妖精さん「ま、またおまえか……懲りない奴だなー」

妖精さん「ボクじゃなくて姫様が目当てなんだろ！？さっさと白状しろー！」

妖精さん「…姫様！？な、なんでボクがこいつと二人っきりに……」

妖精さん「う……い、一回だけだぞ！」

妖精さん「あ！おまえ今日も来たのか！？」

妖精さん「おまえのせいでボクは姫様お付きの仕事クビになったんだぞー！だからこうして庭の手入れを…」

妖精さん「だ、だからって会いに来るなよ！ボクはおまえなんかと会いたくないんだからな！」

妖精さん「姫様もなんか『邪魔しちゃ悪いですわ』とか何とか言って勘違いしてるし…」

妖精さん「……ばか！ボクはおまえなんか嫌いなんだからな！」

http://grogrogro.x.fc2.com/yousei/index.html

妖精さん「だから会いに来るなって言ってるだろー！毎日毎日！」

妖精さん「おまえが来なければボクはずっと姫様のお付きでいられたのに…」

妖精さん「ボクは姫様に憧れてここで働くって決めたんだ！おまえなんかの相手するためじゃないぞー！」

妖精さん「二度と来るなよー！ばか！」

妖精さん「……ここにいるって聞いて来たぞ」

妖精さん「…なんで最近会いに来ないんだよー？」

妖精さん「毎日毎日来てたと思ったら急に来なくなって、やっぱりボクのことなんかどうでも良かったんだろー！？」

妖精さん「……ボク、また姫様のお付きをすることになったよ」

妖精さん「…おまえが頼み込んでくれたって聞いた。『もう会いに来ないから』って」

妖精さん「そんなんで諦めるくらいなら最初から会いに来るなよ…ばか…」

妖精さん「……明日、お城で兵士募集の試験があるよ」

妖精さん「合格したら、時々はボクが視察しに行ってあげる。おまえが変なことしないように」

妖精さん「うんと強くなって、うんと信頼されたら、姫様の親衛隊にもなれるんじゃない？せいぜい頑張ってよね」

～三年後～

妖精さん「まさか本当に親衛隊になっちゃうとはね…」

妖精さん「な…っ！ボクはおまえを推薦なんてしてないぞ！」

妖精さん「ただちょっと、おまえがいると安心するって言っただけ…」

妖精さん「姫様だっておまえのこと気に入ってるんだぞ！信頼を裏切るなよー！」

妖精さん「……ボクの大事な人はおまえにとっても大事なのか？なんだその理屈…」

妖精さん「動機が不純なんだよー！ボクに毎日会うために姫様守るっておかしいだろー！」

妖精さん「……姫様がそれでいいならボクもいいけど」

妖精さん「ん……頑張ったなー」

妖精さん「………ちゅ」

妖精さん「えっと、その……ご褒美！あと激励！」

妖精さん「これからも精進しろよーってこと！」

妖精さん「姫様を守るのはこれからなんだからなー！」

妖精さん「ひひっ、ボクに愛想尽かされないように努力しろよー？」


HAPPY END

アニメ化決定！！！

チャムファウの声で再生余裕

>>12
『妖精のお嫁さん』でもアヤさんが「なんか結構大丈夫らしい」って言ってた