なろう主人公「自殺をしよう！」

なろう主人公「だって、死ななきゃ異世界には行けないからな！」

なろう主人公「>>4で自殺しよう！」

かわいそう

なろう主人公「過労死で死のう！」

なろう主人公「通勤電車とかトラックとかに突っ込むと色んな人の迷惑になるし！」

なろう主人公「何より、親も悲しむからな！」

なろう主人公「よーし、明日も働くぞ！」

自発的にやる事いがいはなろうの定番じゃね

王道だな

ー 2年後 ー

なろう主人公「……」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

「それじゃお先ー」

なろう主人公「あ、はい……お疲れ様です……」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

なろう主人公「……ﾊｧ」

なろう主人公「もう21:30過ぎか……」

なろう主人公「ぼちぼち上がろう……」ﾊﾟﾀﾝｯ

なろう主人公「過労死で死ぬと決めてから今日で2年か……」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「死ぬために年収430万、休暇85日未満、賞与年一回のブラックIT企業に勤めたけど、なかなか死なないなぁ」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「体が丈夫なのか……」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「くそっ、早く過労死したいなぁ」ｽﾀｽﾀ

ー 23:00

なろう主人公「ただいまー」ｶﾞﾁｬｯ

なろう主人公「風呂は……いいや、もう寝よ……」

なろう主人公「おやすみ……」ｺﾞﾛﾝｯ

なろう主人公「……」

なろう主人公「…………」

なろう主人公「……ん」ﾊﾟﾁｯ

なろう主人公「ここは……」

なろう主人公「もしかして……>>14！？」

通常世界

家で寝て起きたら会社とかワロタ

ｶﾞﾔｶﾞﾔ……

なろう主人公「……」

上司「起きたか、もう昼休憩終わったぞ」

上司「納期も迫ってるんだから、あんまりボーッとするなよ」

上司「明日はお客様に用件の説明を……」

なろう主人公「……」

なろう主人公(…………まだダメか)ﾎﾞｿｯ

家で死なれると逆にめいわくだよな

なろう主人公「……」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

なろう主人公「……っと」ﾌﾗｯ

なろう主人公「へへっ、良いぞ良いぞ……フラッときた……」

ー 22:30

なろう主人公「まだ22:30……」

なろう主人公「……まだやるぞ！」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ちょっと面白い

女神様待ちくたびれてんだけど

ー 0:15

なろう主人公「……調子のって残業してたら終電が無くなった」

なろう主人公「……今日はその辺で野宿か」

なろう主人公「……荷物盗まれなきゃいいけど」

なろう主人公「……ﾊｧ」

なろう主人公「……この公園でいいか」

なろう主人公「鞄を枕にして……」

なろう主人公「ふぅ……やっぱりベンチ固いな……」

なろう主人公「…………」

なろう主人公「夜空を見ながら寝るのも……意外と洒落てるかもな……ハハハ……」

なろう主人公「……」

なろう主人公「…………」

やったか！？

なろう主人公「……ん」ﾊﾟﾁｯ

なろう主人公「やっと異世界に来たかな」ｷｮﾛｷｮﾛ

>>25「起きましたか」

なろう主人公「……あ、貴女は」

お前かよ

婦警

再安価

安価下

麗子「起きましたか」

なろう主人公「あ、貴女は……」

麗子「両ちゃーん、起きたわよー」

両津「おうっ、起きたかサラリーマン」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「お巡りさん……？ ここは……」

両津「亀有公園前派出所だ、公園の地べたでお前が爆睡してたから……ワシがここへ連れて来たんだ」

両津「近隣住民から苦情が来てたもんでな」

なろう主人公「……あ、それはお手数お掛けしました」

草

両津「ところでお前、仕事はいいのか？」

両津「もう11時過ぎだぞ」

なろう主人公「…………」

なろう主人公「やべっ！ プレゼン！ お、お騒がせしました！！」ﾀﾞｯ

両津「あっ、おいまて！」

なろう主人公「うぉぉぉぉぉ！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

中川「行っちゃいましたね」

麗子「公園の地べたで寝るなんて……サラリーマンも大変なのね」

両津「ワシが自転車で送ってやろうと思ったのに、気の早い奴だ」

なろう主人公「お、おはようございます……！」ｾﾞｰｾﾞｰ

上司「お、お前何やってたんだ！ 電話にもでないで！ もう昼前だぞ！？」

なろう主人公「すいません……野宿して起きたら異世界だと思ってたんですけど、実は派出所でして……」ｾﾞｰｾﾞｰ

上司「ふざけたこといってないで早く準備しろ！！ お客さまがおまちだ！」

なろう主人公「は、はぃ！」

はよ過労死しろ

ー23:00

なろう主人公「……」

なろう主人公「こっぴどく叱られたな……」

なろう主人公「……まあ、当たり前か」

なろう主人公「……はぁ」

なろう主人公「明日は土日だ……家でゆっくり休もう……」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「ただいまー……」ｶﾞﾁｬｯ

ｺﾞｿｺﾞｿｯ

なろう主人公「あれ……？」

なろう主人公「誰かいるんですか……？」

？？？「！」

なろう主人公「あ、あなたは……>>39」

アバン

やっと動いたか

何かのキャラかもしれんが、あいにく知らんから適当にいくぞ

山田神「山田神だよ」

なろう主人公「は？ あの、ここ俺の家……」

山田神「山田神だよ！」ｺﾞｿｺﾞｿｯ

なろう主人公「ちょっ！！ それ俺のクレジットカードと通帳！ かえして！」

山田神「山田神だよ！」ﾄﾞｺｯ

なろう主人公「ぐふっ」ﾄﾞｻｯ

山田神「山田神だよ！」ｺﾞｿｺﾞｿｯ

なろう主人公「あぁ、何で印鑑の場所まで……」

山田神「山田神だよ！」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾞﾁｬｯ

なろう主人公「き、金庫も……！」

山田神「山田神だよ！」ﾄﾞｺｯ

なろう主人公「がぁっ！」

山田神「山田神だよ！」ｽﾀｺﾗｻｯｻ

なろう主人公「ま、まて……」

< 山田神だょ～

なろう主人公「ぐっ……」

なろう主人公「……ん」ﾑｸﾘｯ

なろう主人公「いっつ……！」

なろう主人公「こ、ここは……」

なろう主人公「>>44か……？」

山田神の適当さワロタ

山田にしようか神にしようか迷った挙句合わせちゃえってだけなので問題無

再安価

安価下

やっとか

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ！

なろう主人公「このモンスターの声……！」

なろう主人公「ファンタジーっぽい服装……！」

なろう主人公「そして！ 何故か森に倒れてる俺！」

なろう主人公「間違いない……！ 俺は！ 俺は異世界に来ることができたんだ！！」

なろう主人公「ヒャハァァァァァァッ！！！！！」

なろう主人公「キタキタキタキタキタァァァ！！！！！」

なろう主人公「何かよくわからんが！ ようやく異世界に来ることができた！」

なろう主人公「となれば、さっそく町へ繰り出して……」

なろう主人公「>>51してやるぞぉぉ！！」

奴隷購入

異世界でも社畜ｗｗｗ

これは面白い流れ

なろう主人公「面白おかしく生きてやる！！」

なろう主人公「かわいい女の子を取り巻きにして……！」

なろう主人公「ふふ……ふふふ！」

なろう主人公「ははははは！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

続けて

ー半年後ー

獣人上司「おい新人、できたか？」

なろう主人公「ま、まだです」

獣人上司「早くしろよ！？ お前だけまだノルマを達成できてないんだからな！」

なろう主人公「……はぁ」

獣人上司「ったく、今の若いやつはロープもまともに編めないのか」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「……」

なろう主人公「何でこんなことになってるんだろう」

元の世界の記憶を武器に面接をする主人公

なろう主人公(うん、今までの出来事を整理しよう)

1 異世界に来たから町に繰り出す

2 胸の大きな女の子と知り合う

3 仲良くなって宿屋で一緒に寝泊まり

4 起きたら服も金も装備も何もかも無くなってた

5 宿屋の代金がくそ高くて借金を背負う

6 路地裏で寝てたら獣人上司に拾われた

7 借金返済を目指してここで社畜してる

なろう主人公(確かに何とか生きてはいるし、ご都合主義といえばご都合主義だけど……)

なろう主人公(何か違うだろ……)

なろう主人公(魔法も異世界に来て早々、最初使ったっきり使えないし……)

なろう主人公(……はぁ、これからどうすりゃいいんだよ)

獣人上司「おい新人、手が止まってんぞ」

なろう主人公「は、はい……すいません……」ｱﾐｱﾐ

獣人上司「ったく……」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「……」

なろう主人公「はぁぁぁ」

なろう主人公「お疲れ様でした」

01:30

なろう主人公「……労働基準法もびっくりの勤務体制だよなぁ」ｽﾀｽﾀ

なろう主人公「疲れた……早く帰って寝よ……」

なろう主人公「ん……あれは……」

なろう主人公「>>64？」

なろう主人公「かぁぁぁ！　やっぱチートスキルはたまんねえな！」

ヒロインA「さすがナローシュ様。我々では理解の及ばぬチートスキルとやらがたまらぬと。お素敵にございます」
ヒロインB「やっぱナローシュは良い匂いする。クンカクンカ。安心。落ち着く。ずっと嗅いでたい」
ヒロインC「べ、べつにあんたのこと……なんか！！……もうやだ。好き過ぎて辛いよぉ。ねえ、キスして？お願い」

なろう主人公　(まじチョレーっす！チートスキル『魅了』が最高過ぎてたまんねえー！)

やっぱなろうってクソだわ

異世界の女神「あー、いたいた」

なろう主人公「あ、貴女は……」

異世界の女神「ごめんね！安価で飛ばされてきてたから日本人の拡大解釈で何でも出来て何故かハーレムが作れる都合の良いチート能力渡すの忘れてたよ」

なろう主人公「！？」

天使娘「なろう主人公……なろう主人公……」ｽﾘｽﾘ

なろう主人公「……」

うさみみ娘「女戦士さん！ 距離が近いです！」

エルフ娘「すき……」

なろう主人公「……」

うさみみ娘「あー！ エルフさんも距離が近いですってばー！」

なろう主人公「……」

国王「勇者どの……魔王を倒してくださり、本当になんとお礼を申し上げていいのやら……」

なろう主人公「……」

魔王娘「父上はそなたが討ち取ったのじゃ！ 責任もって妾と婚約を……！」

なろう主人公「……」

なろう主人公「ご都合主義ばっかりも楽しくねぇな……」

おしまい☆

そう言えば今日はヒロインBの誕生日だったな。使えるスキルは『魅了』だけで、日頃から前線で戦ってもらってるから、こういう時くらい祝ってやりたいな。

「クンカクンカ。はぁぁぁ。ナローシュの匂い大好き」
「ははは。好きなだけ嗅いでいいぞ」

そういや昨日風呂入ってないな。服もそのまま、か。

キラーン！ひらいめいた！誕生日プレゼントは生脱ぎ靴下にしそう！きっとヒロインBは喜ぶぞ！昨日からずっと履きっぱなしだからな！

「え、もらっていいの？」
「ああもちろん。それはヒロインBのために昨日から履き続けたくっさくさの靴下だ」
「うれしい。わたしなんかのために履き続けてくれて」
「何言ってんだけど。大切なヒロインBだからこそだぞ」
「ナローシュだいすき。ずっとクンカしてたい」

　そう言うとヒロインBは先ほど俺がプレゼントした生脱ぎ靴下をクンカした。

「こーら！それは自分の部屋でしなさい」
「えへへ。ごめん。我慢できなかった。だってナローシュの匂いだいしゅきなんだもん」
「まったく、今だけ特別だからな？」
「うんっ！やったぁ！」

クンカクンカクンカ