音ノ木坂学院　屋上

μ’sはリズム練習をしていた。

海未　「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」

ことり「♪ふんふ～ん」

穂乃果「……」チラッ

花陽　「……」チラッ

花陽　(ことりちゃんがちゃんとパンツ穿いてるか気になります…)

海未　「穂乃果、花陽、遅れてますよ！」

穂乃果「う、うん」

花陽　「ご、ごめんなさい」

海未　「集中してください！　最初から行きますよ。
　　　　パンツー、スリー、フォー…」

希　　(海未ちゃんも動揺しとるな…)

穂乃果「ね、ねぇことりちゃん。今日はちゃんとパンツ穿いてるよね？」

みんな(ストレートに聞いたー！？)

ことり「え？　穿いてるよ～」

みんな(ほっ)

穂乃果「そ、そうだよね。あははー。
　　　　動いても見えないから穿いてないのかなーって思って」

ことり「今日はTバックだから見えにくいかも～」

みんな「ゔぇえ！」

海未　「こ、ことり！　Tバックだなんて破廉恥すぎます！///」

絵里　「そうよ、一応学校の部活動なんだから」

ことり「でもTバック禁止って校則に書いてないよぅ」

絵里　「そうかもしれないけど…」

にこ　「そりゃ校則にTバック禁止なんて書いてあったらどんな学校だって思われるわよ！
　　　　廃校になっても文句言えないわ」

真姫　「ことりってパンツのことになるとキャラ変わるわよね」

凛　　「凛はこっちのことりちゃん、たまに怖いにゃ」

練習後
アイドル研究部　部室

ことり以外は、みんなお互いを見ないように素早く着替える。

ことり「♪ふんふんふ～ん」

花陽　「……」チラッ

花陽　(うわぁ～。ことりちゃん本当にTバック穿いてます…)

にこ　(しかも黒…)

凛　　(おしり丸見えにゃ～///)

海未　「こ、ことり、早く着替えてください。目のやり場に困ります///」

ことり「え～。女の子同士だからいいじゃ～ん」

海未　「し、親しき仲にも礼儀有りです！」

なんとか着替えを終えて、ミーティングを行う。

にこ　「来週の定例ライブのセトリはこれで決まりね」

穂乃果「やっぱり、ぼらららは外せないよね！」

ことり「あ、ぼらららの衣装ちょっと直そうと思ってるんだ」

絵里　「へえ、どんなふうに？」

ことり「衣装にメンバーカラーを入れてみようと思って。
　　　　9人が最初に集まった時の曲だから、まだメンバーカラーの概念が入ってなくて」

花陽　「なるほどです」

希　　「ええんやない？」

ことり「じゃあまかせてね❤」

穂乃果「楽しみだなぁ」

海未　(なにか嫌な予感がします。　杞憂ならいいのですが…)

講堂定例ライブ当日
アイドル研究部　部室

穂乃果「おはよー！」ガチャ

花陽　「あ、穂乃果ちゃん、おはよう」

海未　「遅いですよ、穂乃果」

穂乃果「ごめんごめん、昨日も緊張して眠れなくて」

真姫　「もう、講堂ライブで緊張してたらラブライブのステージには立てないわよ」マキマキ

穂乃果「へへ、そうだよね」

ことり「みんな揃ったから、ぼららら衣装を配るね。はい、これは穂乃果ちゃん」

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん。
　　　　あー！　リボンがオレンジ色になってる！」

凛　　「凛のネクタイがイエローにゃ～！　テンション上がるにゃ～！」

ことり「んふ。みんなのリボンとネクタイをメンバーカラーにしてみたよ」

絵里　「いいじゃない、ことり」

にこ　「ふんっ、やるわね」

真姫　(私は元々赤だからあまり変わらないわね…)

真姫　「って、ゔぇえ！」

にこ　「どうしたの真姫？」

真姫　「ちょっと、ことり、衣装の袋に赤いパンツが入ってたわよ。
　　　　これ、ことりのでしょ？」ヒソヒソ

ことり「違うよ。このパンツは真姫ちゃんの衣装だよ」

真姫　「ゔぇえ！！」

希　　「うちのところにもバイオレットのパンツが入っとる」

海未　「私のところには青いパンツが… ことり！どういうことですか！？」

ことり「ぼらららの衣装の一部として、メンバーカラーのパンツも作ってみました❤」

穂乃果「えー！？　ことりちゃん、このパンツ自分で作ったの？」

ことり「うん。今日のライブで穿いてね」

海未　「良くできてますね、さすがことり。
　　　　ではなくて！　なんでこんなものを作ったんですか！」

ことり「メンバーカラーを入れる場所を探してたらパンツがノーマークだったことに気づいたの。
　　　　あと、パンツがメンバー間で統一されてなくて、
　　　　パンツの色が衣装と合ってないのも前から気になってて…
　　　　ライブ中パンツ見えちゃうことも有るでしょ？」

真姫　「べ、別にパンツを見せるために踊ってるわけじゃ無いわよ！」

にこ　「そうよ！　パンツは個人の自由領域よ」

ことり「パンツは衣装の一部です」きっぱり

花陽　「メガネは顔の一部です、みたいに言い切りました」

凛　　「せっかく作ってくれたんだけど、凛、今日は……」もじもじ

絵里　「確かに、ことり製パンツを直に穿くのはちょっと抵抗有るわね」

希　　「じゃあ、自分のパンツの上にことりちゃんのパンツを重ね穿きするのはどや？」

穂乃果「それいいね！　見せパンみたいに穿けばいいじゃん」

ことり「ダメです。ダボついて見た目が可愛く無いです」

海未　「だから見せる場所じゃ無いです！」

ことり「衣装に関しては衣装監督の指示に従ってもらいます❤」

みんな「……」

穂乃果「もう開演まで時間が無い… 衣装監督がそう言うんだったらしょうがないよ。
　　　　みんなでことりちゃんのパンツを穿こう！」

みんな「う、うーん…」

穂乃果「そのかわり、ことりちゃんもちゃんとパンツ穿いてね」

ことり「うん！」

希　　「なんつー取引や」

スルスルスル…

各自、隠しながらパンツを穿きかえる。

絵里　「あら？　このパンツ意外と穿き心地良いわね」

ことり「ちゃんとシルクを使ってるんだ❤」

花陽　「サイズもぴったりです」

ことり「みんなのサイズは把握してるから❤」

海未　「さすがことり… ですね」

にこ　「才能の無駄使いだわ」

穂乃果「よーし！　気をとりなおして、最高のライブにしよう！」

みんな「うん！」

………

ライブ後
アイドル研究部　部室

穂乃果「いや～、今日のライブも盛り上がったね～」ガチャ

海未　「みんなお疲れ様でした」

真姫　「もうクタクタよ～」

希　　「心地良い疲労感やね」

花陽　「この調子でファンが増えればラブライブ優勝も夢では無いです！」

にこ　「油断するのはまだ早いわよ」

凛　　「ステージはライトが当たって暑いから汗かくにゃ～」

絵里　「早く着替えてさっぱりしましょ」

ことり以外は、みんなお互いを見ないように素早く着替える。

穂乃果「……」スルスルスル…

みんな黙ってパンツも穿きかえる。

ことり「みんな、脱いだ衣装はクリーニングに出すから回収するね」

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん。はい」

ことり「……穂乃果ちゃん、パンツも出して❤」にこっ

みんな「えー！」

穂乃果「こ、ことりちゃん、何言ってるの？」

ことり「衣装のパンツだよぅ。今脱いだでしょ？」

穂乃果「い、いやこれは自分で洗って返すよ。汗かいたし、
　　　　ちょっと汚しちゃったかもしれないし…///」

ことり「ダメです。衣装の管理は衣装監督の仕事です❤」ひょいっ

穂乃果「あっ、パンツが！」

ことり「これはちゃんとナイナイしなきゃね」パチン

穂乃果「ちょっとことりちゃん！　なんでパンツをジップロックに入れるの？！」

ことり「鮮度を保つ為だよ❤」

穂乃果「いやいや！　クリーニングに出すんだったら鮮度なんか関係無いじゃん！」

ことり「みんなも、衣装回収しま～す」

みんな「ひ～！」


ワー… キャー… ダレカタスケテー…

抵抗むなしく、メンバー全員の衣装パンツはことりに回収された。

ことり「これで良し、と」パチン

海未　「全然良く無いです！　そのパンツをどうするつもりですか？!　ことり！」涙目

ことり「クリーニングに出すよ❤」

海未　「絶対嘘です！」

希　　「自分でパンツを作れば盗まなくても合法的に脱ぎたてパンツを
　　　　手に入れることができる。ことりちゃん、策士やな」

絵里　「希～、納得してる場合じゃ無いでしょ？」

ことり「くんかくんかスーハースーハー」

穂乃果「オイイイイイイイイ！　ことりちゃん何やってるの！」

ことり「なんでも無いのよ、なんでも❤」

穂乃果「今、ジップロック開けて穂乃果が脱いだパンツの匂い嗅いでたでしょ！？///」

ことり「うふ❤」

海未　「やっぱりさっきのパンツ返してください！」泣き

ことり「ヨキニハカラエ、ミンナノシュウ！　サラバ！」タタッ

真姫　「あっ！　ことりがパンツ持って逃げた！」

凛　　「あっという間に見えなくなったにゃ…」

希　　「あのスピードじゃうちも先回りできへん」

絵里　「ハラショー…」

海未　「うう… 脱いだパンツの匂いを嗅がれたら、私はもうお嫁に行けません…」シクシク

花陽　「ことりちゃんはとんでもないものを盗んでいきました… みんなのパンツです…」

海未　「うわああああん！」泣き

ことりの策により、合法的に脱ぎたてパンツを取られたμ’s。
こんな状態で果たしてラブライブ！優勝できるのか？！

続く…?