愛「それにさ、りなりーみたいなネクラオタク、アタシ嫌いなんだよね」

愛「一日中暗い部屋に引き込もって、ゲームとかパソコンやってるんでしょ？」

愛「本当気持ち悪いよね。他にやることないの？」

璃奈「ご、ごめんなさい……」

愛「は？　アタシ別に謝って欲しいわけじゃないんだけど」

璃奈「っ……」

愛「あのさ、ただでさえ表情変わらないんだから、黙らないでくれる？」

愛「それとも何？　アタシのことバカにしてるの？」

璃奈「ち、ちが……」

愛「ま、別にどーでもいいけど」

ラ板と間違えたな

愛「はぁ～あ。何でこんな子に懐かれちゃったのかなー」

璃奈「あ、あのね愛さん……」

愛「なに？」

璃奈「その、わたし、頑張って悪いところ直すから、これからも友達で──」

愛「ぶっ、あははは！！！」

璃奈「」ﾋﾞｸｯ

左右の目の色が違う奴きらい

愛「え、なに？　アタシのこと友達だと思ってたの？　マジウケるんだけどw」

愛「いやりなりーが愛さんのことどう思ってるかは知らないけどさ」

愛「アタシはりなりーのこと友達と思ったことないんだよねw」

璃奈「そ、そんな……」

愛「ていうか今までそんなことも分かってなかったの？」

愛「ぼっちのりなりーが可哀そうだからお情けで話しかけてあげただけなのに、友達ズラするとか流石に図々し過ぎるでしょ」

愛「普通に考えればアタシとりなりーじゃ釣り合わないってわからない？」

璃奈「あ、愛さん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

愛「うっわー。いっつも無表情なのにこういう時だけ泣くんだ」

愛「どうせ泣けば許してもらえるとか思ってるんでしょ」

璃奈「ち、違う……そんなこと……」ｸﾞｽｯ

愛「へぇ～。じゃあ聞くけどさ、アタシがりなりーと一緒に居て何かいいことある？」

璃奈「えっ……」

愛「そりゃりなりーは愛さんが居ないと困るかもしれないよ？　ぼっちでコミュ障だし。でもそれはアタシには関係ないじゃん？」

愛「だから、アタシがりなりーと友達になって何かいいことあるかって聞いてるの」

璃奈「それは……」

愛「……」

璃奈「えっと……あの……」

愛「……ﾁｯ」

璃奈「」ﾋﾞｸｯ

愛「黙らないでって言ったよね？」

璃奈「ご、ごめ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

愛「はっきり言いなよ。ないんでしょ？　アタシがりなりーと友達になるメリット」

愛「あ、一つだけあったわ。ジョイポリの半額券。まあそれぐらいだよね」

愛「どうする？　また半額券持ってきて友達ごっこ続ける？」

璃奈「……ひぐっ……ぐすっ……」

愛「りなりーと居るとさ、友達に聞かれるんだよね。『何であんなつまらない子と一緒に居るの？』って」

愛「あと前から思ってたんだけど、ライブの璃奈ちゃんボード、スベってるよ」

愛「みんなりなりーがブスだから顔隠してると思ってるんじゃない？」

愛「顔だけは可愛いのに馬鹿みたい」

愛「りなりーのクラスメイトの子たちも大変だよね。気を遣ってライブ見に行ったりしてさ」

愛「結局さ、りなりーは一人じゃ何もできないんだよ。居るだけで周りの人が迷惑してるの。わかる？」

璃奈「ぐすっ……愛さん……わたし……」

愛「アタシ、何か間違ったこと言った？　言いたいことあるならはっきり言いなよ」

璃奈「ひぐっ……わ、わたし……ぐすっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

璃奈「わ、わたしは……！」ｶﾞﾊﾞｯ

璃奈「ゆ、夢……？」

璃奈「……」

璃奈（すごく嫌な夢を見た……）

璃奈（愛さんはあんなこと言わないってわかってる……。でも夢の中の愛さんが言ってたこと、一つも言い返せなかった……）

璃奈（愛さんは明るくて、人気者で、何でもできて、友達もいっぱいいる……）

璃奈（それに比べてわたしは……）

璃奈（はぁ……。ずっと夢のことが頭から離れなくて授業に集中できなかった……）

璃奈（部室の前まで来たけれど、愛さんにどんな顔で会えばいいかわからない……）

愛「あ、りなりー！」

璃奈「」ﾋﾞｸｯ

愛「あれ？　どうかした？」

璃奈「あ、愛さん……！」

愛「なんか顔色悪いね。大丈夫……？」

璃奈「えっと、その……」

|c||^.-^||

璃奈（ど、どうしよう……！　でも、もし愛さんが迷惑に思ってるならこれ以上は……）

璃奈「あ、あのね愛さん」

愛「ん？」

璃奈「愛さんはどうしてわたしと仲良くしてくれるの？」

愛「へ？　突然どうしたの？」

VIPで再放送すんな

璃奈「わたし、今まで愛さんにいっぱい助けてもらったけど、何も恩返しできてない」

愛「り、りなりー……？」

璃奈「もし、わたしと居るのが迷惑で、仕方なく一緒に居てくれるんだとしたら、もうそういうのは止めて欲しい……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

愛「……」

璃奈「ひぐっ……わたし、愛さんにこれ以上迷惑かけたくないから──」

愛「あのさ、りなりーはバカなの？」

璃奈「」ﾋﾞｸｯ

愛「一緒に居て楽しくないんだったら、一緒に居るわけないじゃん」

璃奈「……え？」

愛「だいたい、友達って損得でなるものじゃないでしょ。愛さんがりなりーと一緒に居たいから一緒に居る、それだけだよ？」

璃奈「あ、愛さん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

愛「ち、ちょっと、もう泣かないでよ。っていうか何で突然そんなこと……」

璃奈「ぐすっ……わたし、昨日の夢で……ぐすっ……」

～～～
～～
～

愛「そっか、嫌な夢見たんだね」

璃奈「……ごめんね愛さん。あれは夢だってわかってたのに、あんなこと言っちゃって……」

愛「ううん、誰でも不安になるときはあるからね。気にしてないよ」ﾆｺｯ

璃奈「ありがとう……」

愛「でもさりなりー、もうちょっと自分に自信持ってもいいんじゃない？」

璃奈「で、でも、わたしは……」

愛「だって、りなりーはこんなに可愛いんだよ！」ﾀﾞｷｯ

璃奈「あ、愛さん！？」

愛「ちっちゃくて可愛いし、苦手なことにも一生懸命だし、何事にもチャレンジするし、意外と意志が強いとこあるし、妹みたいで可愛いし！」ｷﾞｭｰｯ

璃奈「はわわわっ///」

愛「とにかく、りなりーには愛さんにも他のみんにもない魅力がいっぱいあるんだから」

璃奈「う、うん///」

愛「どう？　元気出た？」

璃奈「うん、ありがとう愛さん……」

璃奈「あのね愛さん。これからも友達でいてくれる？」

愛「もちろん！」

璃奈「ありがとう」ｷﾞｭｯ

愛「わわっ、りなりー！？」

璃奈「璃奈ちゃんボード『大好き///』」

～おしまい～

>>3
てかラ板からの転載だなこれ