法使いに付き合ってあげて? お嬢様命令♪』
千夜「最初からこれを出していれば済む話だったのに」
P「できれば頼りたくなかったんだ。男のプライドとして」
千夜「そんなものは犬に食わせておけ」
P「そんな漫画みたいなセリフ言われたの人生で初めてだ」
千夜「お前の初めてになってしまったという事実に心が震えます」
P「もちろんいい意味でだよな」
千夜「バーテンダー」
P「『ばーか』って言いたかったことだけは伝わった……とにかく、付き合ってくれるってことで大丈夫か?」
千夜「お嬢様命令であれば仕方ありません。手早く済ませるためにもさっさと向かいましょう」
P「よし! 車はあっちに停めてるから、早速出発だ」
10: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:31:54.46 :6wqhlklP0
千夜「――それで、連れてこられたのがラーメン屋ですか」
P「嫌だったか?」
千夜「ラーメンに悪感情はありませんが、ラーメン屋にひとりで入れないお前には疑問が浮かびます」
P「実は人見知りなんだ」
千夜「芸能界に向いていませんね」
P「ここは濃厚とんこつラーメンがおすすめらしいぞ。俺はそれにするけど、千夜はどうする?」
千夜「私はこの超濃厚とんこつチャーシュー餃子付きオトクセットで」
P「えっ、超濃厚なんてあるのか」
千夜「リサーチが足りないのではないですか」
P「俺もやっぱりその超濃厚とんこちゅ」
千夜「ぷっ」
P「ちょっと噛んだだけだろ!」
千夜「耳、赤いですよ。ふふっ」
P「くそぅ……」
千夜「すみません。超濃厚とんこつチャーシュー餃子付きオトクセット、ふたつお願いします」
店員「かしこまりましたー」
P「………」
千夜「お前がまた恥をかかないように、先に注文してあげました」
P「千夜……」
P「デレた?」
千夜「バーンナックル」
千夜「――それで、連れてこられたのがラーメン屋ですか」
P「嫌だったか?」
千夜「ラーメンに悪感情はありませんが、ラーメン屋にひとりで入れないお前には疑問が浮かびます」
P「実は人見知りなんだ」
千夜「芸能界に向いていませんね」
P「ここは濃厚とんこつラーメンがおすすめらしいぞ。俺はそれにするけど、千夜はどうする?」
千夜「私はこの超濃厚とんこつチャーシュー餃子付きオトクセットで」
P「えっ、超濃厚なんてあるのか」
千夜「リサーチが足りないのではないですか」
P「俺もやっぱりその超濃厚とんこちゅ」
千夜「ぷっ」
P「ちょっと噛んだだけだろ!」
千夜「耳、赤いですよ。ふふっ」
P「くそぅ……」
千夜「すみません。超濃厚とんこつチャーシュー餃子付きオトクセット、ふたつお願いします」
店員「かしこまりましたー」
P「………」
千夜「お前がまた恥をかかないように、先に注文してあげました」
P「千夜……」
P「デレた?」
千夜「バーンナックル」
11: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:32:25.89 :6wqhlklP0
1時間後
P「いやー、うまかったなー。やみつきになりそうな味だった」
千夜「まだ舌にスープの感触が残っています。それほど濃厚でした」
P「おいしかったか?」
千夜「はい。命令で連れ出されましたが、今は満足しています。約束通りお前の奢りでしたし」
P「完全に聞き流してるような態度だったのに、そういうとこはちゃんと聞いてるんだもんな」
千夜「……ところで、何故私を誘ったのですか」
P「え? だから、ひとりで新しい店開拓するのは不安だったから」
千夜「別に私でなくともよかったはずです。誘うのに手こずるのはわかっていたのに、わざわざ私を選んだ理由を聞いています」
P「……まあ、千夜はいっぱい食べるし、脂っこいのも好きって聞いてたから。ラーメン屋に誘いやすかったのと」
千夜「それと?」
P「食べ方が豪快で、見ていて気持ちいいからかな」
千夜「そうなのですか? 自分ではよくわかりませんが」
P「そうなんだよ。今日は特に、おいしそうにすごい勢いで麺を啜ってたから。今までに見たことない千夜の顔を見ることができた。それだけで十二分に価値があったよ」
千夜「私の表情ひとつにそこまで価値があるとも思えませんが」
P「価値があるかどうかを決めるのは俺だ」
千夜「勝手だな」
P「世の中そんなもんだ。何かに価値があるかを決めるのは、いつだって受け手次第。アイドルも同じだ」
P「俺は、そんなアイドルの価値を売り出す役」
千夜「とんだ闇市ですね」
P「優秀なセールスマンと呼んでくれ」
千夜「優秀かどうかは、今後の働きぶりで判断します」
P「お手柔らかに」
千夜「厳しくいきますが」
P「だよな」
千夜「お嬢様と私の時間を預けているのです。結果を出してもらわなければ意味がない」
P「……千夜は、なんだかんだ、アイドル活動のことを大事に思ってくれてるんだよな。さっきだって、ユニットのイメージについて提言してくれてたし」
千夜「お嬢様が飽きるまでは、私も本気で取り組むつもりなので」
P「ちとせが飽きたとしても、俺は千夜を引き留めるつもりだけどな」
千夜「それは……まったくもって、自分勝手だな」
千夜「ただ……私もお嬢様も、自分勝手だから。ある意味、釣り合いは取れているのかもしれない」
1時間後
P「いやー、うまかったなー。やみつきになりそうな味だった」
千夜「まだ舌にスープの感触が残っています。それほど濃厚でした」
P「おいしかったか?」
千夜「はい。命令で連れ出されましたが、今は満足しています。約束通りお前の奢りでしたし」
P「完全に聞き流してるような態度だったのに、そういうとこはちゃんと聞いてるんだもんな」
千夜「……ところで、何故私を誘ったのですか」
P「え? だから、ひとりで新しい店開拓するのは不安だったから」
千夜「別に私でなくともよかったはずです。誘うのに手こずるのはわかっていたのに、わざわざ私を選んだ理由を聞いています」
P「……まあ、千夜はいっぱい食べるし、脂っこいのも好きって聞いてたから。ラーメン屋に誘いやすかったのと」
千夜「それと?」
P「食べ方が豪快で、見ていて気持ちいいからかな」
千夜「そうなのですか? 自分ではよくわかりませんが」
P「そうなんだよ。今日は特に、おいしそうにすごい勢いで麺を啜ってたから。今までに見たことない千夜の顔を見ることができた。それだけで十二分に価値があったよ」
千夜「私の表情ひとつにそこまで価値があるとも思えませんが」
P「価値があるかどうかを決めるのは俺だ」
千夜「勝手だな」
P「世の中そんなもんだ。何かに価値があるかを決めるのは、いつだって受け手次第。アイドルも同じだ」
P「俺は、そんなアイドルの価値を売り出す役」
千夜「とんだ闇市ですね」
P「優秀なセールスマンと呼んでくれ」
千夜「優秀かどうかは、今後の働きぶりで判断します」
P「お手柔らかに」
千夜「厳しくいきますが」
P「だよな」
千夜「お嬢様と私の時間を預けているのです。結果を出してもらわなければ意味がない」
P「……千夜は、なんだかんだ、アイドル活動のことを大事に思ってくれてるんだよな。さっきだって、ユニットのイメージについて提言してくれてたし」
千夜「お嬢様が飽きるまでは、私も本気で取り組むつもりなので」
P「ちとせが飽きたとしても、俺は千夜を引き留めるつもりだけどな」
千夜「それは……まったくもって、自分勝手だな」
千夜「ただ……私もお嬢様も、自分勝手だから。ある意味、釣り合いは取れているのかもしれない」
12: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:34:36.79 :6wqhlklP0
翌朝
千夜「おはようございます」
P「ああ、おはよう千夜。今日は早いな」
千夜「伝えなければいけないことがあったので」
P「?」
千夜「昨夜は途中で話が逸れてしまったので、言いそびれていましたが……美味しいラーメン屋に連れて行ってくれて、ありがとうございました」
P「お、おう。どういたしまして」
千夜「お礼と言ってはなんですが、お渡ししたいものがあります」
P「そんな、お礼なんていいって」
千夜「そう言わず、受け取ってください。一生懸命選んだ、この」
P「………」ゴクリ
千夜「この、朝にお勧めのサプリメントを」
P「……あ、サプリか。うん、なるほど。ありがとう」
千夜「その反応……もっと別の胸キュンなものを期待していましたか」
P「そ、そんなことないぞ!」
千夜「ふふっ、ばーか」
P「そんなことないんだからな!」
千夜「そういうことにしておいてあげます。では、私はレッスンの準備があるので」
ガチャ、バタン
P「千夜め、絶対わざと思わせぶりな態度とっただろ……意外と茶目っ気があるというか、いい性格しているというか」
P「………」
P「あれ? 今、『ばーか』って言ってくれてた?」
翌朝
千夜「おはようございます」
P「ああ、おはよう千夜。今日は早いな」
千夜「伝えなければいけないことがあったので」
P「?」
千夜「昨夜は途中で話が逸れてしまったので、言いそびれていましたが……美味しいラーメン屋に連れて行ってくれて、ありがとうございました」
P「お、おう。どういたしまして」
千夜「お礼と言ってはなんですが、お渡ししたいものがあります」
P「そんな、お礼なんていいって」
千夜「そう言わず、受け取ってください。一生懸命選んだ、この」
P「………」ゴクリ
千夜「この、朝にお勧めのサプリメントを」
P「……あ、サプリか。うん、なるほど。ありがとう」
千夜「その反応……もっと別の胸キュンなものを期待していましたか」
P「そ、そんなことないぞ!」
千夜「ふふっ、ばーか」
P「そんなことないんだからな!」
千夜「そういうことにしておいてあげます。では、私はレッスンの準備があるので」
ガチャ、バタン
P「千夜め、絶対わざと思わせぶりな態度とっただろ……意外と茶目っ気があるというか、いい性格しているというか」
P「………」
P「あれ? 今、『ばーか』って言ってくれてた?」
13: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:35:04.25 :6wqhlklP0
千夜「………」スタスタ
千夜「本当に、馬鹿面が似合う男だ」クス
ちとせ「千夜ちゃーん♪ 魔法使いとふたりきりで何しゃべってたの~?」
千夜「別に、たいしたことは」
ちとせ「本当? なんか嬉しそうな顔してるけど……やっぱり昨日のデートで何かあったんじゃない? ほれほれー、黒埼さんに教えて教えて~? 夜の秘め事♪ ヤっちゃった? イっちゃった?」
千夜「お嬢様」
ちとせ「なぁに?」
千夜「ノリが野蛮です」
ちとせ「バーバリアン!」
おしまい
千夜「………」スタスタ
千夜「本当に、馬鹿面が似合う男だ」クス
ちとせ「千夜ちゃーん♪ 魔法使いとふたりきりで何しゃべってたの~?」
千夜「別に、たいしたことは」
ちとせ「本当? なんか嬉しそうな顔してるけど……やっぱり昨日のデートで何かあったんじゃない? ほれほれー、黒埼さんに教えて教えて~? 夜の秘め事♪ ヤっちゃった? イっちゃった?」
千夜「お嬢様」
ちとせ「なぁに?」
千夜「ノリが野蛮です」
ちとせ「バーバリアン!」
おしまい
14: ◆C2VTzcV58A:2019/08/08(木) 00:37:29.52 :6wqhlklP0
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
千夜と仲良く喧嘩したい
過去作
田中摩美々「ふふー、すきだらけですねー」
などもよろしくお願いします
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
千夜と仲良く喧嘩したい
過去作
田中摩美々「ふふー、すきだらけですねー」
などもよろしくお願いします